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2017年1月23日 (月)

地下鉄博物館に行ってみた

 昨年の12月9日、天気は晴れ。それに誘われたわけではないけど、ふと思い立って地下鉄博物館に行って来ました。

Pc093377地下鉄博物館は東西線葛西の高架下にあるので、タイミングがよければ高円寺から乗換えなしで行けます。

Pc093286改札を出で環7を渡った所が入り口。入館料は大人210円です。

Pc093288もう開館してから30年だそうです。一度行ったきりで、リニューアルされてからは初めてです。

Pc093289入り口から左に進むと、300形301号が鎮座しています。

Pc093297車内も見学できます。デビュー当時は吊り手がリコ式で、荷物棚は戸袋窓の所だけでした。なんていう蘊蓄はさておき、ここに来た目的は天井のファンデリアのちゃんとした写真を撮りたかったから。
 というのは3日前、方南町に残る?なもの を見てきて、ブログにアップするには車両に装備されている状態の写真が欲しい。500形の車内写真はあるものの、広告に邪魔されて肝心のファンデリアが見えません。しかし、今時ファンデリアが残っている車両なんてないよなぁと思案している時、そうだ、地下鉄博物館には300形の現物がある、と思いついたのです。幸いなことに平日なので来館者は少なく、所期の目的は達成できましたが、せっかく来たのだからほかの展示物も見て回ります。

Pc093296300形の運転台。ブレーキハンドルは真鍮製で、ストレートな丸棒のような形でした。左側のパイロットランプはノッチの進みやブレーキで黄色とか緑が点灯し、子供心になにか凄い仕掛けがありそうな気がしました。

Pc093306前照灯のアップ。電球の取付け方は都電の6000形なんかと同じです。

Pc093320となりには東京地下鉄道の1000形がいます。

Pc093323台車は新製時のD18(日車)になっています。この台車は戦後に取換えられ、一部は京王帝都電鉄のデハ2700形1次車に転用されました。車体の黄色はいつ頃の色なのか。銀座線の末期はもっと赤みが強い感じでした。

Pc093308車内はリコ式吊り手、間接照明の灯具など、ほぼ原型に近い状態です。

Pc093315運転室が片隅式なので、車掌は最後部の客室扉が定位置でした。発車の時はまず他ノ戸を閉め、ホームを確認してから此ノ戸を閉めます。

Pc093336反対側に進むと東京高速鉄道100形のカットボディーと台車があります。

Pc093338100形の運転台からマスコンを操作するとモーターが回転し、ブレーキも作動します。アルストム式だけど吊掛式なので、おそらく1800形の台車でしょう。無負荷でもなかなかいい音がします。

Pc093335モーターのカットモデル。左が300形、右が1000形のもので、だいぶ大きさが違います。

Pc093358これは最近になって展示されました。実車は2016年2月8日付けで廃車になっています。

Pc09337516番の運転ジオラマ。線区ごとの複線エンドレスがあります。

Pc093365コントロールボード。オペーレーターが出発ボタンを押すと、全自動で各列車が車庫から出てエンドレスを回り、折り返して入庫します。
 このほか、本物の6000系の運転台を使ったシミュレーターもあり、半日くらいは十分楽しめます。

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コメント

ここ、実はまだ行っていません。
なかなか楽しそうですね。NYみたいに線路が繋がって展示車両が時には営業線を走るともっといい~
おっと東西線だとゲージが違いますね。

そうか、ここに行けば1000形があるんですね。
子供の頃、一番前に座り浅草ー渋谷に乗りました。
ガラス一枚だけ、運転手とほぼ同等の視認で真っ暗な前方を食い入る様に見ました。
折を見て足を運んでみます。

Cedarさま、
妙な演出をしていない、真面目な展示です。1000形の新製時の台車、よく探し出したと思います。

シク鉄さま、
1000形はずっと交博の中庭に展示(放置)されていましたが、見事に復元されています。平日ならゆっくり見られますが、月曜は休館です。

小生も2度ほど行きましたが、結構楽しめますよね。そうで、平日の午前中から行けば空いてますね、きっと。

OER3001さま、
16番の展示模型がありますが、7000系は10連の中間5両だけ冷房という、ある意味貴重な状態を再現しています。

ぼくも2度逝ったことがありまーす!
東急なんかとは違って、売り上げのほとんどが鉄道収入である、マジメな姿勢が滲み出る展示がだいすきです!
・・・・そうか、チカテツだから土地を持ってないだけの話か、、、

メトロ犬さま、
そうか、高架下で稼げる東西線は、一粒で2度おいしい線区なんだ。

小生もめぼしい企画展があるたび訪れています。昨年行われた開館30年展では
立派な冊子も配布されました。(まだ配布されていました。12/15現在)
平日はすいていますが、時期によっては幼稚園や小学生の団体であふれていることがあります。(今回訪れたときは15名ほどの幼稚園生だけでした)
先日行われていた企画展(東葉高速との直通運転20周年)では、16番の東葉高速の2000系電車が走っていました。(ガラスケース内でボタン操作により往復運転)

八千代運転所さま、
これからの時期は小学校の社会科見学なんかが多くなりそうですね。

300形の前照灯に仕込まれた電球におまる決壊!いくら地下鉄とは言え、こんな電球では気休めにしかなりませんねぇ~。

このテの大型電球、鉄道イベントで売られているコトがあり購入したいのですが、搬送中にパリーンしそうなシロモノですので、テイクアウト出来ていません(反省)

糸目今日子さま、
この当時、国電なんかでも前照灯は100Wでしたから、窓下の2灯はかなり明るく感じました。車両用の電球は振動を考慮して、多少は丈夫にできているんじゃないかな。

展示用の16番模型は結構作りが荒く、ゴム幌に可動フックの例のPS16、
お茶の水のジオラマも国電はカワイ製、、、と、かなり須田町臭の強いところですネ。

赤影さま、
博物館などに出入りする業者は数が知れているから、大体同じ仕様になりますね。博物館側の担当者にどれだけ知識や拘りがあるかで、展示物にもある程度の色付けがされるようです。

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