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2016年9月15日 (木)

世界鉄道博、終了 

 すでにchitetsuさんのブログに取り上げられていますが、Oゲージで走り抜いた車両を紹介して締めくくりたいと思います。

P9112008客の入りがいまひとつと心配されたのですが、8月最後の週末から尻上がりに賑わいを見せました。最終の9月11日、オープン前の行列です。実際は招待券の割合がかなり多かったとか。

Dscf3471日本形のブースもぎっしり。12時頃まで、列車の交代を10分ごとにして対応しました。

Dscf3400日本形は新幹線が2形式。500系は8連のこだまタイプです。

Dscf3403一番人気だった0系。

Dscf3406151系「こだま」も意外と知名度が高かった。厳密にはまだ151系ではなく、クハ26-モハ20-モハシ21-サロ25です。列車名の由来を知っている人は少なかったですね。

Dscf340580系も「昔の東海道線だよ」という反応がそこそこありました。製作はいわずと知れたK村師匠。

Dscf3408短いとか、グリーン車はないのとか、かなり鋭い突っ込みがあったものの、E233系は子供に人気がありました。HINODE MODELの特製品です。

Dscf2980最初の頃は12連で走っていた京急1000形。8月に入ってからは4両を予備にして8連としました。全貫通が基本ですが、その日の担当者の気分で6+2、4+4となることもありました。

Dscf3404ちょっと地味な客車列車。オハ35が主体で、マシ38とスイテ49が入ってなんとか特急らしく見せています。牽引機は最初がC62、8月に入ってから私の好みでC59に変更し、JAMで休んでいるうち、C53との重連になっていました。
 客車はクマタ製で、OJ用の薄い車輪のためそのままではポイントの先端レールで脱輪します。K村師匠の骨折りで僅かに外側に広げ、以後、快調に運転できました。

P91119688月末頃からはさらに流線型のC55を付けた三重連。こうなると完全に担当者の遊びです。

Dscf3364国鉄の代表的な蒸機が勢揃い。展示したのは5500、6760、8200(C52)、C12、C51、C53、C55、C56、C57、C58、C59、C61、C62、D52、E10の15両。蒸機と客車は原鉄所蔵です。

Dscf3481モハ32と営団300形。どちらもあまり人気がなく、数日間走ったあとは展示用になりました。モハ32は原鉄所蔵品です。

Dscf3475京成電鉄AE形の新塗色8連。オリジナル塗色の6連もありました。どちらも8月後半からは展示だけです。

Dscf3484京成の開運号はペーパー製。残念ながら走行不良で、ずっとこの位置に晒されていました。

Dscf3476北総7000形。幌のためポイント通過に難があり、走ったのは最初の1週間くらいでした。

Dscf3483玉電200形。タマに「走らせて」というリクエストがあったものの、スピードが遅すぎて展示専用でした。このほかにキハ07形が1両あり、展示台に上がった車両は105両になります。

Dscf3414アメリカ形は最初のうち動力車が不足気味でしたが、持込み車両が増えて賑やかになりました。 これはニューヨークセントラル鉄道の20世紀号。

Dscf3100

Dscf3098_220世紀号の客車をバラしたところ。車体はアルミの引き抜き材で、床板はスライドして嵌込み、妻板と流線型部分の屋根は別付けになっています。このバラしのカラクリは、所有者に教えてもらうまでわかりませんでした。

Dscf3415グレートノーザン鉄道のエンパイアビルダー号。湘南電車の塗色はこれのパクリです。

Dscf3416UP(ユニオンパシフィック鉄道)のシティオブロサンゼルス号。

Dscf3489_2これもUPの蒸機。アメリカ形にしては小柄にみえるけど、テンダーは3軸ボギー。最後までよく走りました。

Dscf3417SP(サザンパシフィック鉄道)のデイライト。

Dscf3511これもSPだけど、詳しいことはようわかりません。

Dscf3488デイライトといったらこちらの方が恰好いい(GS4形)。

Dscf3418ペンシルバニア鉄道のGG1(手前)とアムトラック。GG1は原鉄所蔵品。牽かれる客車はやたらと重かった。

Dscf3486電機牽引のアムトラック。この電機は数日でへたりました。

Dscf2990アメリカ形の呼び物は長い貨物列車。ヤードは2線に収容するので、その時の分割、併合作業も見せ場になります。

Dscf3493SP(原鉄所蔵)の蒸機。動輪が大きいから旅客用なのかも。このクラスが半径2.2mのカーブを通過するのはかなり無理があります。

Dscf3492これは私でもわかるUPのビッグボーイ。最後の1週間ほど、恐る恐る走りました。

Dscf3491そのほかのアメリカ形いろいろ。総勢約102両でした。

Dscf3343ヨーロッパ形の一番人気はTGV。最初は走りすぎて車輪のフランジが摩耗しましたが、スピードを抑えたり、カーブレールの内側にグリースを塗ったりして、持ちこたえました。

