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カテゴリー「0番鉄道模型」の記事

2017年10月18日 (水)

原鉄、模型スクールの進捗状況

 9月10日から始まった原鉄模型スクールは、10月15日で5回目の折り返し地点となりました。予定では4回目、5回目で床下関係をまとめることになっています。

P9106901_2これは第1回目。まだお互いが腹の内を探り合っています。本格的な工作に入る前に、実物と模型の説明、講師が窓抜きを実演して、さぁどうだとアピールしています。

P91700872回目で開きから立体にします。細い隅柱もなんとか曲げられました。

P9200098講師は生徒より先行して見本を示さないといけません。9月20日現在で屋根の隙間にパテを盛り、ペーパーかけ。このあとサフェーサーを吹きます。

P93007114回目に備えて床下機器を取付けました。MGと空気溜以外は衝立状態なので、裏から補強を入れておきます。

Pa110943上心皿は実物の台枠に似せて5mm厚の板を加工しました。しかし、動力台車との相性が悪いことがわかり、作り直しです。

Pa180979台車はホワイトメタル製で2枚貼合わせ。枕梁は0.2mmの燐青銅板の端を折曲げ、弾性枕梁としています。

Pa180981動力台車はモーターが枕梁に当たって組立てられないので、枕梁を2mm嵩上げしています。スクールではモーター側の枕梁を切欠いて対処することになるでしょう。

Pa180975私の車体は雨樋、シル、ヘッダーを貼付けました。雨樋とヘッダーは細過ぎる感じなので、自分で切出して心持ち太目にしています。ドア上のヘッダーは加工中。ここでじっくり眺めると、幕板が少し狭いような気もしますが、今さら直せないので今回はこのままです。

Pa180983床下機器の海側。台車の回転を避けるため、完全に実物どおりの配置にはできません。ブレーキシリンダはもっと外側に出ています。

Pa180984こちらは山側。取付部分まで細かくできていますが、もう少し奥行きが欲しい。でも面倒なので、取り敢えずはこのままです。

Pa180985車端部のジャンパ栓などは塗装直前に取付けます。車体側の上心皿は3mm厚で、モーター支持板との干渉を避けるため、これ以上枕木方向の寸法は取れません。

2017年7月26日 (水)

京急230形を組む

 chitetsuさんのレポートにもあるように、Oゲージの模型スクールに向けての準備は着々と進められ、もう後戻りはできません。22日の検討会ではメンバー6人中の3人がすでに箱にしてきているので、講師の片割れを務める私も、ここまでやっているという実績を示さないといけません。

Dscf4916このキットは外板をドアの前寄りで継ぎます。隅柱が非常に細く、その部分は裏側に筋彫りが入っていますが、曲げは細心の注意が必要です。さらにRが付くため、先に内張を貼るわけにはいきません。

Dscf4918取り敢えず片面に前面、妻面を貼り付けました。

Dscf4920車体枠に嵌め込み、前面、妻面のカーブを修正します。

Dscf4921もう片面も貼り付けます。この状態ではまだヘナヘナです。

Dscf4922前後とも内張を貼り、側板の上縁に合わせて厚紙の妻面ガイドを貼り付けます。これにより妻のカーブと車体幅がきっちりと出せます。

Dscf4923床板取付用のアルミアングルを接着します。接着剤はスコッチ(3M)の多用途強力タイプを使いました。

Dscf4930前面は内張でそこそこの強度になりますが、妻面は貫通路にドアがないため、そのままでは不安です。補強は台枠部分につけるしかないので、床板の端をちょん切り、妻板の内側に接着しました。

Dscf4932これでもまだ窓柱部分が弱いので、幌枠をがっちり接着して強度を保つようにしました。幌枠の厚みは約3mm、真ん中は妻面のRに合わせて窪ませています。

Dscf4934多用途強力タイプで接着し、隙間に瞬間接着剤を流したので、なんとか実用上は問題ない強度が確保できました。

Dscf4925ところで、別の仕事でアルミの平角棒(2×10)を電動丸鋸で切ろうとしたら、なんと、超硬刃が欠けてしまいました。7~8mmほど切り込んだところでガツンガツンと抵抗が大きくなり、何度か行きつ戻りつさせたのですが、ちょっとした力の加減でパキンといきました。
 摩擦熱で切り粉が固まったのが原因のようで、無精せずスライダックで回転を落とせばよかったのです。まぁ、破片で怪我をしなかっただけよしとしましょう。

