68万アクセス
ちょっと日がたちましたが、今月2日の未明あたりに68万アクセスとなりました。
68が付く形式といったら、国鉄ではクハ68しかありません。このクハ68は長野ローカル用で、よく見ればクハ55からの編入車です。運転士席の窓がHゴムで球形通風器が取付けられていますが、そのほかはかなり原型に近い。さらによく見ると乗務員室ドアの上にウィンドヘッダーがあるので、タネ車は昭和15年度の帝国車両製クハ55083~092のいずれかとなります。
こちらは身延線。左端がクハ68なのですが、これもクハ55からの編入車です。さらによく見れば3両目は元サロだったサハ45だし、右端は平妻のモハ40を片運化したモハ41をさらに低屋根改造したクモハ41850という、突っ込み所がいっぱいの編成です。
クハ68という形式は戦後、関西にいた3扉車ロングシートのクハをセミクロス化したものが多く、原型車の方が少ないという寄合所帯になっています。これは43系のクロハ59のなれの果てで、最後は新潟ローカルで使われていました。不規則な窓配置にクロハの面影が感じられます。
これぞ改造クハ68の極めつけ。スカ線に最後まで残っていたクハ47を3扉化したもので、最も新しいクハ68ということになります。改造後間もなく新潟ローカルに転用されたので、スカ線時代の写真があればかなりの貴重品ですね。
次は拡大解釈して頭に68の付く形式。となれば真っ先にででくるのは近鉄6800系、ラビットカーです。左2両がユニットのモ6800形、右は増結用のモ6850形です。
今時の復元塗色ではないという証拠。ラビットマークは鉄板を切り抜いてクロームメッキしたものです。
こちらは名鉄6800系。よく見たらトップナンバーです。手前がク6800形、奥がモ6900形で、普通なら電動車の形式を取って6900系となるところですが、名鉄は車種に関係なく豊橋寄り先頭車の形式が系列を表しています。しかし、この顔の元祖の6500系だけは例外だし、6000系にも同じ顔がいるのが名鉄のややこしいところ。
6809以降のマイナーチェンジ車。6500系の6418以降も同様の変化があります。
最後は京王のクハ6882。2連の八王子寄り先頭車で、形式はクハ6750形ですが、基本編成のクハと車号がダブらないよう、6850代にしていました。
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違う顔で同じ形式、同じ顔で違う形式、わけわからん名鉄も師なら分類記事書けそうですね。でも、不人気名鉄ですからアクセス数は稼げません。
南大阪線は大和川ですか?
投稿: シグ鉄 | 2019年4月 6日 (土) 12時25分
シグ鉄さま、
名鉄の分類、概念としては頭に入っていますが、記事書くとなったら細かいところを調べないといけません。
近鉄は大和川です。夏の暑い真っ昼間、初めての土地で結構駅からも距離があるところをよく歩いたと思います。
投稿: モハメイドペーパー | 2019年4月 6日 (土) 15時13分
68マン おめでとうございます
クハ68って55になったり68にもどったり複雑な経歴で京阪神緩行からは早くに各地に転出したようですね
小学生の何も知らない頃、普通電車なのにセミクロだ〜という時は形式見てました。
ほとんどクモハ51でしたが一度だけクハ68があったような・・・アレはマボロシか思い違いなのか未だに謎です
投稿: 青春M | 2019年4月 7日 (日) 02時06分
青春Mさま、
クハ68はモハ70と一緒に神領(中央西線の名古屋ローカル)や長岡に転出したのが多いですね。私も京阪神緩行で見た覚えはありません。
投稿: モハメイドペーパー | 2019年4月 7日 (日) 11時15分
うおおおおおおおおおおおお
例の大和川を渡るラビットさん!
貴重なもんを拝見しました!!!
本家6800のラビットさんマークはステンレスではなかった、という中途半端な情報にペンキ塗りだったのか、と早合点してましたが、鉄板だったのか!
これまた重要情報、ありがとうございー!
投稿: わんわん | 2019年4月 8日 (月) 09時14分
わんわんさま、
ラビットのマーク、磁石あてて確認したわけではないけど、テカテカの艶はクロームメッキだろうと思います。
投稿: モハメイドペーパー | 2019年4月 8日 (月) 11時48分