ちょっと珍しいEB58をいじくる(その2、足回り篇)
台車枠は1mm厚の真鍮板です。
モーター取付け台も含め、アルミのリベットでかしめています。
車輪は台車枠を無理矢理広げて嵌込めということなのですが、モーター取付け台のある方はそんなに広がらないし、嵌込んだとしても左右のガタが大きく、ギアの噛合いが不安定になります。なんとか左右で分割できるようにしないといけません。
結局、こんな具合にぶった切りました。モーター取付け台の片方はリベットをドリルで揉込み、ビス止めできるようにしました。
1.2mm厚の帯板をハンダ付けして接合代として、これに切り離した台車枠をビス止めします。
ビス穴の位置は現物合わせで修正します。
軸受けは内側に1mm板をハンダ付けして補強。これで左右のガタも押さえられます。
車輪を入れて仮組。
ややきつかったので、車輪を止めるナットをヤスッて調整します。
モーター取付け台のカシメを外した方は、台車枠にタップをたてて裏側からビス止めします。写真の左のビスは車輪と干渉しますが、なんとか止められます。
モーターを取付けたところ。砂型鋳物の軸箱もハンダ付けしました。板台枠用の軸箱なんですが、そこは敢えて突っ込みません。
配線をして進行方向と逆転機の向きが合っているかを確認します。
裏から見たところ。例によってコレクターは真鍮板で補強しておきました。逆転機の取付け板は台車枠にナット止めするようになっていますが、やりにくいので取付け部分に0.8mm板を裏打ちしてタップをたて、台車枠の外側からビス止めできるようにしました。
ウォームホィールは13枚歯が付いていましたが、同封されている18枚歯に取替えました。ところが回転すると少しヨタッています。まぁ、走行に支障はないものの、大王様に報告すると「ほな、別なの送るわ」と新しいのが届きました。一体どんだけ在庫があるんじゃ。こちらも偏芯が皆無ではないけど、かなりスムーズです。
さて、ここまでくればあとは色を塗るだけです。
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コメント
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これだけのものとは言え、手を掛けられましたね。
入門編から遥かに高級モデルに近付いているような気がします。
走りを見るのが楽しみです。
投稿: OER3001 | 2018年7月24日 (火) 18時46分
将来のメンテまで考えられて良く手を入れられてますね。でも、ギア比は17:2ではなかった!
投稿: ぼっちぼち | 2018年7月24日 (火) 22時05分
OER3001さま、
JAMで3日間走らないといけませんから。このくらい手を加えると昔の3線式とは思えないくらいスムーズに走ります。
ぼっちぼちさま、
今回が初めてではないから、勘所はわかっています。ギア比は18:1が標準で、2山ウォームを使う例は少ないです。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年7月24日 (火) 22時58分
私は元気に走ってる模型車両を見せていただくだけですが、ウラではこういう苦労が・・・
いやぁ、愛情こもってますね〜
作業台、ゲージュツ作品みたいになってますね
投稿: ノーテンキM | 2018年7月26日 (木) 11時35分
ノーテンキMさま、
「うちのはこんなにスムーズに走らない。どこが違うのか」と聞かれた時、「実はこことこことここがちょいとちゃいまんねん」といいたいがため。まぁ、同じこと何年もやってれば、大抵の勘所は掴めます。
作業台は全体を写すとエライことになってます。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年7月26日 (木) 13時30分
初めて投稿させていただきます。
EB電機のような2軸の台車で、プーリーとスプリングベルトを用いて
一方の車軸に動力を伝達する方式は、歯車・チェーン・ロッド等の方式
に比べると簡便ではありますが、伝達効率が低いのか牽引力が稼げない
ようです。この年齢までスプリングの強さ調節等を経験と勘で済ませて
きた恥を晒しますが、良い方法をご存知ならば教わりたいと思います。
投稿: 用賀老爺 | 2018年7月26日 (木) 17時04分
用賀老爺さま、
はっきりいってスプリングペルトは気休め程度だろうと思います。きつくすれば軸受けに負担がかかるし、ゆるければほとんど力は伝わりません。ないよりはまし、くらいでしょうか。
実際にはせいぜい2軸車数両を牽かせるくらいなので、駆動軸側にウエイトをかけた方が効果的です。ただ、3線式はコレクターのバネが強すぎると付随軸が浮き上がり気味になるので、そのバネはギリギリまで弱めているし、場合によってはそちら側にも小さいウエイトを乗せたりします。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年7月26日 (木) 20時45分
年寄りのぼやきのようなコメントにもかかわらず、クイックレスポンス有難うございました。
多くの文献にもスッキリした解説は見当たりません。そもそもスプリングベルトを使うこと自体が間違いだとする「無用論」もあったそうです。
現在は材料が進歩しており、耐油性のゴムベルトにすれば、プーリーとの摩擦が格段に増すので、きつくしなくても滑らずにチェーンに近い伝達ができるような気がしますが…
ゴムベルトの寸法合わせが難問ですね。
JAMに行ってこのEB電機の走りを見たいけど未だ外出は無理なので残念です。
投稿: 用賀老爺 | 2018年7月27日 (金) 11時48分
用賀老爺さま、
Oゲージでもモーター軸から直接スプリングベルトで駆動する例もあり、そこそこ実用にはなるのは確認していす。昔のTMSにもベルト駆動についての記事がありました。JORC関西のS氏はベルト駆動式を採用していて、ベルトはカセットレコーダーなどに使用するものを調達しているようです。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年7月27日 (金) 16時26分
書き込みテストです。ごめんなさい。
投稿: 用賀老齢 | 2018年7月30日 (月) 13時42分
ご多用中に何度もご丁寧に解説していただき恐縮しています。ゴムベルト伝動に関しては成功裡に卒業しているつもりですがスプリングベルトについては未だ自信がありません。
プーリーとの間に摩擦が必要なので、モーター軸に直接ではなく、ゴム管のスリーブ等を介していると思われます。ともあれ、私の拙いコメントに対し、ご親切に対応してくださったことを感謝いたします。有難うございました。
投稿: 用賀老爺 | 2018年7月30日 (月) 13時49分
モハメイド様
google chrome 経由では禁止されますが internet explore 経由にしたら送信できた
ようです。狐につままれています。
投稿: 用賀老爺 | 2018年7月30日 (月) 13時55分
モハメイド様
internet explore 経由にしたら送信できたようなので、もう一度 google chrome 経由に
戻してコメントを書込み・送信できるか確認したく、貴重なこの場をお借りします。
禁止 forbidden が解けて元に戻れば幸せですが…
投稿: 用賀老爺 | 2018年7月30日 (月) 15時04分