2017年7月20日 (木)

京急デハ230形、Oゲージキット

 7月5日、原鉄道模型博物館は開館5周年を迎えました。これを記念したイベントのひとつとして、9月から0ゲージの車両を作る模型スクールがスタートします。作る車両は京急デハ230形で、これを毎週1回の計10回で完成させようという計画です。

Dscf4859教材はヒノデモデル特製のペーパーキットで、箱は完成した車両を収納できます。お値段は1万円ちょい、模型スクールの受講者以外でも天賞堂みなとみらい店で購入できます。

Dscf4852中身は屋根と床が木製、そのほかはレーザーカット仕上げです。屋根は沖野彫刻特製で、十分に乾燥した材料を用いているため、歪みはありません。まだ試作品なので、正式発売までに細かい部分が改良されます。

Dscf4855もともとが線の細い車両ですが、1.5mm弱の窓柱がきれいに抜け、そこに保護棒取付の穴まで開いています。

Dscf4861工作教室が始まるまでにある程度の形にしておかないといけません。まず私の流儀で、下地処理のラッカープライマーを吹き付けます。

Dscf4866窓サッシは細すぎるので、少し太目にしたのを自分で抜きました。窓抜きは何年ぶりだろうか。

Dscf4862カッターはこれを使ってみました。普通のNTカッターとどう違うかというと、チタンコーティング~(ドラエモンの声で)なのです。説明書によれば、切れ味が従来の2倍長持ちするそうで、切れ味そのものが鋭いわけではありません。

Dscf4863全体に太目で持ちやすい。ガラスの上で切っていますが、確かに切れ味は長持ちするようです。

Dscf4869切抜いたら窓に合わせてみます。こんなところでしょう。

Dscf4879OKとなったらプライマーの上にサフェーサーを吹きます。

Dscf4900銀色はタミヤカラーのフラットアルミを吹きました。

Dscf4899側板は3枚目にサッシが嵌まり込みます。糊しろ部分が少なめなので、四方を1mm弱ずつ広げました。

Dscf4870箱にする時の位置決め治具も作ってみました。正式なキットには、もっと体裁のいいものが追加されます。このほか、足回り、床下機器のセットなども模型スクールが始まる頃までに発売の予定です。

2017年6月 7日 (水)

JORC関西の運転会

 1週間のご無沙汰です。家を空けているうちに溜まっていた仕事を片付け、やっとブログに取りかかれるようになりました。
 3日に行われたJORC関西のOゲージ運転会、今回から会場が夙川の教会になりました。最寄り駅は阪急神戸線の夙川で、梅田から特急に乗れば3駅目という便利な所です。しかし、私は阪急には乗りませんでした。

P6035852阪神間では一番南側(海寄り)を走る阪神電車に乗り、西宮で乗り換えた普通はこれでした。

P6035856鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞したので、そのプレートが車内に取付けられていました。

P6035861一駅だけ乗って、次の香櫨園で下車。阪神らしくない、お洒落な造りの駅です。

P6035866ホームの下を貫いている川が夙川。これを遡れば阪急の夙川に出るはずなので、右岸(画面の左)を歩きます。それにしてもこういうロケーションは、関東ではなかなかお目にかかれません。

P6035870このあたりは阪神、JR、阪急が一番接近していて、歩き始めるとすぐ、JRの列車が通過する音が聞こえてきました。5分ほどで阪神国道に出て、その橋からは鉄道雑誌で何度も見たシーンが展開しています。
 早速、橋の真ん中あたりでカメラを構えたものの、車両が見通せるのは20mもなく、前後に踏切もないので、いつ列車が来るのか予測がつきません。両肘をついてカメラを支え、モニターからは目を離し、ひたすら線路を注視します。

