今月末で休止、上野動物園のモノレール

　上野動物園のモノレールが今月末で営業休止となるので、最後の撮影に出かけました。上野動物園の東園と西園を結ぶモノレールは上野懸垂線というのが正式な名称で、遊戯施設ではなく地方鉄道として1957（昭和32）年12月に開業しました。現在の車両（40形）が４代目になりますが、老朽化により10月31日限りで休止。車両の更新はかなりの金額となるので、モノレールとして復活する可能性は低いようです。


モノレールを動物園の外から撮れるのはここだけ、かつては都電が走っていた道路です。その昔は都電と絡めたカットも撮れたのですが、今は東園～西園を結ぶ歩道橋に邪魔され、こんなアングルが精一杯。まともな写真を撮ろうと思ったら、動物園に入らないといけません。


上野動物園の正門です。さて、撮影料としていくら払えばよいのだろうか。


大人600円、65歳以上なら半額の300円、だーけーどー、今日、10月１日は都民の日なので、年齢に関係なく無料で入園できるのです。


入るとすぐ右がパンタダ舎、こんなところで30分以上も待てません。


モノレールの位置を確認しましょう。右の矢印が東園、左の矢印が西園の乗り場です。


モノレールも簡単には乗れそうにありません。40形は仕事で乗ったことがあるから、今日は撮影に専念します（決して片道150円をケチったわけではない）。


乗り場は行列が取り巻いています。右から入り、手前で線路を渡って左側から乗車するようです。


営業キロは300ｍ、ほぼ７分間隔で運転されています。桁を基準に構えていると、予想外に車体は低い位置になります。


台車のアップ。２両は台車同士で連結され、車体に連結器はありません。


集電装置は各車の連結面寄りにあります。電気方式は直流600Ｖ。


木立に邪魔され、まともに編成全部を収められる場所は限られます。道路を跨ぐイソップ橋は西園側がスロープになっているので、高さを変えていろいろなアングルが選べます。

 
右下は新しいパンダ舎になるそうです。


インカーブは支柱が邪魔して、絵的にはいまいちです。


西園側はすこし直線がありますが、ほとんど真っ正面のアングルになってしまいます。


このアングルはデビュー間もない頃に撮って、ＲＡＩＬ　ＦＡＮ（鉄道友の会の会報）の表紙にしました。今はだいぶ木が伸びて大きくなく、撮りにくくなっています。


なんとか２両が収まるのは、木立を抜けるほんの一瞬です。


西園の乗り場。こちらの方が広々としています。


その近くで下から煽ってみました。車体の下にもいろいろと書かれています。


もう一度イソップ橋から狙ってみます。


この下に都電が走っていればなぁ。


なかなか決めの１枚が撮れませんが、熱中症にならないうちに引き上げましょう。