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2019年4月 9日 (火)

横浜シーサイドライン、30年かかって0.2km延長

 新杉田~金沢八景間の横浜シーサイドラインが開業したのは1989(平成元)年7月のこと。新杉田でJR根岸線、金沢八景で京浜急行と接続するはずでしたが、金沢八景は土地収用が間に合わず、京急の駅から200mほど手前に仮駅を作っての営業となりました。普通、こういった場合は数年後に目出度く正式開業となるのですが、いつまでたっても京急とつながる気配はなし。まぁ、水面下ではいろいろとあーだこーだがあったのでしょう。そして間もなく平成も終わるという先月の31日、やっと0.2kmが延び、念願だった京急との接続が実現したのです。

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4月4日、夕方から原鉄に用があるので、その前に金沢八景まで足を延ばしてみました。京急の線路の海側(三崎口に向かって左側)にシーサイドラインの駅ができあがっています。京急とシーサイドラインの車両を画面に収めるのは、28mmレンズでぎりぎりでした。

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京急の改札口は線路の下から上に変わりました。従ってホームの地下道は一部を除いて使用停止になっています。

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改札口は橋上駅舎の3階になります。いまのところ改札ゲートは海側だけですが、いずれ山側にもできるようです。

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ペデストリアンデッキから見た改札口。シーサイドラインの駅はこの右手です。

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上の画面の位置から振返ると駅前広場が見渡せます。左がシーサイドラインの駅。ホームの下も通路で、横須賀街道の交差点に降りる階段が見えています。

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シーサイドラインの駅はデッキから少し高い位置にあります。渋谷の地下鉄銀座線降車ホームと連絡通路の位置関係と似ています。

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シーサイドラインの改札口。ホームは左が1番線、右が2番線です。

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今のところ電車の発着は1番線のみです。しかし、しばらくご無沙汰していたら電車も代替わりしていています。昔は鉄腕アトムのステッカーが貼ってあったな。

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 まだ使用停止の2番線側には、延長を祝う花飾りが置かれていました。

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なんと、そのスポンサーは関東学院六浦高校、中学の鉄研でした。

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列車に乗り、延長区間を初乗りします。すぐ先が仮駅で、当面、仮駅からここまでは単線運転です。

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 30年頑張った仮駅。線路を跨ぐ通路があり、左のエレベーターと階段で地上に降りていました。

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仮駅を過ぎると本来の複線になり、シーサイドラインの名前に偽りなしの車窓風景が展開します。

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となりの野島公園で降りて引返し、仮駅を反対側から見てみましょう。ホームは本来の線路上に建てられているのがわかります。これを撤去しないと複線になりません。

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金沢八景到着。

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 橋上駅舎の通路を山側に出てみます。これは階段の途中から。もう少し左に振ると総合車両製作所が見えます。こちら側にあった藁葺きの民家はなくなり、小規模な駅前広場が整備されるようです。

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地上に降りました。正面が橋上駅舎への入り口。近い将来、駅ビルになるそうです。右が使用停止となった今までの改札口です。

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旧改札口の一部はエレベーター専用改札口として残されています。その右の山側へ抜ける通路も通行可能です。

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南側から見た駅前広場。左もビルが建つらしい。

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北側から。今のところシーサイドラインの車両が見えるのはこちら側だけです。

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横須賀街道の交差点から仮駅を見てみます。

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仮駅に上がるエレベーターも使用停止です。

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交差点のほぼ同じ位置から振返ります。たったこれだけの距離を延ばすのに30年!。平成のうちに間に合ってやれやれというところでしょうか。

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コメント

この翌日、金沢八景で、シーサイドラインの駅ってこんなに近いのかー、根岸線に乗り換える必要があったので(昼メシの必要ですが・・・)これで新杉田へ向かうのも手かなーと思いつつ、やっぱり昔ながらに杉田で乗り換えてしまいみやした・・・
800にもふられ、シーサイドラインの延長も知らなかったオレは逝ってきます・・・・

それにしても、相変わらずの行動力に脱帽です。 シーサイドライン、どうも鉄道としての魅力は感じられないので未だ乗っていません。

わんわんさま、
苦節30年、やっと本来の姿になったわけです。私、最近はよく800と遭遇します。

OER3001さま、
新交通システムもよく見れば結構細かい違いがあっておもしろいです。シーサイドラインは景色もいいし、この週末(13日)は車両基地の公開もありますよ。

この手の新交通、実は結構面白いですよね。ここはまだ乗ったことがないので、今度行ってみます。

シグ鉄さま、
基本となる案内方式だとか、電源の違いとか、突っ込みどころはいろいろあります。シーサイドラインは景色がいいですよ。首都圏では産業遺産みたいな山万の路線もあります。

やっと繋がりましたか。近隣の車両メーカーや電機メーカーに出かけた際乗車しましたが、
京急の駅からシーサイドラインの駅までの歩道橋が長く感じた事を思い出しました。

ぬか屋さま、
できあがった所を見れば、たかだかこれだけの距離になんで30年もかかったのかと思います。

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