Dscf3502ドイツTEEのヘルベチア。横置きのモーターからベルトで落とし、ユニバーサルジョイントで2軸駆動という、ユニークな伝導方式でした。

Dscf3495スイスTEEのゴッタルド。動力車が少しひ弱な感じだったのでT車を1両抜き、その後はトラブルなしでした。

P9111984フランスのBB9200形。331km/hのレコードホルダーとして有名。その時の記録映画は交博で何度も見ました。ロンバルディというイタリアのメーカー製で、惰行はそんなに効かないけれども走りはスムーズ。目立ったトラブルもなく完走しました。

Dscf3496スイスのBe4/4。客車の最後尾以外は原鉄所蔵品。電機はレマコ製で、これもスムーズに走ります。

Dscf3504フランスの2D2。残念ながら動力装置不良で走れなかった。

P9111985

P9111986スイスの電車。2両で編成を組むが地味なので人気がなく、数日間で予備車になった。

Dscf3341フランスの蒸機231形(らしい)。レマコ製で非常に繊細、スピードも出た。展示用だったが調整して会期後半から戦列に加わる。

Dscf3497オーストリアの蒸機。かなり大型な本体の割にテンダーは小さ目。これも会期前半は展示専用だった。

Dscf3503珍しいスイスの蒸機。原鉄所蔵品で惰行がよく効く。8月末に本体のドローバーピンが脱落し、応急修理で持ちこたえた。客車はワゴンリとSNCFなど。走るは推進運転対策を施したものに限定された。
 このほかにもスイスのロッド式電機、ドイツのガラス電車など、ヨーロッパ形の合計は約64両。

Dscf3588明けて9月12日。撤収開始です。

Dscf3534HOの車両はコンテナに収めます。

Dscf3535走り抜いた立役者。これからの運命は…。

Dscf3564レールの継ぎ目部分。新幹線用で他のレールより汚れが目立ちます。レール自体は目に見えるほどの摩耗はありません。

Dscf3548HOの展示車両も片付けます。これは台帳と照合するので少々面倒。

Dscf3568バックヤードで一番お世話になったのはこれ。

Dscf3580原鉄車両は博物館の倉庫に戻し、夕方からは関内に場所を移して打ち上げ。ビールが体の隅々に染み渡ります。

Dscf359613日は残務整理。借りた模型とJORCの機材を稲毛まで運び、すべてが終わりました。

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コメント

結局伺えずに失礼しました。出かけていった仲間に聞くとやはりOゲージの迫力が印象的だったとの意見多数~Oゲージ復権のきっかけになるといいですね。

Cedarさま、
両数×日数で計算すれば、恐らくギネスものだろうと思います。スタッフのうちの2人がJORC入会の意向を表明しています。

お疲れ様でした!
ユニバーサルジョイントの摩耗など、実際に見るとやはり過酷さが伝わってきました。
しかしそんなこんなの大変さを含めても、イベントは興味深く楽しいものですね。

熱い夏が終わりましたね。
無事完走おめでとうございました。

赤影さま、
正に耐久テストでした。質量が大きいだけに、駆動系の調整が悪いとてきめんにへたります。模型の展示方法などは、もう一捻りしたいところでした。

シグ鉄さま、
表面上は無事終了です。来年の夏は名古屋での企画があるとかないとか…。

 長丁場、お疲れさまでした。お盆休みに伺ったときは、会場は閑古鳥でしたが、最終日にかけて最後の盛り上がりがあったようで、よろしかったですね。何しろ2か月間は大変でしたね。

工房5丁目さま、
長いといっても私が出勤したのは半分くらいです。8月前半はオリンピックに食われたのかも。やはり2ケ月は長すぎます。

遅ればせながら、永のお勤めご苦労様でした。Oゲージのビッグボーイが走る様を見たかったです。大きいと迫力が違いますね。また、仕事の合間に原鉄道博物館にぶらりと寄ろうと思います。

ぼっちぼちさま、
ビッグボーイは最初のうち、直線区間だけでデモ運転をしていました。あちこち危ない所をいじり、なんとか走るようになりましたが、レールの継ぎ目では前部台車がガクンガクンと振れ、見ていて冷や汗ものでした。

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