P60358725分ほどで電車2本とこれ(スーパー白兎)が撮れました。貨物列車は来ないようなので、また歩きます。

P6035874こんな池もありました。

P6035875_2そこから阪急の夙川までは目と鼻の先でした。会場へはこの左へ行けばいいらしい。

P6035876線路沿いに歩くと跨線橋に出ました。甲陽線に出入りするための引き上げ線の様子がよくわかります。

P6035878さらに西(神戸寄り)に歩き、線路と同じ高さになったところで1枚。阪急電車のカットはこれだけです。

P6035880先ほどの跨線橋から南に折れた所に尖った塔が見えていました。これが本日の会場、カトリック夙川教会です。画面の右側に地下ホールの入り口があります。

P6035902なんとなく荘厳な雰囲気も漂う入り口。こんな所でOゲージの運転会をやっているなんて、お釈迦様キリスト様でも気が付くめぇ。

P6035904入り口の脇には教会の来歴が説明されています。

P603588310時前に着いたら、まだ線路敷きの真っ最中。私も手伝います。地下ホールといっても実際には半地下なので外光も入り、閉塞感はありません。

P6035884新設された内側線のヤード。まだ電線は接続されていません。ポイントの作動は問題なしですが、電気的には多少手直しが必要なようです。

P603588912時を回り、だいぶ賑わってきました。

P6035891私鉄車両が集まった外側線のヤード。手前にいるのは熊本市電8200形。

P60358933線式も個性的な車両が集まっています。

P6035897個人的に一番ウケたのがこれ。機関車?は敢えてモーター丸出しです。
 私の車両はレールに乗らないので、写真は撮っていません。関西タイプなので、懐かしいねとか、昔はこれによく乗ったよという反応はありましたが、お、これは11年度形か、という突っ込みはありませんでした。

2017年5月29日 (月)

脇道を行く、昔の電車キット(その4)

 もうすぐ6月になるというのに、本命のEF65はまったく手付かず、という問題はさておき、脇道の電車はそこそこに進展を見せています。

Dscf4748これは今月の初め、車体に3本の横梁を入れ、屋根を木ネジで固定できるようにしました。

Dscf4750屋根の裏側。車体側の帯板に嵌まり込むよう、2×2の角材を貼り付けました。

Dscf4752車体にぴったり嵌まるのを確認したら、湿気対策と下地処理を兼ねてラッカープライマーを塗ります。次に車体の前面と妻面にもシル・ヘッダーを貼ります。前面はR部分に隙間ができないよう、しっかりと曲げクセをつけておきます。問題は扉上のヘッダー。2mm幅の帯板を直角に曲げるのは無理なんで、切り抜くしかありません。

Dscf475680系初期車の扉を作っているみたいですね。

Dscf4757切断機で切り離します。少し歪みが出ますが、バリ取りのヤスリがけをしているうち、ほぼ平になりました。

Dscf4759角のRは目分量でヤスります。窓の部分の内径が扉幅と一致するのを確認したら、ニッパーで切り離します。

Dscf4760扉ごとにヘッダーの高さが微妙に違うので、1カ所ずつ微調整します。裏表も決め、合いの出た扉にセロテープで仮止めしておきます。

Dscf4764しっかり半田付けしました。継ぎ目もほとんど目立ちません。

Dscf4763だいぶ電車らしくなってきました。

Dscf4771反対側から。

Dscf4769前面のアップ。ここでは〇で囲んだ、幌枠の内側のシル・ヘッダーが鍵なのです。私がいろいろな写真を見た限りでは、関西配置で新製時から幌枠付きの車両は、この部分のシル・ヘッダーが省略されています。しかし、このクハ68078のようにもともと関東配置だった車両は、関西に転属して幌枠を付けた時も、シルヘッダーはそのまま存在しています(すべての車両に当て嵌まるとはいえませんが)。
 そんなわけで、模型も幌枠の内側にシル・ヘッダーを継ぎ足しました。よく見ると左のヘッダーが少し傾いていますが、このくらいは目を瞑りましょう。妻面は参考になる写真も見当たらないし、もともと幌なし仕様のところに幌枠を取り付けているので、実車との整合性は無視しています。

