« ここが変わった、渋谷と品川 | トップページ | 蛇窪の由来を探る »

2018年6月24日 (日)

大崎の三角

 シグ鉄さんのブログでは黄金の三角が佳境に入っているので、私もちょこっと三角をネタにしてみました。このところ原鉄の仕事で往きに利用する湘南新宿ライン、大崎を出て少し走ると品川から来る横須賀線と合流します。ここが旧 蛇窪信号場で、かつては品川~蛇窪~大崎~品川という経路で特急「つばめ」「はと」の方向転換などに使われていました。いわゆる三角線なのですが、この三角は単純な三角ではありません。

P6193687まずは現地をご覧ください。画面奥が大崎、左に行くのが横須賀線、右に分かれるのが湘南新宿ライン、上を横切っているのが東急大井町線、さらに左上の高架が新幹線です。

P6193686ここが上の写真を撮った住吉踏切。左は拡幅工事中の都道26号線で、線路の下を潜ることになります。踏切の先数分で大井町線の下神明駅に出ます。

P6193685踏切の少し大崎寄りに行くと複雑な地形がわかります。画面左が線路を潜る道路、その上に在来線、東急大井町線、新幹線と重なっています。

P6223780これは大井町線の車内から撮影した大崎方向。赤丸は後述する大崎支線のキロポスト(1/2km)です。

P6223783同じく、西大井方向。かなり緩いポイントですが、恐らく湘南新宿ラインが走る前はもっときつかったのでしょう。

P6243805ここまで写真を見て、「なんで品川に行くのが左に分かれるんだ」と思われた方、その疑問にお答えしましょう。図の黒い線は横須賀線が走る品鶴線、赤い線は湘南新宿ラインが走る大崎支線、茶色い線は山手貨物線です。それぞれの歴史を辿ると、
・1925(大正14)年3月、品川~渋谷~池袋~田端の電車専用線が完成し、汽車が走っていた線路が山手貨物線となる。
・1929(昭和4)年8月、貨物用の品鶴線開業。山手貨物線との分岐点に目黒川信号場を開設。
・1934(昭和9)年12月、大崎支線が開業し、品鶴線との分岐点に蛇窪信号場を開設。
・1965(昭和40)年7月、目黒川、蛇窪の信号場を廃止、大崎駅の構内とする。
 というわけで、現状はこの変則的な三角すべてが大崎駅の構内になっています。

P6193694もう一度確認しましょう(ひつこいって)。直進する横須賀線。左の信号はどちらも場内信号機になります。

P6193703_2右に分かれる湘南新宿ライン。

P6193731今度は横須賀線の先頭から。旧 蛇窪信号場を通過。

P6193733右にカーブしながら大崎支線をオーバークロスします。

P6193734山手貨物線が近づいて来た。

P6193735旧 目黒川信号場を通過。

P6223746ところで、大崎支線は旧 蛇窪信号場寄り(実際はその少し先)が起点なのです。これは歴史を調べているうちにわかり、日を改めて撮影しました。大崎5番線の中ほどに2kmのキロポストがあります。

P6223745その手前にこんな表記がありました。2018は年号ではなく、起点から2.018kmの意味です。さぁ、それでは起点の0キロポストはどこだ。

P6223752湘南新宿ラインの先頭から線路端を注視して、このあたりと見当をつけた所まで歩くと…、おっ、ありました。0の下に「支」と書いてあるので間違いありません。

P6223753_2その位置は西大井から歩いて5・6分、この横断地下道の手摺り越しからも見えます。方向転換する列車はこのあたりで停止したのでしょう。品川から来て大崎に折返すには渡り線が必要になりますが、現在、その痕跡は見つかりません。

« ここが変わった、渋谷と品川 | トップページ | 蛇窪の由来を探る »

1/1 国鉄・JR」カテゴリの記事

コメント

蛇窪信号場もいまや大崎構内になっちゃたのですね。ここが平面交差のまま残るのはファン的には嬉しいですがJRとしては厄介でしょうね。

以前、大崎駅付近に蛇窪方面からの短絡線を設けて平面交差を解消する計画がある、と聞いた事があるのですが、その付近にはマンションが建ってしまっているのでやらないのでしょうか?

Cedarさま、
ラッシュ時は信号待ちが発生しています。上を大井町線が走っているので、立体交差も難しそうです。

f.babaさま、
短絡線はR160、35‰で、大崎のホーム移設も必要になるなど、実現にはかなり無理な面があるようです。

これだけのスケールのデルタは国鉄ならではですね。
おまけに大井工場、山手車庫に行く線路もありますから・・
りんかい線掘った時、ついでに大崎支線も地下化することは考えなかったんですかね。
話は変わりますが、この辺はヘビに縁があるようで、白蛇を祭った上神明神社もあります。

シグ鉄さま、
地下化しても合流部分はある程度の用地が必要になります。家が密集しているし、地形も結構複雑なんで、難しいんでしょうね。
 上神明神社は西大井が近そうですね。下神明神社は蛇に縁がないようです。

ここ、近年は小生にとっては極めて身近な場所になってしまいました。
その住吉踏切の先が、愛孫が通う幼稚園と保育園の一体化された施設。
ちょこちょこ駆り出されては撮影もしているのですよ。

OER3001さま、
お孫さんをダシにしているわけですね。とはいえ、決して撮りやすい場所ではないです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大崎の三角:

« ここが変わった、渋谷と品川 | トップページ | 蛇窪の由来を探る »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