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2017年2月 9日 (木)

鉄道強要講座(袖仕切り、その1)

 そろそろネタ切れかと噂されている強要講座、まだしぶとく続きます。今回のテーマは袖仕切り(そでしきり)、あまり鉄道用語っぽくないですが、座席の両端にある、座っている人がずり落ちないようにする仕切りです。

Pc093311手持ちの画像で一番古いと思われるのがこれ。東京地下鉄道1000形です。仕切り板、パイプともに優雅な曲線で構成されています。立ち客が移動する時の邪魔にならないように配慮したそうで、形としては長椅子の肘掛けのイメージです。東西を問わず、戦前の車両にはこういう凝った造りが多く見られます。

Pc093342こちらは見るからに実用的な東京高速鉄道100形。板タイプではほぼ長方形で角に丸みをつけたり、その部分に取っ手を組み込んだものもあります。

12国鉄の標準タイプで、板とパイプの組合わせ。パイプは肘を置くにはやや高く、立ち客との干渉を避ける役割でしょう。子供の頃はこの隙間から足を出し、進行方向を向いて座ったりしていました。関東の私鉄も吊掛車は概ねこれと似通ったデザインでした。

101垂直部分を荷物棚と一体化して掴み棒の役割を持たせた101系。このデザインは72系全金車から始まります。

103尻、太腿がはみ出ないよう、当て板を追加した例。東マトの103系です。

201201系では板とパイプの組合わせにモデルチェンジされます。写真は青梅線用の車両で、風除けのアクリル板(材質は未確認)が追加されています。

205205系も同じデザイン。武蔵野線用で、青梅線用の201系と同様の風除けが取付けられています。

1151000風除けの例は長モトの115系1000番代にもありました。透明なのでわかりにくいですが、風除けの面積は201系、205系より大きく、上半分に模様が入っています。

103_2JR西日本で体質改善を受けた103系。仕切りの内側にもモケットを貼ってあり、国鉄時代より手をかけています。

204収納式座席のサハ204にも、申し訳程度の仕切りがあります。

1235042ちょっと見にくいですが、クモハ123は単純な板状です。写真はJR東海のクモハ123-5042。JR東日本のクモハ123-1も同じなので、この形式の共通仕様なのかも知れません。

3600私鉄で最も101系に近いと思われる京成電鉄3600形。このデザインは3500形からです。

35003500形の更新車は201系に似ています。

2010京王帝都電鉄は2010系2次車(だと思う)から、荷物棚と一体化したデザインに移行。5000系も同じです。

70006000系から横のパイプが2本に。写真は7000系です。

3000井の頭線の10003000系。最近の更新車もこのタイプになっています。

101_2西武鉄道は101系初期車までがこのタイプ。

2000101系後期車から荷物棚と一体化されます。横パイプの位置が高く、座った人がはみ出ないよう、縦に1本追加されています。小田急も2600形からがこれに似たデザインでした。写真は2000系で、右手前は車椅子スペース新設のためにあとから追加されたものです。

2000_5新2000系からは横パイプが2本、縦の掴み棒は少し斜めになります。

6000下半分が板になった6000系。この変化は国鉄の101系→201系と同じ。

30000卵の丸みに拘った30000系。

2000_3できる限り30000系に近づけた新2000系リニューアル車。
*このあと、主に関西篇で終わる見込み。

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コメント

こうやって室内を比べてみても、101系で電車のデザインは終わったんだな・・・・
どうも今の電車の室内も外観同様こってりしすぎていて好きになれません。
いやー勉強になりました。

103全盛の頃は、国鉄私鉄とも300%のラッシュでしたから、空間を無駄にする仕切り版などという発想はなかったのでしょうね。圧力で割れちゃいそうだし。
しかし、今考えるとそれもひとつの流行だったのかもしれません。
兄と使っていた2段ベッドは鉄パイプを組み立てただけのモノでしたから。

またまたすご~い情報量です。
ひとつだけ、井の頭線の画像は3000系ではなく1000系ではないでしょうか?
ま、3000系と5000系が京王帝都と思う我らの世代だから仕方ありませんが。

腰掛犬さま、
クロームメッキやステンレスの輝きに憧れを持っていた世代には、プラツチック系は代用品というイメージがつきまとうようです。

シグ鉄さま、
シンプルイズベストは究極の形なんでしょうが、下手すると単なる手抜きになってしまいます。木の部分があるというのは、古さの象徴でしたね。

OER3001さま、
これでも写真は厳選しています。井の頭線はご指摘のように1000系です。訂正しておきました。

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