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2016年2月 3日 (水)

鉄道強要講座(電車の前面を考える-3)

  前回に引続き、非貫通タイプの2枚窓について、考えてみます。2枚窓といったら大部分の人はクハ86、いわゆる湘南マスクを思い浮かべるでしょう。しかし、一番最初に湘南マスクで登場したのはクハ86ではなく、スカ線用のクハ76だったのです。
 そのクハ76も計画当初は窓部分の傾斜がなく、平面突合わせの2枚窓だったようです。

Pa177608本家の写真はスキャンするのが面倒なので、京王2010系で代用します。京王は西武とともに、湘南マスクを最も忠実にコピーしています。細かいことをいうと2010系は幅が狭いので、少しプロポーションが違います。
 特徴は鼻筋が通っていること、窓下は「へ」の字型で、窓ガラスは角が90度の長方形であることです。本家は運転室の奥行きを取るため運転室扉の前に三角窓がありますが、私鉄でこれを真似た例はありません。

640819_0007ガラスをさらに傾斜させた近鉄800系。ステンレスの飾り帯の先端が\ /になっているのは、金太郎塗りを意識したからなのでしょうか。

P8117907近鉄800系ほどではないけど、ガラスの上辺が僅かに窪んでいる福井鉄道200形。窓上の水切りはパンタ摺り板からの汚れ防止のために後付けしたもので、反対側にはありません。

P4152993京王3000系はステンレス車体ながら、かなり忠実に湘南マスクをコピーしています。更新でパノラミックウィンドーになり、だいぶ印象が変わりました。岳南や北陸鉄道では今でも原型の湘南マスクが見られます。

640718_0028これはかなりデフォルメされています。1編成だけで終わった近鉄10000系(ビスタⅠ)で、後年、片方は事故復旧の際、貫通化されました。電車というよりアメリカのDLみたいな顔付きです。

P3038542西武鉄道では551系、601系でセンターピラーが細くなり、701系でオデコに方向幕が付きました。西武流にアレンジされた湘南マスクの完成形といってもよいでしょう。701系からはガラスの下辺が直線となったので、窓ガラス自体は僅かですが平行四辺形となります。

P3302632新101系では鼻筋が復活しました。骸骨という仇名を付けられたので、次の3000系では鼻筋が目立たないようにしています。

P3217677本家の国鉄では、185系が湘南マスクのイメージを引継いでいるように思います。ただし、前照灯や表示幕の位置から、金太郎塗りにしても似合いません。

P5305089185系と同期の117系。車体断面は185系と同じなのに、なにか下膨れでボテッとした感じです。

Pa152157名鉄6500系もデザイン的には117系の流れを汲んでいるのでしょうか。結構手が込んでいながら今ひとつすっきりしないのが共通点?。

P52024842枚窓でも傾斜していないものとしては、小田急の1700形3次車(1705編成)とか、2200形が元祖と思われます。これはウルトラマンという仇名が付いた神戸電鉄3000形。どう見てもまとまりのない顔付きですが、運転室としての作業環境は抜群です。

P5202490ブラックフェイスになった6000形も、よく見れば2枚窓です。3000形よりは遥かに器量よし。

Pc150094ユニークな顔が多い新京成の中で、習志野の狸と仇名されたのが左端の8000形です。神鉄3000形といい勝負か。

P7204831これも今ひとつ垢抜けない東武鉄道300・350系。1800系としてデビューしたのを見た時、阿里山鉄道の中興号を思い出しました。

*2枚窓は次回 変形2枚窓と2分割タイプに続く。

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コメント

このシリーズ、楽しみにしています。

うーむ、東急5000も京急600もない。
地方鉄道の手本になった名鉄5000もない。

ありきたりだからか、それともフィルムのスキャンが難しかったのか。
その辺は強要以前の問題ということなのでせうか?

 いつまで続くか、お楽しみに、です。

 真面目に取り組むと本1冊になりそうなんで、敢えて有名なものは避けています。このあたりは書き手の性格丸出しです。

国鉄の157系を希望でーす。できればお召し編成を。あのあずき色が好きです。

 157系の顔はEF60以降の非貫通電機の元祖みたいですね。もう少し長生きしてシールドビームに換えられたら、という姿は想像したくないです。

この前、ふと思ったのですが、ビスタの10000系お蚕前面とEF66・0番台って結構似てますよね。

  確かに窓下の出っ張り具合なんかは共通点が感じられますね。EF66があとから無理矢理クーラーを乗せたのに比べると、クーラーとのつながりをうまく処理しています。

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