2017年5月 2日 (火)

脇道を行く、昔の電車キット(その3)

 久しぶりの模型工作ですが、本命のEF65をほったらかして脇道に嵌っています。

Dscf44982月にはまだ平板だったクハ68、4月に入ってから側板と妻板を接合しました。真ん中に35mm幅・0.5tの補強を入れ、正確な車体幅を維持します。

Dscf4495連結面はきっちり直角が出るよう、1tの補強板をがっちり半田付け。しかし、端を曲げた妻板に半田付けした結果、この部分の車体幅は61.9mm、一方、丸妻の前面は62.2mmでした。まぁ、このくらいの誤差は目を瞑りましょう。なお、現在は屋根取付用の幅板を前後の扉から車端寄りに追加しています。

Dscf4543金属工作はここで一休みして、屋根を作ります。5mm厚、60mm幅のアガチス材がベース。これに6×8の角材を1mmずつ張り出して接着し、幅62mm、厚さ11mmとするのがレイバンズの標準仕様です。しかし、このキットは幕板寸法が1mm短いので雨樋を1mm高く貼り、その分、屋根厚みを1mmプラスの12mmとすることで見た目を合わせます。

Dscf4552長手方向の寸法を合わせ、車体に嵌まり込むようにします。

Dscf4558角を鉋で削り、大まかな形を整えます。鉋は父親の遺品で、日本橋 木屋の銘が入っています。

Dscf4555_2片側が削れました。

Dscf4559気が変わらないうち、もう片側も。削りすぎないよう、少し控えめにしておきます。

Dscf4560削り屑は直径20cm、高さ23cmの屑入れのほぼ半分くらいになりました。

Dscf4580次はこいつで肩のカーブを整えます。細かい粉が出るので鼻はムズムズ、手はカサカサです。

Dscf4577怪しげなゲージでカーブを確認します。

Dscf4569車端部は目分量で。このあと、もう少し修正しています。

Dscf4570連結面は妻板の高さが少し足りません。雨樋でカバーできるか微妙なところ。

Dscf4578こういう光線状態だと、稜線の乱れがよくわかります。

Dscf4594車体に合わせて幅も修正しました。明日(3日)、この状態で藤沢に持って行き、晒し物にします。

2017年4月 7日 (金)

原鉄、春のOゲージ展はあと3日

 3月15日から始まった原鉄の「今年も走る、春のOゲージ」も、残すところ3日(4月10日まで)となりました。

Dscf4403ここで恒例の停止チャレンジは、毎時00分から20分間行います。

Dscf4407ルールは簡単。青ボタンを押すと電源が入って機関車が走り、赤ボタンで電源オフ。しかし、機関車はすぐには止まりません。

Dscf4410エンドレスを約1/4周して、 この位置に止まればピタリ賞(特製のノート1冊)を進呈。車輪が汚れると惰行の効きが悪くなるので、開館前にまず車輪を磨きます。

Dscf4479車輪を磨いたテッシュはご覧のとおり。

Dscf4417機関車がどのくらい重いかも体験できます。

Dscf44634日は休館でしたが、夏に名古屋の高島屋で行われる催しための写真撮影がありました。豪華列車がテーマだそうで、普段はガラスケースの中に鎮座している「ある列車」をレイアウトに並べました。

Dscf4461牽引機は適当なものがなく、同じ生地車体同士というこじつけでED16を連結。雰囲気的には結構合っています。

Dscf4466撮影風景。今はカメラの操作がすべてパソコンの画面からできます。関係者がマックの画面を覗き込み、
「もう少し右に寄せてみて」
「こんなもん」
「あっ、それいいね」
という感じ。ライトもLEDなので、すぐ前に手をかざしても熱くありません。

Dscf44776日はRMモデルスの取材が入りました。学校も始まり、入館者が少ないのをこれ幸と、自分達の好みの車両を走らせて盛り上がっています。あっ、もちろん取材はしっかりとされています。
 というわけで、私の出番はあと1日(9日)。そろそろ片付けの準備をしておかないといけません。

2017年3月17日 (金)

