京都のポール電車
前回の近鉄、京阪と同じネガの続きです。昭和40(1965)年10月7日、まず朝方に杭瀬で阪神の小型車を撮ってから、京阪の関目に移動。それから京阪に乗って京都に出て、午後は嵐電と叡電(この頃は京福電気鉄道の嵐山線と叡山線でした)を撮影しています。
初っぱなからタイトルに偽りありで、ビューゲル付きの京都市電です。場所は四条大宮、これから嵐山に向かうところですが、クラシックなスタイルの500形が来たので、シャッターを切りました。
次はいきなり終点の嵐山。レディスホテルもないし、人力車もいません。まだ紅葉には早い端境期なのかも知れないけど、今からは想像もつかないくらい閑散としています。
駅の外れから四条大宮に向かうモボ111形を1枚。なんと、まともな車両写真はこの1枚だけです。
モボ101形の台車。軸バネがない(その脇にあるバネはどういう作用をするのか)、変わった構造で、神戸製鋼所製だそうです。現在のモボ101形は更新で車体、台車とも変わっています。
四条大宮に戻り、どういう経路で出町柳に出たかは記憶がありません。まずは岩倉で1枚。もう山里の雰囲気ですが、ここまでは複線で折返しの列車もあります。デオ300形はまだ前面がいじられていません。ポールもホィール式でした。
二ノ瀬。もうだいぶ山の中です。右奥には茅葺き屋根の民家が並んでいます。
貴船口を出て鞍馬に向かうデオ300形。この日はデオ300形が2両とも鞍馬線に入っていました。鞍馬(画面右)に向かっては上り勾配なのに、写真では水平か少し下っているように見えます。
終点の鞍馬。駅舎は今も変わっていません。
山を下りて、修学院の車庫を覗いてみました。中央はデオ200形で、その後ろに元阪神のデナ500形がいます。
デナ500形の2連。幅が狭いので、阪神の時ほどではないけど、ドア下にはステップが取り付けられています。ここよりもう少し右に渡り線があり、できたばかりらしくまだ架線が張ってありません。ところが、車庫から出てきた編成が本線上で止まり、向きを変えてその渡り線に入ってきました。えぇぇぇぇ、まずいんじゃねぇと思ったら、ポイントの寸前で車掌がポールを引き下げ、惰力で渡り線を通過。下り線(手前の線路)に入ったら一旦停止してポールを上げ、何事もなかったように走っていきました。
もう時間は17時くらいかな。だいぶ暗くなり、前照灯を点灯しています。デナ21形の単行で、かなり満員に近い。あたりはさらに暗くなり、力行しているとトロリーホィールの回りにスパークの輪ができます。今なら動画で撮りますが、その頃は写真に撮ろうなんて気はなく、じっと眺めていました。
« 忘年会、第1回目 | トップページ | 京王電鉄、5000系デビューの影に… »
「1/1 私鉄」カテゴリの記事
- 東急の青ガエルを捕獲(2019.11.11)
- 京王高尾線開業の頃(2019.11.01)
- 最近の代々木八幡と下北沢(2019.10.25)
- 相鉄100年展、ひっそりと開催(2019.10.19)
- 今月末で休止、上野動物園のモノレール(2019.10.09)
どの電車も美しい原形のころですね。Cedarが始めて上洛した昭和42年もお写真の頃と変わってなく、叡電のポールもまだホイールでした。
投稿: Cedar | 2017年12月 5日 (火) 20時06分
Cedarさま、
嵐電、叡電とも市電との交差がありました。架線の構造をよく見ておけばよかったのですが。
投稿: モハメイドペーパー | 2017年12月 5日 (火) 23時13分
うおおおおおおおおおおお!
こりゃまたスゴい!スゴスゴくん、すっごーい!
ええもん拝見しましたー!
もっと見せてぇー!
投稿: 嵐山犬三郎 | 2017年12月 7日 (木) 06時55分
嵐山犬三郎さま、
この時はこれだけしか撮っていませんが、まだ続編があるので、少しずつアップしていきます。
投稿: モハメイドペーパー | 2017年12月 7日 (木) 09時51分
昔の嵐山駅、驚きました。激変ですね。
鞍馬は大して変わっていませんが、修学院はビルが増え山は見えないと思います。
ところで、続編はDX東寺ですか?
投稿: シグ鉄 | 2017年12月 7日 (木) 11時56分
シグ鉄さま、
DX東寺、空中ゴンドラがあったお寺ですか。
投稿: モハメイドペーパー | 2017年12月 7日 (木) 15時16分