玉電デハ60形の製作(その12)
ちょっとした原稿書きも終わり、週末は工作に取りかかっています。玉電は原鉄の原信太郎大賞模型部門に応募するため、年内に完成させないといけません。もう日数があまりないので、動力装置は手持ち品から流用することにします(後日、正規の台車を作ります)。
車体側の上心皿にあたる部分は木の角材で取り敢えず高さを合わせていました。ネジ止めするのでやはり金属で作らないといけません。0.5tの真鍮板でこんなパーツを作りました。最初にチャンネル状に曲げる部分は裏から筋彫りしておきます。問題はその次の曲げ。ここで寸法が狂うと車体が傾いてしまいます。ひとつ失敗してから、5本組ヤスリの胴の部分をスペーサーにして曲げればよいことに気づきました。ネジ止めする部分は0.5mmではすぐネジ山が潰れそうなので、補強を兼ねて0.5mm板をもう1枚ハンダ付けしています。
床板に取り付けたところ。台車が首を振ってもドア部分の車体裾に当たらないよう、センターピン位置は所定より6mm内側に寄せています。
台車を取付けたところ。実物よりホィールベースが長く、車輪はやや小さめですが、そんなに不自然ではありません。
カーブではどうだろうか。3線式で半径900mmくらいのレールに乗せてみました。カーブの内側から。
ステップとのクリアランスは問題ない。
カーブの外側はどうだろうか。
こちらも問題なし。もう2mmくらい外側でもよかったかも知れませんが、そこは正式な台車にしてから調整します。
線路のねじれに対応できるよう、0.5mm厚のワッシャを接着。ただし、これでは車体のフラ付きが大きくなります。片方の台車はセンターピンビスの頭と枕梁の隙間をほんの僅かにして振れを抑え、実質的な3点支持にしています。
モーターも配線しました。2個直列になります。プラグもフリーの市電から流用しています。レールに乗せて極性も確認。直列でも足の引っ張り合いはなく、スローも効きます。
ベンチレーターも接着しました。
反対側から。このあと、窓の保護棒を取付けます。非パンタ側の前面はジャンパ栓とエアホースが付きます。ジャンパ栓はパーツがあったけど、エアホースはどうしようか。車号とT.K.Kの文字も使えるインレタがなさそうだし。
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