駅を観察する
総武本線の貨物列車のおまけで何度か足を運んでいる東武鉄道亀戸線。7月7日もオレンジと緑が走っていました。両者の顔合わせが撮れる東あずま、この日は小一時間粘ってもすべてこのタイミングでした。次の顔合わせまでの10分間で、駅をいろいろな角度から観察してみました。
駅名標です。“ひがし”と“あずま”は同義語じゃないかという突っ込みも出そうですが(私も最初はそう思いました)、あずまは東ではなく吾妻を意味しているのです。
電車は終日2連なので、かなり以前からワンマン運転です。
ホームの全景。右が下り線(亀戸行き)です。20m車とはいえ2連なので、東急池上線より短く、恐らく都内の大手私鉄では最短でしょう。
改札口は下りホーム側にあり、上りホーム(曳舟行き)へは構内踏切を渡ります。
構内踏切の遠景。一般道の踏切が並行しています。踏切脇の駅舎は2階建てなのが珍しい。泊まり勤務で寝起きしているのでしょう。
地平からホームへはスロープで結ばれています。しかし、バリアフリー化はここ10年くらいのことで、以前は階段だったはずです。
その証拠がこれ。本来のホーム端は赤矢印の位置でしたが、スロープ化により青矢印の位置に移り、同時に嵩上げも行われています。
スロープ化によりホームの実質的な有効長が短くなったので、その分が曳舟寄りに延長されています。ホームの側面を見れば一目瞭然ですね。
ホームはほぼ全長に渡って屋根があります。しかし、支柱をよく見ると中央分の3本だけが古レールです(赤矢印の部分)。その昔、屋根はこの3本分だけだったのでしょう。
亀戸寄りの踏切は結構車の往来もあります。
その踏切と構内踏切との間には、不法侵入を防ぐトゲトゲがあります。正式にはなんという名前なのか、ご存知の方は教えてください。形状は角材の先端を四角錐状にしたもので、かつては京成や京急でもよく見かけました。
同じ用途でも山陽電車で見たのは円錐状で、材質もプラスチックのようでした。これは幅が1mもないくらいですが、成人男子の平均的な跳躍距離を上回るくらいでないと、本来の目的を達成できません。
そうこうしているうちに10分が過ぎ、今度は曳舟行き(写真左)が少し早めに発車していきました。
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人間相手のモノだったのですか!
犬猫イタチの類をブロックしているのかと、漠然と思っていましたが・・・
投稿: シグ鉄 | 2017年7月16日 (日) 15時53分
シグ鉄さま、
動物だったらいくらでも出入りできる隙間はあります。その昔は電車が来ると、ちょいと近道するのが多かったのでしょう
投稿: モハメイドペーパー | 2017年7月16日 (日) 18時44分
馬から落ちて落馬してみたいな駅名の由来は駅の近くにある東吾嬬小学校を見てわかりました、隅田川の吾妻橋の由来も近くにある吾嬬神社の参道という意味なんだとか・・・南海汐見橋線みたいな沿線ですが、こちらはまず廃止は無いでしょう。
亀戸線、結構好きなんです。
投稿: Cedar | 2017年7月16日 (日) 20時52分
Cedarさま、
10分間隔でそこそこ乗っていますから、廃止の心配はありません。かつてはこの線から総武鉄道を経由して両国橋まで乗り入れていたのだから、都心乗り入れの第一号なんですね。
投稿: モハメイドペーパー | 2017年7月16日 (日) 22時48分
踏切のトゲトゲ、京王帝都でも幡ヶ谷、代田橋にもありました。
これ、1/80で作った人、未だいませんね。
投稿: OER3001 | 2017年7月16日 (日) 23時20分
トゲトゲが設置されていても、ネコさんのようにレールの上をスタコラサッサ~♪(←コラ!)
投稿: 糸目今日子 | 2017年7月17日 (月) 09時05分
OER3001さま、
構内踏切が踏切と接近している駅なら、大抵はあったはずです。模型で作るのはかなり大変でしょう。なんなら寸法計ってきましょうか。
糸目今日子さま、
近所のネコは躾がいいのか、あまりこの上をスタコラしているのは見ませんね。
投稿: モハメイドペーパー | 2017年7月17日 (月) 09時34分