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2016年6月16日 (木)

鉄道強要講座(大きいことはいいことか)

 懲りずに続く鉄道強要講座、今回は前面窓の大きさについて考えてみます。単純に考えれば前面窓が大きいと見通しもよくなり、運転士にも乗客にもいいことづくめのように思います。しかし、本職の運転士に聞いて見ると、魚眼レンズのように上下左右が180度も見える必要はないそうです。乗客からしてみれば、前面窓の大きさよりも客室との仕切りが問題で、東京メトロ6000系とか小田急9000形のように、前面窓(ガラス部分)の大きさと車内からの見通しが一致しない例があります。

Pb262102大きな前面窓の代表といったらこれでしょうか。西武鉄道20000系。面積比では前面の半分弱くらいがガラスです。ただし、運転台のコンソールの上辺が赤矢印の下なので、運転席からの視界となる部分はそんなに大きくありません。車内からの見通しはかなりよい方です。

Pc050203京急2000形。運転台の位置が低いので、ガラスが無駄と思えるスペースは少ない。車内からの見通しもよいし、このあたりまでは大きなフロントガラスに相応の必然性が感じられます。

P1101150京急1000形はステンレス車になって運転台が少し高くなりました。フロントガラスの上は黒のスモークだし、コンソール上辺は白矢印の位置。以下、ガラスの素通しとなる上辺と、運転台コンソールの上辺を矢印で示します。

P2202425前面の上半分をガラスで覆うのは、バブルの時代の遺物? 実際には半分以上がスモークになっている東急3000形。

P2202429都営地下鉄6300形も似たりよったり。

P2202426東京メトロ9000系。これも半分以上目隠ししています。

Pb292240真ん丸頭の10000系も、運転席の素通し部分はほんの僅か。

P7226047湘南マスクのイメージを受継ぐ京王1000系。実際はそこそこの高運転台です。

P7195971増備途中からさらに運転台が嵩上げされ、窓高さの半分以上が塞がれています。

P7145880江ノ電2000形。これもデザイン優先で、重連の時はフロントガラスが汚れないよう、中間のパンタを下げたり、なにかと面倒なようです。

P5021975結局、窓はこのくらいの大きさで十分なのです。

Pc062464西武新101系。デザイン優先だと窪んだ部分が全部ガラスになるでしょう。これは少し間が抜けた感じもしますが、後に窓回りを黒くして、違和感はなくなりました。 

Pc090418実際には日除けを降ろすことがあり、見通せる部分はさらに狭くなります。東急田園都市線でその実例をご覧下さい。

Pc090426_22000系。日除けとコンソール上辺との隙間は20cmもなさそう。

Pc0904228500系。貫通扉の窓も完全に塞がれています。

P5284967結局、運転席の窓はこのくらいあれば十分なんですね(向かって右端が運転席)。

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コメント

「鉄道強要講座」終わったかと思いきやまた続編が。いつも面白く拝見させて頂いております。お陰様で「強要」が身に付いて身に付いて・・・。この後もまた楽しみにしています。

楽しい蘊蓄でした。要は、「運転席の窓ガラスは昔の大きさで十分。あとはカッコ付けね。」ですね。これからも、面白い分析報告をお待ちしています。

OER3001さま、
まだ強要するネタは切れていません。小出しにしぶとく続けていきます。

ぼっちぼちさま、
前面にガラスを多用するのは通勤車に多く、特急用は意外と控えめです。その反面、特急用は客用扉のガラスをケチるのが多く(651系など)、個人的にはこれも気に入りません。

新101系のトホホ面、思わずふきだしてしまいました。

近江のEL、パチンコの両替所みたいな窓で本当に前が見えるんですかね?
SLの様に横の窓から覗いているのでは・・・

シグ鉄さま、
西武の新101系、そのあとの3000系も、ブラックフェイスにしてまぁまのあ顔立ちになりました。名鉄6500系なんかもガラスの大きさからは似たようなものだと思います。
近江のED31、窓というより覗き穴ですが、特に支障がないからそのままなのでしょう。

[ただし、運転台のコンソールの上辺が赤矢印の下なので、運転席からの視界となる部分はそんなに大きくありません]と書かれていますが、運転士の視点からコンソール上辺、前面窓の下辺を通って軌道面に至る視線が描けるので、広い窓ガラスは無駄ではありあせん。
車両直前の軌道面の視界を確保するのは、重要な設計ポイントです。

駅猫さま、
あくまでアマチュアの考えなんで、断定はしません。車種にもよりますが、例えば京王1000系なんかは、絶対にフロントガラス下辺まで視線は及ばないと思います。

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