名古屋→豊橋、名鉄各駅停車の旅

　名古屋で４日間の勤務が終わり、今日は東京に帰るだけという８月12日、「のぞみ」に乗って１時間40分ではあまりにも呆気ない。久しぶりで豊橋まで名鉄に乗ってみるか、というのは「鉄」なら誰しも考えつくところでしょう。名鉄名古屋～豊橋間は特急で１時間弱。しかし、今日は時間がたっぷりあるので、全区間を各駅停車（普通）で乗り通すことにしました。

ラッシュを過ぎても相変わらず人が多い名鉄名古屋駅。豊明までは準急でもいいかと思ったけど、ここは初志貫徹。その次の普通を待ちます。

名古屋から豊橋まで直通する普通はなく、大抵は東岡崎止まりです。3505編成の４連でした。

3500系は名鉄初のVVVF車で、120km/h運転可能という申し分ない性能ですが、椅子はケチっています。扉間の着席人数はたった６人。一部はこの部分に折畳み式の補助椅子を取付けたり、後期車は座席が延長されています。

特急とは対照的に車内はガラ空き。当然、一番前にへばりつきます。しかし、雨模様の天気が残念。なにかと話題の堀田は待避なしでした。

最初の待避は元笠寺。昔からの建屋部分はレールの使い方がおもしろい。

特急（半数は快速特急だが、すべて特急と表記）が通過していきます。

かつては検車区があった鳴海。駅付近は高架化され、検車区は豊明に移されています。吉良吉田行きの急行を待避。

変わった駅名のベスト５くらいに入る前後。名鉄は跨線橋部分に駅名を表示している駅が多く、通過列車でも容易に駅名を確認できます。

ここでも急行を待避。3300系＋3100系です。

検車区ができて立派な駅になった豊明。しかし、周囲はいまだに何もありません。

進行方向の右側に検車区があります。2000系（ミュースカイ）の報道公開はここでした。

三河線と接続する知立（ちりゅう）は改良工事の真っ最中。昔、ここでライトパープルの3780系を撮影したっけ。

豊橋方面行きのホームは昔の雰囲気を残しています。

西尾線が分岐する新安城。ここでも急行を待避します。

11時58分、東岡崎に到着。

次の伊奈行きは12時19分発。トイレタイムには十分の余裕があります。

トイレがある豊橋寄りのコンコースはやたらと蒸し暑く、工事現場で使うような扇風機が回っていました。

12時15分頃、6500系４連の伊奈行きが到着。データイムはほとんどが東岡崎～伊奈間の運転で、名古屋方面からの直通は珍しい。

先頭のク6416に陣取ります。3500系より前方の見通しは悪い。名鉄では豊橋寄り先頭車の形式が系列を兼ねるのが通例ですが、6500系は何故か例外です。

美合。かつてはここ止まりの特急もありました。

何本目かの急行を待避。

藤川～名電山中間の山側（進行左側）には定期検査などを行う舞木検査場があります。

文字どおり、山の中という雰囲気の名電山中。このあたりは晴れて陽が射していました。

高架で待避線もある本宿。

国府に到着。ローマ字表記はKOUではなくKŌでした。

豊川線の列車も到着。ここでも特急か急行を待避したはずですが、写真は撮り忘れた。

国府を発車して間もなく、豊川線が左に分かれていきます。

国府～伊奈間の小田渕。急行をここに止めれば、普通を伊奈まで運転する必要はなくなるはずです。

12時57分、伊奈に到着しました。上りの待避線に東岡崎行きが停車しています。乗ってきた列車は折り返さず留置線に回送され、夕方まで昼寝のようです。

あと一駅で豊橋ですが、この区間は普通がないので、13時13分発の急行に乗ります。

3300系は最初の５本がクロスとロングの併用です。これでなんとか名鉄の面目も保たれたと思ったのですが、それ以後はオールロングシートになってしまいました。

左から飯田線が合流する西小坂井信号場。この先はＪＲとの共用で、名鉄の列車枠は１時間に６本。なので普通が割り込む余地がないのです。

東海道本線の普通に抜かれた。

13時18分、豊橋に到着。「のぞみ」に乗っていればもう自宅に着いている時間です。飯田線で213系をまともに見たのは初めてかな。車椅子スペースとか大型トイレの設置で、見た目の割に座席数が少ないのが残念。せめて扉間の戸袋部分に補助席を設けて欲しいところです。

改札を出で豊鉄市内線にご対面。真っ昼間なのにビール電車はもう営業を終わったあとでした。蒸し暑さにめげて市内線の撮影は中止。「こだま」に乗って東京に戻りました。