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2017年3月21日 (火)

2016年度の引退車両

 もう学校の卒業式もほとんど終わったようです。鉄道の世界も各社で春のダイヤ改正が実施され、それと引換えに引退となった車両もあります。ストック画像から主に首都圏で引退となった車両をピックアップしてみました。なお、この春ではなく、一部は今年度内のものもあり、順不同です。

P1033605都営地下鉄新宿線、10-300R形。10-000形置換えにあたり、8連化のため増備したユニットを抜出し、10-300形に準じたクハを両端に配して8連としたもの。6本ありましたが、10-300形の増備で廃車が進み、最後の1本(写真の10-330編成)が今年の2月に廃車となりました。新製してから10年足らずのクハも運命を共にしています。

P1263849これはまだ全滅にはなっていない京急2000形。しかし、4連は2016年10月で姿を消し、5本残っていた8連も写真の2031編成が今年の2月、2041編成が3月に廃車になっています。残るは2011・2051・2061編成の3本。来年の春までには確実にお別れとなるでしょう。

P2048561南武線は昨年の春でE233系に置換えられたと思っていたら、209系は写真の53編成が1本だけ残っていました。運用に余裕のある青梅線用のE233系6連1本が転用され、3月4日限りで運転を終了しました。

P4214381東京メトロ6000系はまだ全廃にはなっていませんが、2次試作車の6001編成は2016年5月に廃車となり、インドネシアに譲渡されました。車体側面の裾が深く、下回りが見える地上区間では、なおさら重苦しい印象です。おまけにVVVF改造でその一部が切欠かれ、割れ鍋に綴じ蓋状態。車種構成も量産車とは違うし、インドネシアでも手を焼くんじゃないかな。

P5050309京成電鉄ではついに3600形の3618編成が2月に廃車となりました。写真は8連化で余った先頭車を集めて6連とした3668編成。両端の2両ずつがVVVFのモハ、中間の2両はサハで、そのサハ2両(3608-3601)が2月に廃車となりました。3500形の未更新が廃車となり、4連が不足となるのを補うためなのだろうか。

P70800943500形の未更新車は廃車が進み、最後まで残った3588編成が2月27日にお別れ運転を行いました。京成初の冷房車ですが、冷房に金がかかった分、蛍光灯の数を減らしたり、窓構造を簡略化するなど、あちこちにコスト削減したのが見え見えです。

P9065409首都圏では最後まで残っていた烏山線のキハ40形(2000番代)は、ダイヤ改正前日の3月4日がラストランになりました。

P9065481右がキハ40を追出したバッテリーカーのEV-E301系。しかしまぁ、キハ40なんておよそ人気のない車両だったのに(まして烏山線用はロングシート)、最後となるとわざわざ撮影に駆けつけたりするんですね。

P9096711東京メトロ01系。登場時はかなりの話題を呼んだ車両ですが、電機子チョッパ制御に非冷房という、当時の営団の意地が感じられます。すでにVVVF制御が実用化された時代なのに、自らが開発を進めたチョッパ制御が捨てきれず、冷房も車両ではなくトンネル全体を冷やそうと考えていました。写真の2編成はどちらも元非冷房車で、屋根肩の通風用ルーバーが不規則に残っています。

Pa039355千葉ニュータウン鉄道9000形。登場時の会社名は住宅・都市整備公団で、都市基盤整備公団を経て、現在の千葉ニュータウン鉄道になっています。いまでこそ路線は成田スカイアクセスとなっていますが、当時は北総開発鉄道と合わせて北総・公団線と呼ばれていました。写真の9018編成は3月20日がラストラン。


Pc090411東急5000系の6扉車。混雑緩和の切り札として、あれよあれよという間に編成あたり3両も組み込まれ、おかげで編成順序が入替わってクハ以外は全部改番を余儀なくされました。しかし、混雑対策としてホームドアの設置が決まると、一転して規格外の邪魔者扱いされ、2016年1月から4扉車への置換えが進められています。残る4本も早ければ2016年度内、遅くと5月頃までにはオール4扉車となるでしょう。

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コメント

色々と消えていくのですね。城北鉄ガキのなれの果てとしては京成3600(オキニです)と千葉ニュータウン鉄道9000が消えるのは残念です。3600は京急直通できないのも廃車理由ですかね。

Cedarさま、
京成は順序からいえば3500形の方が先に廃車になるところですが、4または6連のどちらにも対応できるので、運用上からある程度は残したいのかも知れません。3600形も中間のユニットを抜けば6連にできますが、今さらそれをやるかは?。

最新情報をまとめてご紹介いただきありがとうございます。
新車登場は嬉しいですが、入れ替わりに消えてゆくのは当たり前と言えども寂しく感じますね。
若い車齢の廃車は、どうも「もったいない」と思うのは年寄ですかね?
都の10-300など、都税の無駄使いではないのかな?

一回も乗らぬうちに消えていく車両もあるような・・・
東京は遠くになりにけり。

OER3001さま、
会計上は13年で減価償却が終わるようですが、都の10-300R形は配線の取り換えが大変だからだという話しも聞いています。まぁ、使えるパーツは再利用されると思いますが。

シグ鉄さま、
私も400系(新幹線)、253系には乗らず仕舞いでした。251系もまだ乗っていません。

京急2000形の復刻塗装は、2月に見かけたら車体から屋根上、下回りまでピカピカになって出場してましたので、まだ使うような気がします。
むしろプロフィール画像にある相鉄の電車が気になってます。
都電の7000形も、中央通りで引退記念復刻塗装バスまで運行するのに、正式な引退日程が発表にならないのも腑に落ちません。

赤影さま、
京急2000と800の復刻塗色は最後まで残るでしょう。相鉄は増備計画が発表されていないので、現状維持というところでしょうか。都電の7000はどうなんでしょうね。最低でも1両はイベント用に残りそうな気がします。

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