提灯殺しのガード
タイトルはネットで拾ったニュースの請け売りです。なんでも高さの低いガードがあって、タクシーの屋根に付いている標識灯(これを提灯という)がブチ当たって壊されたことから、運転手仲間で「提灯殺しのガード」と呼ばれているのだそうです。場所は都営地下鉄の泉岳寺近くということで、春の気配が感じられるようになった3月15日、現地確認に出かけてみました。
地図で大方の見当をつけ、田町から第一京浜国道を品川方向に向かって歩きます。高輪大木戸跡を過ぎ、泉岳寺駅の入り口が見えてきたあたりで、左に入る細い道を発見。ちょっと進むと、お~、ありました。これが提灯殺しのガードの入り口です。制限高さ1.5mの標識があり、西側から東側への一方通行になっています。上の線路は手前から山手線内回り、外回り、ちょっと高いのが京浜東北線北行です。
通過していく車はほとんどがタクシーです。慣れているせいか、そんなにスピードは落としていません。
問題の提灯とガード下のクリアランスはこのくらい。実際に歩いてみたところでは、桁下まで170cmちょいはありそうです。
開けているのは京浜東北線北行が山手線をオーバークロスする部分です。
入り口方向を振り返って見たところ。カメラはほぼ私の目の高さです。
かつての東海道本線上りを越えたと思われるあたりから、さらに10cmくらい天井が低くなります。身長165cmの私でも、頭の上に置いた握り拳を横にしないと天井に触れてしまいます。
自転車の人も心なしか頭を下げています。
出口が見えてきました。すぐ右に90度のカーブ、おまけに上り勾配で見通しは非常に悪い。一方通行でなければ出会い頭の事故続出でしょう。
もう一度高さを確認。歩行者でも身長170cm以上だったら首をかしげないと通りません。
このガードの正式名称は高輪橋架道橋、所在地は港区港南2丁目1番地になります。
東側の出口。こちらから入る車はないので、高さ制限の標識はありません。
出た所は下水処理場の北の外れ。正面に見えているのは新幹線が車両基地へ出入りする高架橋です。
下水処理場(正式名は芝浦水再生センター)の上は公園になっています。赤丸が通ってきたガードです。高輪ゲートウェイ駅が開業すればガードは廃止という噂もあるので、野次馬根性旺盛な方は早めに見に行かれることをお薦めします。
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ここ、子供の頃から気になっていました。
京浜東北から田町車両区を眺める場所でしたから、下をちょろちょろ走るタクシーが目に入りました。
歩行者専用ですが、我が故郷近くの洗足池、リンボーダンスをせねば通れない池上線ガードがありました。
まだあるのかなあ・・
投稿: シグ鉄 | 2019年4月20日 (土) 13時35分
シグ鉄さま、
洗足池のガード、数年前に行った時にはありました。正規の道路ではないようなので、放置されているだろうと思います。
投稿: モハメイドペーパー | 2019年4月20日 (土) 17時54分
本当に鉄道にまつわるところにはどこにでもいらっしゃいますね。感服仕りました。
投稿: ぼっちぼち | 2019年4月20日 (土) 20時03分
ぼっちぼちさま、
こういう低いガードは都内に何カ所かあるようです。以前、大崎の南側にあると聞いた覚えがあるんで、ついでの時に確認してみます。
投稿: モハメイドペーパー | 2019年4月20日 (土) 23時13分