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2018年7月21日 (土)

ちょっと珍しいEB58をいじくる(その1、車体篇)

 連日暑い、こういう時は辛うじて涼しい我が家に引き籠もるのが賢明です(誰かの真似をしたわけではない)。原鉄の模型スクールも一段落ついたので、怪しげな模型の再生を始めました。

P6303901一昨年のJAMが終わったあと、枚方のブリキ大王様から「ヒマな
時に手ぇ付けてもらえばえぇから」と預かったのがこれ。「これ、ナニワ科学のゴハチなんや。珍しねんで」と念を押されました。へぇ、どこが違うねんとよくよく見れば、車体のどこにも継ぎ目がありません。カツミや宮沢の製品だと前面がプレス加工の別パーツで、乗務員扉の後ろに継ぎ目が見え見えなんですが、これはまさか一体プレス?

P7134037一緒に入っていた広告頁のコピー。昔のTMSで見た覚えがあります。昨年は「JAM、参加費高いからもう出んわ」といっていたので、このゴハチもずっと放置していました。ところが、今年のトレインフェスタで「またJAM出るから応援よろしゅう」といわれ、そうなるとこいつも放っておけません。急いで修復にとりかかったという次第です。

P7013905塗装を完全に剥がし、ヘナヘナのランボードを外した状態。屋根、側の稜線の部分にハンダが見えています。ということは、前面がハンダ付けされているのか。

P7013910裏返して全容がわかりました。重ね継ぎした部分の段差をベルトサンダーで削って丸みをつけるという、非常にラフな方法で成型されています。そのため各部のアールはまちまちだし、削りすぎてハンダだけになっている箇所もありました。おまけに棚から落ちたか、何かがぶつかったのか、部分的にへこみもあります。

P7043918へこみをできる限り修正し、ちょん付けだった乗務員扉やエアフィルターにたっぷりハンダを回します。車体裾は1mm角線をハンダ付けして補強しました。ランボードも裏側に帯板をハンダ付けして補強します。

P7043914片側の飾り帯は外れていて、別パーツが同封されていました。ところがこの飾り帯はカツミか宮沢のもののようで、前面の立ち上がり角度が少し違うし、側も少し長めです。長いのはチョン切ればいいし、微妙な角度の違いも両方を一度に見ることはないので、そのままハンダ付けします。モニターは屋根アールと合わず、側が浮き上がっていたので、妻の一部を屋根に落とし込むようにして見栄えをよくしました。接合部などの細かい凹凸はエポキシを盛ってヤスリがけです。

P7134033ひととおりの修正がすんだのでパンタを乗せてみました。ところが、イコライザーが屋根にあたって上昇できません。

P7134034パンタをいじっても拉致があかないので、パンタ台を取り付けて高さを稼ぎました。

P7134035これでパンタも上がりました。屋根との絶縁距離がほぼゼロなので、本物だったらアークが飛んでしまうでしょう(足回り篇に続く)。

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コメント

待ってました! ブリキ大王様シリーズ。
良いですねえ、こういうノーテンキな模型、味があります。

シグ鉄さま、
見た目ノーテンキでも、結構頭使っているんですよ。それはその2の足回り篇で。

これはOゲージですよね?なにか、EBオンパレードの予感。

ぼっちぼちさま、
嘘偽りのない3線式Oゲージです。EBの再生は何度も手がけていますが、このメーカーは初めてです。

これはいい! 実にいい! 鉄道模型道入門の基本ですね。
再生が楽しみです。

プレス加工、金型等考えると戦後のブリキのおもちゃ製作の
流れを模型でも踏襲して居るのですかね。

OER3001さま、
確かに基本なんですが、今見れば実にラフな作りです。それでも走ってしまうところが凄い。

ぬか屋さま、
前面の金型を作ってペイするほどの数は作らなかったということなのでしょう。真鍮板もだいぶ薄いので、次に作る時はブリキになっていたと思われます。

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