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2017年5月29日 (月)

脇道を行く、昔の電車キット(その4)

 もうすぐ6月になるというのに、本命のEF65はまったく手付かず、という問題はさておき、脇道の電車はそこそこに進展を見せています。

Dscf4748これは今月の初め、車体に3本の横梁を入れ、屋根を木ネジで固定できるようにしました。

Dscf4750屋根の裏側。車体側の帯板に嵌まり込むよう、2×2の角材を貼り付けました。

Dscf4752車体にぴったり嵌まるのを確認したら、湿気対策と下地処理を兼ねてラッカープライマーを塗ります。次に車体の前面と妻面にもシル・ヘッダーを貼ります。前面はR部分に隙間ができないよう、しっかりと曲げクセをつけておきます。問題は扉上のヘッダー。2mm幅の帯板を直角に曲げるのは無理なんで、切り抜くしかありません。

Dscf475680系初期車の扉を作っているみたいですね。

Dscf4757切断機で切り離します。少し歪みが出ますが、バリ取りのヤスリがけをしているうち、ほぼ平になりました。

Dscf4759角のRは目分量でヤスります。窓の部分の内径が扉幅と一致するのを確認したら、ニッパーで切り離します。

Dscf4760扉ごとにヘッダーの高さが微妙に違うので、1カ所ずつ微調整します。裏表も決め、合いの出た扉にセロテープで仮止めしておきます。

Dscf4764しっかり半田付けしました。継ぎ目もほとんど目立ちません。

Dscf4763だいぶ電車らしくなってきました。

Dscf4771反対側から。

Dscf4769前面のアップ。ここでは〇で囲んだ、幌枠の内側のシル・ヘッダーが鍵なのです。私がいろいろな写真を見た限りでは、関西配置で新製時から幌枠付きの車両は、この部分のシル・ヘッダーが省略されています。しかし、このクハ68078のようにもともと関東配置だった車両は、関西に転属して幌枠を付けた時も、シルヘッダーはそのまま存在しています(すべての車両に当て嵌まるとはいえませんが)。
 そんなわけで、模型も幌枠の内側にシル・ヘッダーを継ぎ足しました。よく見ると左のヘッダーが少し傾いていますが、このくらいは目を瞑りましょう。妻面は参考になる写真も見当たらないし、もともと幌なし仕様のところに幌枠を取り付けているので、実車との整合性は無視しています。

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コメント

側扉のヘッダー、3扉車だから6枚で済みますが、これ4両編成だったら24枚。考えただけで溜息が出ます。

 我々が模型デビューした頃、先輩諸氏は帯板も自作していました。それに比べれば、今はなんと恵まれていることか。といっても実際のところ面倒です。

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