今年も走っています。春のOゲージ

 恒例となった「今年も走る!春のOゲージ!」が今月の15日から4月10日(月)まで、横浜の原鉄道模型博物館で開催されています。

Dscf4381三井ビルの1階、昨年は段ボールのD51が鎮座していましたが、今年は早々とお花見ムードに包まれています。カード会社がスポンサーで、今月31日まで設置だとか。この台(床几)の上に模型を広げてカンパ~イ、なんてことをしてはいけません。

Dscf4398Oゲージの運転はいつもの多目的室。

Dscf4392走る車両は昨年とほぼ同じ。今回は内線にも原模型が進出しています。

Dscf4396ペンシイの電車は毎年1両ずつ編成が延び、今年は5連になりました。

Dscf4401これは世界博でも走った特急もどき。客車が1/45、機関車は1/40なのですが、そんなに違和感はありません。

Dscf4400今までの停止チャレンジのほか、原模型体験運転(中学生以上)、模型あれこれ講座(土休日のみ)、クソ重い機関車を持ってみよう(後ろの透明なバッグに入ったのを持ってもらう)なんてこともやっています。
 私の当番は今月の19・20・23・25・29・30日と4月6・7・9日。運転の合間にせっせと車輪磨きをしています。ご来館の節は適度に餌などを与えていただけると、模型もいつもより多めに走り回ります。

2017年2月 3日 (金)

連結面側の幌枠

 まずはインフルエンザのその後。水曜(1日)に医者に行き、併発症もないようだし、このまま養生してください、といわれました。もう体のダルさもなく、ほぼ平常の生活ペースに戻っています。
 というところで、脇道に嵌まった旧国の続きです。前面に続いて連結面の幌枠を作ります。この工作はインフルエンザが発症する前に行っています。

Dscf4188連結面側は幌を受ける方で、平妻だから少し厚みがあります。厚み(幅)はおおよその見当で4mm、板厚は0.4mmとしました(板厚は見えないので、薄い方が細工が楽)。ミニ丸鋸で切り出したところ、4.2mmくらいになりました。これを前回、外形のゲージに使った真鍮板の回りにハンダ付けします。

Dscf4189油断すると直線部分が膨らむので、きっちり押さえながらハンダを回します。

Dscf4190弁当箱みたいなのができました。

Dscf4192真ん中を糸鋸で切り抜き、2mm幅になるようにヤスリがけします。

Dscf4194整形が終わった幌枠と妻板。ところでこの妻板も実は問題ありなのです。わかる人なら、「貫通路の幅はこんなもんじゃないだろう」と突っ込みが入りますね。旧国といわず、国電の貫通路幅は800mmが標準だから、これは明らかに狭すぎます。
 しかし、戦前の東京圏で連結面に貫通幌を備えていたのは横須賀線の電車だけ。それ以外は幌なしだから貫通扉は実質的に非常口で、幅も690mmと狭く、引き戸ではなく開き戸でした。なので、新製時のクハ55039ならこれで問題なしなのですが、関西に転じてクハ68078となっている時点では、当然、貫通路回りは改造されているはずです。
 とはいえ、模型でそこまで拘ると、両側の窓幅も縮めなければいけないので、新規に作った方が早くなります。幌枠を当ててみると、窓部分にまで出っ張ることはないので、妻板そのものには手を加えないでおきます。

Dscf4196ハンダ付け終了。まぁ、それらしく見えます。

Dscf4218余分なハンダを削って整形しました。

Dscf4216前面と並べてみます。構造の違いがわかりますね(自己満足)。これで、一気に箱に組み、シル・ヘッダーを貼って…と行きたいところですが、来週には神戸に出張があるし、3月半ばが締め切りの原稿も2本控えているので、工作はひとまず休止とします。

2017年1月28日 (土)

ちょいと脇道に

 寒波に対抗してハンダ鏝の出番が増えていますが、本命のEF65はまだ今年に入って手付かずで、ちょいと脇道に嵌まり込んでいます。

Dscf4082そのものズバリの電車キット。見てのとおり、だいぶ年代物です。ちょい訳ありで、某所からもう5・6年前(もっと前かも)、私の手元に横滑りしてきました。

