極めて辛気くさい工作
昨年の11月30日付けで「辛気くさい工作」をアップしましたが、今回の工作に比べれば、あんなのは屁でもありません。
まずはこの写真をご覧下さい。1月14日のJORC例会で撮影したもので、左がK村師匠作、右が私のです。私のはまだ完成ではなく、窓の保護棒が取付けられていません。個人的には省略したいところですが、模型スクールの教材として今後も晒し者になることを考えると、取付けないわけにもいきません。キットには0.5mmのステンレス線が入っているだけで、取付け方法は各自の独創性に任されています。
本物の保護棒はこんな具合に取付けられています。Chitetsuさんは16番の屋根上配管用パーツを使ったようですが、ロストワックス製なので1両分32個だとかなりの金額になってしまいます。
そこで、エコノミーに作る方法を何日か脳内シミュレーションした結果、内径0.5mm・外径0.8mmの細密パイプを1mm幅の帯板に半田付けしてみました。
パイプの切断はつぶれ止めに0.5mmの真鍮線を入れ、ニッパーでパチンと切り落とします。このあと、帯板も適当な余白を残してニッパーで切ればできあがり。
切落としたパイプの端はつぶれるので、そこを避けて真鍮線が入ったまま、NTカッターの刃で転がしながら切り、次の作業に備えます。
数物なので、怪しげな治具を作りました。
20個くらい作ったら鏝先が当たる部分が焦げてきたので、気合いを入れてアルミの切れ端で作直しました。ところが、鏝の熱がアルミに取られ、仕事になりません。
ベースをベークライトに替えて作業を継続します。
取り敢えず1両分の32個+αができあがりました。まだ色も塗らないといけないので、チャック付きのポリ袋に入れて厳重に保管しています。
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私も今似たような工作の必要に迫られていまして、この方法は参考になります。
ハンドレールノブじゃ高さが高いし~なるほどこれですね。
投稿: Cedar | 2018年3月 9日 (金) 17時43分
Cedarさま、
真鍮車体なら割ピンが使えますが、ペーパー車体で内側に出っ張らないようにするのは不可能です。ただし、非常に小さいので、すっ飛ばしたらまず見つけられません。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年3月 9日 (金) 20時03分
すっご!!! 確かな工作力に支えられた匠のワザ!
投稿: ぼっちぼち | 2018年3月10日 (土) 08時59分
ぼっちぼちさま、
作業そのものは単純ですが、考えていた以上に小さい。工作台の上に落としても、切れっ端との区別が付きません。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年3月10日 (土) 10時47分
無いものは作る。さすがです。さぞかし指先は、熱い思いをしたのでは・・・。
ところで、先日のアド街に、作成風景が映りましたね。
投稿: 八千代運転所 | 2018年3月10日 (土) 14時04分
八千代運転所さま、
モノが小さくてすぐ熱が回るので、そんなに熱い思いはしなくてすみますアド街はちらっと写っていたようです。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年3月10日 (土) 14時56分
こりゃ凄い!! いくら0番といっても小さいし数が多いし、単純作業の連続とは。
これをやっていれば認知症などなるわけありませんね。
投稿: OER3001 | 2018年3月10日 (土) 23時54分
OER3001さま、
16番じゃとてもできません。まだなんとか目は大丈夫ですが、時々爪の先に隠れたりして見失います。
投稿: モハメイドペーパー | 2018年3月11日 (日) 08時13分