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2018年1月13日 (土)

鉄道強要講座(荷物棚)

 昨年の3月以来ご無沙汰の強要講座、まだネタをほじくり返してしぶとく続きます。今回のテーマは荷物棚です。

P727052112最も古いタイプ、佐久間レールパークにいたクモハ12です。荷物を乗せる部分は糸を編んだ網なので、昔は「網棚」といっていました。てっぱくにいるナデも同じ作りなので、荷物棚の原型といえるでしょう。

P1200083101101系の初期車もまだ網でした。写真は試作車で、棚の手前に掴み棒がありません。

P2104096_103101系の途中から網は金属になりました。写真は103系で、国鉄の通勤車はこのタイプが205系まで引き継がれます。この網、最近のバッグなんかの留め金(プラ製で矢じりの形をしたやつ)が絡まりやすく、さぁ降りるぞという時に大慌てすることがあります。

P812107320000私鉄では西武も20000系まで金網でした。

P110159607格子状にワイヤーを張った東京地下鉄07系。金網の変形といえますね。同時期の03系や05系もこのタイプです。

P9085768jr115115系1000番代のリニューアル車にも格子タイプがありました。施工した工場は確認していません。

P22427051000意外なところで秩父鉄道1000系(元101系)も格子になっていました。私が確認したのはこの3例で、全体から見れば少数派です。

P42298123700現在に至るまで、荷物棚の主流はパイプ構造です。写真は京成3700形。薄っぺらなファイルなんかは隙間から落ちる恐れがありますが、保守はこれが一番楽なのでしょう。

P81264976500こちらは名鉄6500系。少し奥行きが深いような気がします。以下、パイプ構造のバリエーションをご覧ください。

Pa272884103JR西日本の103系体質改善車。手前に掴み棒がないのは、221系などと共通化しているのかも知れません。

P1311542600京急600形。クロスシートなので手前に掴み棒はありません。ロングシート化されても同じです。

P33060142152階建ての215系。枕木方向で申し訳程度の大きさです。私は見た瞬間に修学旅行で乗った155系を思い出しました。

Pb1287475000平成になった頃から荷物棚にも変化が出てきます。時系列で見て一番おもしろいのは阪急で、いろいろと試行錯誤しているのがわかります。写真は5000系リニューアル車の最初のタイプ。棚の部分は半透明の合成樹脂、恐らくポリカーボネイトでしょう。

Pb22919793009300系の初期車。特急用ということで、ちょっと洒落っ気を出しています。

Pb12874250003本目あたりから金属板のスリットタイプに変わりました。同時期にリニューアルした6300系もこのタイプです。

P52772786000阪急の系列会社になっている神鉄の6000系もほぼ同じ。

Pb13887870007000系リニューアル車ではレール方向の角材(角パイプ?)になりました。

Pb2291411000最新の1000系も同様ですが、角材の本数などが異なります。

P92517728000阪神8000系リニューアル車も角材タイプで手前の掴み棒なし。シートと色を合わせています。

P72341662000スケルトンタイプは阪急以外でも見られます。写真は南海電鉄2000系の後期車で、阪急とは棚の角度が微妙に違うような気がします。

P110159230000西武鉄道30000系は透明のスケスケ。これなら荷物の取り忘れもないでしょう。

Pc28151840000最新の40000系もスケスケ。メーカーは変わってもほぼ同じ構造のようです。

P4156344e233JR東日本はE231系までパイプタイプ、E233系ではプレートタイプに変わり、レール方向に細いスリットが入っています。見上げるとなんとなく鬱陶しい感じで、あまり好きではありません。

Pa150954jr235E235系ではスリットが増えたけど、鬱陶しい感じはあまり変わらない。

Pc1914935000京王5000系も申し訳程度のスリットで、荷物が見えにくい。写真の上が通路側で、クロスシート用の座席番号が付いています。

P220238050504000東急5050系(4000番代)はパンチングボードみたいに小さい穴が開いています。

P4219600ae100最後は特急用車両。京成AE100形です。帯板を格子状に組んだのは、特急用ではよく見られます。読書灯とか冷風吹出し口なども特急用ならではの装備です。

P724430950000極めつきは南海50000系(ラピート)。飛行機を意識したハットラックタイプで、確かJR東日本の651系も同じようなタイプでした。見た目は恰好いいけど、使い勝手はあまりよくなさそうです。

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コメント

名鉄ミュースキャア荷物棚の青い照明も格好いいですよ。
袖仕切り、網棚ときたら次はつり革ですかね。

シグ鉄さま、
まぁ、順序からいえばそうなりますが、吊革は必要な写真が集まるか…。

ブフォ(吐血)ブゥ~(鼻血)毎度ビロウでスミマセン!
毎回こうだと、出血多量で死にますがぁ・・・。
ハァ、ハァ、ハァ、興奮しました。

うわぁ、網棚ですか〜、あまり注視してませんでしたが
さすがの解説、よくわかりました。
昔のホンマの網のは沈み込んで取りにくかったですね

hanamuraさま、
もうそろそろ出血のネタも尽きそうです。

青春Mさま、
網は所々破れたりして、それを器用に繕ってありました。昔の車庫にはいろいろな分野のプロがいたのですね。

今度は荷物棚とは! 実によく取材されて居られてお見事と言うほかはありません。
画像データの整理も検索もさぞ大変だと思います。
と言いながら、次回はどんなテーマが来るか、楽しみです。

OER3001さま、
仕事で車庫撮りした写真もありますが、大半は営業車です。これはと思うものをメモ代わりに記録できるのは、デジカメのおかげですね。

いやはや、しっかりと撮られていますね。
車内というのは周りの目もあって撮りにくいもんですよね。
席が空いてチャンスと思うと、すぐ入れ替わりのお客さん来るもんですね。

Chitetsuさま、
カメラはファインダーのないミラーレスを使っています。これだとあまり真剣に写真を撮っているようには見えないので、回りに少々人がいても平気で撮れます。

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