Dscf4089中身はこんな具合。側板と妻板は真鍮、屋根と床は木、あとは車体取付用らしいブツ切りのアングルが2・3個入っていました。これはひととおりのハンダ付けが終わった状態で、一部欠品していた窓枠や扉は、現物合わせで作っています。

Dscf4141板厚は0.5mm。補強と床板、屋根板の取付を兼ね、裾は1.5×5、幕板は1×3の帯板をハンダ付けしました。ところでこの形式、扉間の窓が5個だからモハ41、あるいはシル・ヘッダー用の帯材が入っていないから、モハ60の初期タイプなのかも知れません。作る手間としてはノーシル・ノーヘッダーのモハ60の方が楽なのですが、そうするには大きな矛盾点があります。

Dscf4187問題はこの扉。これは軽合金製なので、昭和9~12年度の新製車に限られます。さらに前面半流となれば11・12年度製ですが、12年度製のモハ41は張上げ屋根なので、キットの木製屋根では工作上の問題あり。となると該当するのは昭和11年度製のモハ41か、昭和11・12年度製のクハ55のいずれかとなります。
 いっそのこと扉をプレス製に換え、レイバンズの飯田線シリーズに加えようかとも思ったのですが、窓高さが1.5mmほど大きく、逆に幕板は1mmほど狭いので、この案は却下。

Dscf4183なんとか軽合金扉を生かせる形式はないかと考えていた時、目に付いたのがこれ。関西で代用急電に使われていたクハ68078です。元は昭和11年製のクハ55039で、昭和29年でも扉、ベンチレーターなどほぼ新製時のスタイルを維持している。これこれ、こいつでいきましょう。
 でも、「急電は5両やろ。あとの4両はどないすんねん」といわれそうですが、もともと半端な1両ですから編成は考えません。これは1両単独のディスプレイモデルとします。

Dscf4118車号が特定できたら前面を加工します。運行灯とベンチレーターの穴をあけました。

Dscf4121一晩じっくり考えて作戦変更。一度穴を塞ぎ、運行窓は縁を残して切り抜き、ベンチレーターは0.8×1.1の帯板を4本並べてハンダ付けします。

Dscf4125それらしくなりました。尾灯は取付け式なので穴はあけません。

Dscf4126ベンチレーターのアップ。スリットの帯は上が半丸、下は直角ですが、ちょっと仕上がりが甘い。まぁ、1m以上離れればそんなにアラは目立ちません。

Dscf4185a幌枠はなかなかの曲者です。飯田線の旧国でも幌枠が細いのと太いのの2タイプがありました。これは細いタイプで、幌を直付けします。この車両にはないけど、貫通扉の上には収納した幌を引っ掛ける角みたいな金具があります。関西では下り向きの先頭車がこのタイプです。

Dscf4185b上り向き先頭車は幌枠の当て座となるので単純な帯板ではなくアングル状になっています。そのため正面からは幌枠が太く見えます。幌を取り込まないので、扉上の角もありません。
*上の写真2点はRM LIBRARY 60 美しき半流国電(ネコ・パブリッシング発行)から転載。

Dscf4171下り向き先頭の幌のない幌枠をどう作ればよいか。まず右の真鍮板で外形のゲージを作り、1mmのアルミ板を切り抜きました。この内側に嵌め込むように0.5×2の帯板を曲げようとしたのですが、意外と腰が強くて曲げにくい。そこでゲージの板を外形寸法より1mm小さくヤスり、その外周に沿ってハンダを点付けして長さを調整。外してから縦の直線部分の膨らみを修正し、なんとか所定の寸法に仕上げました。

Dscf4182さらに横の部分は妻のアールに合わせてヤスってからハンダ付け。上の大きいアールもまぁまぁです。

Dscf4177斜め横から。出っ張り加減もこんなところでしょう。次は箱に組んで、シル・ヘッダー、雨樋貼りです。今のレベルから見れば大雑把なキットなので、ディテールもほどほどにと思うものの、ついつい旧国は深味に嵌まってしまいます。

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