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2017年1月26日 (木)

スキャン、それとも複写?

 若い頃から撮りまくった写真も、半世紀くらいたつとネガに黴が生えたり、ストローみたいに丸まって(ビネガーシンドローム)修復ができなくなります。そこで、スキャナーで読み込み、デジタルデータに変換すれば半永久的に保存できる(はず)。そう思って私も数年前にスキャナーを買いました。

Dscf4002専用のフィルムスキャナーは高価で、現在は一般用の製品はありません。でも今は技術の進歩で、本来は紙焼き用のフラットベッドスキャナーでもネガのスキャンができるようになりました。というのがメーカーの宣伝文句です。
 で、実際に使ってみると、読取り精度を最高の9800dpiに設定すると「ファイルの容量が大きくなりすぎます」という警告が出るので、1段下げた4800dpiでスキャンしています。

Img_0024しかし、スキャンした画像は必ずしも満足できるレベルではありません。おまけに1コマを読取るのに1分以上かかるので、36枚撮り1本だと最低でも1時間はかかってしまいます。ブログでお馴染みの方の画像を見るとかなりの解像度なので、私のやり方が悪いのか。試行錯誤を続けているものの、例え結果がよくなったとしても、時間が掛かりすぎます。
 そこで思いついたのが、スキャンではなくカメラで複写してしまうという方法。これはプロカメラマンの諸河久氏がすでに実践していて、ネガから引伸ばしたのと変わらないプリントを生み出しています。私が真似しても同じ結果が出るという保証はないけど、試しにやってみる価値はありそうです。

P1103696その昔の一眼レフにはスライドをコピーするためのベローズなんかがありました。今でも中古で手に入るけど、結構いい値段なのでいきなりのお試しには向きません。まずは手持ちのカメラでどの程度に撮れるのか、マウントに入ったポジを南向きのガラス窓にセロテープで仮止めして撮影してみました。

P1103699ガラスの汚れは目を瞑り、画像の部分を拡大してみると、そこそこの解像度はありそうです。

P1103708ならばと均等に光を当てるため、蛍光灯スタンドに仮止めしてみます。

P1113719拡大してみると、スキャンしたのよりよさそう。こうなると均等な照度が得られる光源が欲しい。そこで思い浮かぶのは、かつて仕事で使ったカラーボックス。通称「あんどん」といってたやつです。ネットで調べるとまだ製品は出回っているようです。

Dscf4062早速ヨドバシで買ってきました。お値段7710円。貯まったポイントを使い、実質的な出費は3000円台でした。大きさは4×5(しのご)用、ハガキより縦が少し短いくらいの寸法です。

Dscf4064光源はLED、単四電池3本で連続3時間、LED自体の寿命は約5万時間となっています。そのうち秋葉原で電圧の合うACアダプターを買ってこよう。昔のは光源が蛍光灯だったので細かいちらつきがあり、長いこと使っていると結構目が疲れました。今時のはちらつきも発信音もなく、薄くて軽い。

Dscf4065手持ちでは不安定なので三脚にセットします。カメラの水平は目分量ですが、まぁそんなに外れてはいないでしょう。レンズの最短距離(25cm)より少し短めの位置にライトボックスを置き、三脚のエレベーターで最も寄れる位置(高さ)を調整します。

P1113718マクロ機能はないので、一番寄ってもマウントの縦方向がほぼ画面いっぱいになるくらい。面積からいったらセンサーの大きさの60%くらいしか使っていません。露出は絞り優先(f8)のカメラ任せですが、特に問題はないようです。

Dscf4073サブに使っているコンデジはマクロ機能があるので、もっと大きな倍率で撮影できます。仕上がり画面の画素数はこちらの方が多いと思われます(センサーの大きさは無視する)。

Dscf4077モノクロネガも試してみます。引伸し器のネガキャリアが役に立ちました。

Dscf4076画像処理ソフトで反転します。外からの光で色カブリしてますが、解像度は問題ありません。

 以上、簡単なテストですが、この方法はアマチュアレベルでも実用価値は十分にあると思います。なんといっても処理速度が格段に違います。一度セットすれば、36枚を複写するのに10分もかからないでしょう。撮影倍率を上げるには接写リングという手もありますが、やはりマクロレンズを使うのが王道です。こうなるとOM用のマクロレンズを処分してしまったのが惜しまれます。しかし、オリンパスからは昨年秋に30mm/F3.5のマクロレンズが発売になっていて、実売価格はフジヤカメラで27,500円。用途から地味なレンズだけど、某写真家の紹介では「迷ったら買っておいて損のないレンズ」と評されています。恐らく年内には迷わずお買い上げとなるでしょう。

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コメント

小生は必要に迫られたときに、必要なものだけ、取りあえずスキャンしています。
複写ですか! いずれにしても結構時間がかかる作業ですから気長に取り組まなければなりませんね。

この手法はブローニーや4×5の大型フォーマットで採用して、糸目ブログにUPしていま~す♪ヽ(´▽`)/

駄菓子菓子!35mmはレンズの性能が追い付かないので、ショボいスキャナーで妥協しています(ノД`)

なるほど~複写のほうが簡単かも?
仕事場には使ってないビューアーが転がっるから、ひとつゲットしてやってみます。おっと3脚が・・・・

新手法でお宝映像をガンガン掘り起こしていただき、そろそろ強要講座と行きましょう。

OER3001さま、
ネガ自体が危なくなっているのは、ピンボケ以外、全部スキャンします。1本や2本じゃないので、処理速度の違いは大きいです。

糸目今日子さま、
レンズ、カメラとも進化しているから、35mmもなんとかいけそうですよ。

Cedarさま、
重たい一眼レフでなければ、三脚もそこそこのもので十分です。

シグ鉄さま、
強要講座、次のネタは決まっていますので、近々アップします。

 先日、依頼を受けて、ネガの取り込みをフラットスキャナーでやってみました、600dpiくらいだと印刷には、使えず、3200dpiで取り直したら、使えるとの回答をいただきました。うちのネガも最近酢酸臭くなり始めてきたので、早急に対策を立てないとマズイような気がします。

工房5丁目さま、
酢酸臭くなってきたら危険信号です。スキャナは解像度を上げると読込む時間も長くなるのが難点です。

昔の画像もPCモニタで楽しむだけだろうと、デジイチに合わせて画素数600万程度になるようにフラットベットでスキャンしていました。デジタルカメラで複写する方法は魅力的ですね。試してみましょう。

ぼっちぼちさま、
できれば印刷原稿に使えるくらいのクォリティーで残したいと思うと、今のスキャナーは少し力不足なのかも。処理速度が格段に速いのが複写の最大の利点ですね。

スキャンは面倒ですね。
今日もネガ6本に半日近くかかってヘトヘトです。
複写、挑戦しようかしら。
今度ご教授願います。

Chitetsuさま、
スキャンしている時はメールのチェックもできません。マクロレンズを買ったらまたレポートいます。

なーるほど、こりゃやってみる価値ありそうですね
まずは小さいライトボックス、どこにしまったか探すとこからやってみます

青春Mさま、
ライトボックス、私もあると思っていたのですが、見つからないので買っちゃいました。

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