東村山のちょっとした変化
台風一過で最高気温が34度を越えた17日、久しぶりにカメラのフルセット(といっても標準と望遠のズームレンズ2本と予備のコンデジ)を持って出かけました。目的は西武新宿線でピンクの電車を撮るつもりだったのですが、そちらはタイミングが悪くて満足できる写真が撮れず、代わりに予想外の収穫がありました。
表題の東村山は国分寺線、西武園線が分岐するジャンクション。駅前は東口の方が賑やかですが、西口にはこういう由緒ある石碑があります。西武鉄道の前身である川越鉄道が開業し、東村山停車場が開設されたことを記念したものです。
この店も結構歴史は古そうです。そのうち、志村けんは東村山市の名誉市民に祭り上げられるのだろうか。そんなヨタ話しはさておき、たまたま乗った急行が東村山に到着する時、
「次の東村山で特急を待合わせます。特急はとなりホームの5番線から発車します」
というアナウンスがありました。んっ、確かいままで特急待避は同じホームだったはず。これは真相を解明しないといけません。
ここでシグ鉄さんならホームの特別図解が出てきますが、私は面倒なんで省略します。東村山は3面6線の配置で、西側から1・2番線が国分寺線、3・4番線は新宿線下り(4番線が本線、3番線が待避線で西武園線も主にここから発着)、5・6番線が新宿線上り(5番線が待避線、6番線が本線)となっていました。しかし、昨年度から高架化工事が始まり、一部、配線変更が行われていたのです。
3番線はホームの真ん中あたりに車止めができ、西武園線の発着にしか使えません。
新宿寄りの端は見事に線路が切れています。人が立っている所の左が新宿線の下りです。
これが本来の配線。今年1月の撮影です。右の線路が国分寺線で、3・4番線ともつながっていました。
特急待避のため3番線に入る20000系。上の写真に見えているダブルクロスを渡っています。
所沢寄りも少し変化しています。これは2015年8月の撮影。信号機の前方で西武園からの線路が平面交差しています。数年前にここを通過中の20000系が脱線したので、それ以来、西武園からの直通運転は休止されました。
今年の1月、5番線からの撮影。クロスはポイントに変わり、西武園線との連絡は断たれました。出発信号機はカバーをかけて使用停止、下り線と合流する手前に車止めがあります。その時は気付かなかったけれど、すでに3番線の待避機能停止に対応していたわけです。
そして高架工事の進捗に伴いともない、3月26日から5番線が下りの待避線も兼ねるようになりました。信号機も生きているし、当然、途中の車止めも撤去されています。
では、実際に特急を待避する場面を見てみましょう。4番線に急行が到着。本来なら右の3番線に入ります。
ほどなく特急が到着。下り本線から5番線への渡り線が新設されています。シャッターを切ったらすぐ、4番線に移動します。
特急が先発します。6000系は冷房効果を高めるため、3ドア締切り扱いをしています。
特急の発着がなくなったので、3・4番ホームの特急券発売機は撤去されています。
代わりに5・6番ホームでは所沢寄りの階段下にある上りの特急券発売機に加え、
西武新宿寄り階段下には下りの特急券発売機が新設されました。写真は同じ位置からカメラを左右に振っています。
« 小田急、登戸駅の現状 | トップページ | JAM開幕(速報) »
「1/1 私鉄」カテゴリの記事
- 東急の青ガエルを捕獲(2019.11.11)
- 京王高尾線開業の頃(2019.11.01)
- 最近の代々木八幡と下北沢(2019.10.25)
- 相鉄100年展、ひっそりと開催(2019.10.19)
- 今月末で休止、上野動物園のモノレール(2019.10.09)
関東私鉄で6線並列駅は、新百合、京成津田沼とココしかなかったと思います。
ひとつ減ってしまうのは寂しいですね。
投稿: シグ鉄 | 2016年8月18日 (木) 11時33分
東村山逆1踏切付近は国分寺線と新宿線下り線と2段構造の高架になったり
駅の発着番線も大幅に変わり「ちょっとした変化」どころではなくなりますよ。
投稿: ぬか屋 | 2016年8月18日 (木) 23時02分
シグ鉄さま、
ホームの3面並び、意外とないのですね。
ぬか屋さま、
高架になると2面4線ということですが、特急発着は今のように上下共用なのでしょうか。
投稿: モハメイドペーパー | 2016年8月18日 (木) 23時33分
現在の線路配置でダイヤを組み運行している訳で、状況が変われば其れに対応して
最善の策が図られるでしょう。
投稿: ぬか屋 | 2016年8月19日 (金) 09時20分