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2018年1月27日 (土)

相鉄5000系解説書

 昨年の暮、OER3001氏のブログで紹介された大相鉄展を見に行って来ました。会期末の土曜日だったので会場は朝のラッシュなみ、落ち着いて展示物を見ている余裕もありません。出口付近のグッズ売り場も大賑わいで、そのなかに5000系登場時に発行された解説書(復刻版)があり、値段も1000円とバカ高くもなかったので、1冊買い求めました。

P1271827A4判で本文46頁、うち2頁が折込みという、なかなかの豪華版です。撮影場所は相鉄線内ではなく、日立製作所の工場内試運転線と思われます。

P12718282・3頁で相鉄社長と日立の車輌事業部長の挨拶。なお、1頁に目次があり、各部の解説は14項目に分けられています。

P12718294頁は左に主要項目(諸元表)、右が編成のサイドビューと形式図。

P12718306・7頁は車体の解説。左上の車内の写真で、吊り手が荷物棚の先端に取付けられているのがわかるかな。初めて乗った時、なんで吊り手がこんな位置にあるのかと思いました。2000系なんかもそうでしたが、天井が広く見えることは確かです。

P127183312頁は(2)艤装、ここも折込みで床下機器配置図と名称表になっています。

P1271834_214・15頁は(3)台車および駆動装置。この台車(KBD-108)は「枕バネの代わりとして上揺枕と下揺枕の間に防振ゴムを使用し、ローリングに対する安定性の向上を計り、高周波振動の伝達を防止しています」と書かれています。実際には乗り心地が今ひとつで、2次車以降はコイルバネ、または空気バネになり、1次車の4両もコイルバネに改造されています。

P127183628・29ページは(7)制御装置で、右ページが主回路ツナギ図。力行は弱め界磁起動4段、直列9段、並列9段、弱め界磁4段の計26段。弱め界磁は最大で50%とかなり控えめです。

P127183932・33ページは(8)集電装置。パンタグラフも日立製で、三菱のS710Cによく似ています。形式はK-100となっていて、後に京王2000・2010系で採用されたK-100とは別物のようです。

P127184042・43ページは(13)通風換気および暖房装置。主抵抗器は強制通風なので、この廃熱を暖房に使うシステムです。東急5000系や京王2000系でも採用されましたが、熱源としては不安定なので温度調節が難しく、結局は単純なヒーターに取換えられています。
 このほかにも構体とか床下機器の収納状態など、貴重な写真も数多く、なかなか読応えがありました。

650132_0021おまけは現役時代の5000系。初めて乗ったのは中学生の頃(昭和30年代前半)で、車内のライトグリーンがなんとなく安っぽく、吊り手が荷物棚の先端に付いていることに違和感を覚えました。乗り心地は可もなし不可もなし、発電ブレーキの立上がりが非常にスムーズだったのが、一番印象に残っています。

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コメント

もうすぐ20000系のお披露目会がありますね。モハメイドペーパさんはプレス公開の時に行かれたのかな?

ぼっちぼちさま、
もう鉄道会社と直接の付合いはないので、報道公開に行くこともありません。営業運転に入ったら、自腹で乗りに行きます。

かしわ台で見られる(?)カッケーッスよね!
暫くの大和市民でした。相鉄の未来が楽しみです。

hanamuraさま、
個人的にはカッケーかどうか、微妙なところです。

昭和40年頃に希望ヶ丘まで乗った記憶があります。帰りはクタクタの黄色電車でした。
本の表紙とモハメイドペーパー師の写真では、窓割が違うので調べてみたら、17mと18mがあるんですね。知りませんでした。
最後の写真は星川でしょうか?

シグ鉄さま、
5000系は最初の4両が試作、その次からが量産車という位置付けになります。車体は約1m延び、運転室と扉の間に窓がひとつ入りました。これが災いして中間車は車端の窓が片側は1枚、もう片側は2枚となります。
 現車の撮影場所は大和の海老名寄りです。

モハメイドペーパーさまも行かれたのですね。混んでたようでお気の毒。
小生は5000系カタログには気づきませんでした。残念!
模型化するにしても、床下機器配置図は殆ど不要ですね。

OER3001さま、
会場はメチャ混みでした。5000系の解説書はかなりマニアックなので、普通の人からはほとんど無視されていました。

話題の?相鉄、10両のままJRに乗り入れたら混雑しそうですね。

Cedarさま、
乗入れ先のJR、東急とも、割込むのはそう簡単ではなさそうです。今のところは相鉄側の希望的観測みたいで、まだ落としどころが見えません。

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