昭和40年の近鉄と京阪

　定番の古いネガからシリーズ、今回は近鉄と京阪です。昭和40年10月６日に近鉄の布施、翌７日に京阪の関目で撮影しています。言い訳がましくなりますが、まだカメラにも慣れず、メガネをかけてレンジフアインダーを覗くため、目一杯に引きつけたつもりでも車両は画面の半分以下。まぁ、写っているだけましと考えてください。

当時の布施は地平で、大阪線は上下ホームの中間に通過線が１本ありました。車両は木造のモ251形？を改造したモワ、車号は読めません。まだ奈良線は600Ｖだから、このモワは複電圧ではないだろうか。

看板列車のビスタカー、Ｃ編成ですね。

榛原準急の2000系。モ2000形は片運、両開きドアに改造されています。

高安～大阪(上本町)間のローカル。手前は高性能車トップのモ1460形、奥が４ドアになったモ1470形です。

国分～大阪間のローカル。手前の２両は急行用のモ2200形ですが、ロングシート化されています。奥の２両はク1500形とモ1400形。直通車仕様なのでモ2200形とも併結できます。

このホームは大阪線下りと奈良線上りが背中合わせなので、振向けば奈良線が撮れます。奈良線は上下それぞれの通過線があり、鹿のマークを付けた8000系奈良行き特急が通過していきます。

900系の普通を追抜く800系の急行。

上り急行の820系。その右の側線で大阪線と奈良線がつながっています。電圧が違うので、電柱の右をよく見るとデッドセクションがあるのがわかります。

大阪線上りホームに移動しました。先ほどの国分ローカルの戻りです。トイレはまだ使えたのだろうか。２両目はシュリーレン台車のようなので、2224～2226のいずれかになります。

ク1569の台車。近車のKD-3です。

翌日は京阪の関目でも撮影しています。特急はスピードが速いのでブレています。手前３両が元1810系、奥の２両はバンパーが見えているので、新製の1900系です。

600系の急行。台車は枕バネがコイル＋オイルダンパ付きに改造されていますが、軸は平軸のままです。

2000系２連の三条行き普通。エコノミカル台車（KS63）付きで一番乗り心地が悪いグループです。この頃は阪急も京都線の普通には２連がありました。

1700系の守口行き。ロングシート化されていても特急色で、鳩マークも付いています。臨時に特急で走ることもあったのでしょう（乗りたかった）。

1900系６連の特急。前の1700系が発車したすぐあとを追抜いて行きました。

1000系の萱島行き。３＋３の６連で、中間に流線型の頭が鉢合わせしています。ドア上の雨樋が微妙な曲がり方で、模型だと苦労しそうです。