東武鉄道 竹ノ塚
塩だしそばの記事が先行した竹ノ塚、実は5月29日からこの付近の下り急行線が高架化されたので、それをこの目で眺めてみようというのが本来の目的です。普通電車に乗り、西新井を出たら一番前にかぶりつきます。補助260号線の栗六陸橋をくぐるとすぐ、下り急行線は上り勾配にかかります。これから先は工事用スペースを確保するため、下り緩行線、上り緩行線、上り急行線がほぼ1線分、東側(画面右)に寄せられています。左端は東京メトロの車庫(千住検車区竹ノ塚分室)で、03系が昼寝しています。
竹ノ塚の手前で車庫からの線路が合流します。この出入り線は本来、下り線に合流する1本だけでした。
竹ノ塚はホームの前後に踏切があります。これは浅草寄りの37号踏切で、画面の左がホームになります。道路は区道足立第2号線(赤山街道)。
踏切のアップ。竹ノ塚止まりの普通が到着しました。線路は手前から下り急行線、メトロ車庫への出入り線(いずれも現在は使用停止)、下り緩行線、上り緩行線、上り急行線と5線並んでいます。結構距離があり、渡りきれなかったお年寄りが電車に跳ねられて死亡する事故がありました。
ラッシュ時には開かずの踏切になるので、迂回路の案内も出ています。といっても逃げ道があるのは人間と自転車だけです。
草加寄りの38号踏切。道路は区道舎人第282号線で、こちらは幅も狭く、大きい車は通りません。
ホームから見た37号踏切。
同じく38号踏切。
この部分の線路配置の移り変わりを振返ってみます。これはまだ工事が本格化する前の2012年1月。下り緩行線は踏切の先で両渡りを右から左に渡ります。直線側の先には折返し用の引上げ線が3本ありました。
2014年10月。高架化工事のスペースを確保するため引上げ線げを1本潰し、その分、下り緩行線が東側に寄せられました。
下り急行線高架化前の浅草寄りはというと、車庫からの出入り線は1本です。下り緩行線ともつながっていますが、出庫車は中線に入ります。
中線に入ってきました。速度が遅いので、踏切の遮断時間も長くなります。
下り緩行と競合しなければ、そのまま引上げ線に入ります。入庫はこの逆の手順です。下り急行線の高架化によりこの中線も撤去されたので、出庫は直接下り緩行線に合流します。入庫は下りホームを逆走するわけにもいかないので、専用の入庫線が新設されました。
高架化が完成しても車庫は地平のままなので、出入り線はどうなるのだろうか。37号踏切の浅草寄りにある歩道橋から見てみます。右端の線路が出入り線で、下り緩行線になる(と思われる)高架橋が急行線より少し低くなっているのが引っかかります。東武鉄道のHPでもこの部分の詳しい説明はありませんが、下りの急行線と緩行線の間隔を空け、その隙間に強引に(急勾配で)割込む形になるようです。
栗六陸橋から見た下り急行線。他の3線はもっと駅寄りで地平になるようです。
同じ場所で2014年10月の撮影。線路が移設された直後で、まだご用済みになった急行線が残っています。
これはオマケ画像。車庫線は大部分が竹ノ塚寄りからは出入りできず、一旦ここまで引上げてきます。本線が高架化されてもこの線路は地平のまま残るでしょう。バックに見えているのが栗六陸橋。
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竹ノ塚の入出庫用中線については、急行線を突っ切る都合上、信号停止が多くなるので必要なのだろうな、と漠然と眺めていましたが、これで御用済みですか。
少し寂しいですね。
緩行線高架の方が低いということは、元住吉の様な配線を考えているのかもしれませんね。
投稿: シグ鉄 | 2016年10月23日 (日) 11時33分
竹ノ塚はメトロ車=緩行線専用ですからご推察の通りと思われますね。
緩行線に平面交差が残ったら面白いですが・・
投稿: Cedar | 2016年10月23日 (日) 12時32分
シク鉄さま、Cedarさま、
高架になった下り急行線と現在の緩行線の間は2線分の空きがありますから、中線が割込むのは間違いないと思います。車庫からは急行線の下をくぐり、すぐに急勾配で上れば踏切をかわせそうです。
引上げ線に入るための平面交差は残りますが、急行線との平面クロスは解消されますね。
投稿: モハメイドペーパー | 2016年10月23日 (日) 15時18分