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2016年1月に作成された記事

2016年1月31日 (日)

余計な仕事なのだが

 考えたらEF65の工作は昨年2月から中断したまま。年が明けたところで心を入れ換え、製作に励まないといけません。と思いつつ、まだ松の内にふとヤフオクを覗いたら、0番のKS-33L台車が出ていました。これは住友の鋳鋼製釣合梁式台車で、私が高校生の頃、すでに品切れで買えなかったのです。
 しかし、一般的にはあまり人気がないようで、以前に1回出品されても売れ残っていました。値段は1両分で7500円。これならもし競り合っても1万円くらいで落とせるだろうと思い、枚方のブリキ大王様に
「あの台車欲しいねん。上限一万で落としてんか」
とメールしたところ、
「それならうちにあるからわざわざ買わんでもえぇ。今度の例会に持ってくわ」
というありがたいお言葉。私としてはすぐ使うあてはなく、ある所にあることが確認できればよかったのですが、なんと11日の例会に現物を持ってきてくれました。

Dscf2191これがその現物。片方のイコライザーが外れていますが、部品に欠品はありません。このまましまっておけばいいものを、取り敢えずいい加減な塗装は剥がしておこうと考え、シンナープールの準備に取りかかります。

Dscf2194今まではアルミのバットではなく、こんな入れ物を使いました。見る人が見ればわかる、フィルム現像用のタンクです。長物ではないから寸法的にはぴったりなものの、実際にシンナーを注ぐまでには少々の葛藤もありました。でも、今後フィルム現像をすることはまずないだろうし、蓋をすればきっちり密閉できて、逆さまにしても大丈夫なのだから、こういう用途にはうってつけといえます。
 いつも平バットでバシャバシャやっていると、10分もたたないうちにカミサンから「またやってるの」といわれるのですが、今回はタンクの脇を何度か通っても全然気付かないようでした。完全密閉構造の威力は抜群です。

Dscf2197塗装が剥がれて綺麗になりました。よく見ると右上の枠の軸箱が黒っぽいし、イコライザーも他の3枚は少し表面の光加減が違います。さらによく観察すると、黒い軸箱は表面の刻印がNSK(日本精工所)ではなくKTMになっていました。イコライザーも裏に赤錆のようなものが見えるので、磁石を当ててみるとピタっと吸い付きます。なんと3枚はブリキだったのです。
 さらにイコライザーは2枚合わせが上下方向に少しずれているし、軸箱にはただ乗っているだけなので、車軸方向にガタがあります。コイルバネの受けも台車枠とイコライザーで位置が微妙にずれ、バネが少し傾いているのも気に入りません。結局、全部バラして修正することにしました。

Dscf2204イコライザー組立て用の治具を作りました。イコライザーは裏表を固定する横梁にコイルバネの受けがハンダ付けされますが、この位置が左右で少し狂っています。なので、バネ座は写真の右側を少し外側寄りに取り付けます。

Dscf2208軸箱には0.7φの洋白線を植込み、これにイコライザー先端の横梁を差込んで、車軸方向のガタを押さえます。右の真鍮片はポンチマークの位置を決めるための治具です。

Dscf2214ひととおりの修正をして組立てました。こうなると端梁も欲しい。実は1台車分だけブリキ製のいい加減なのが付いていたけど、どうせなら真鍮で作りましょう。

Dscf2215まず0.3tで元形となる1枚を作り、0.8tに重ねて外形をなぞります。先に取付穴を開け、元形をこれにビス止めすれば、ずれる心配はありません。

Dscf2218逆台形の部分を糸鋸を抜いてから、ミニサーキュラーソーで切り離します。歯の厚みが0.75mmあるので、ケガキは切り代として1mmの間隔を空けています。

Dscf22194枚に切り離されました。反りが出ないので、あとあとの工作が楽です。

Dscf22212枚ずつ固定して、所定の寸法になるようヤスリがけします。0番の先輩からは「4枚重ねて一度に仕上げりゃいいじゃないか」といわれそうですが、私の腕では2枚くらいが無難です。

Dscf2223バラした1枚ずつがしっかり立ちます。ちょっとした自己満足。

Dscf2224ブリキの端梁よりは、だいぶ見映えがよくなりました。取付穴は左右に少し長穴にします。

Dscf2229本物の端梁の形がこれでいいのかはわかりませんが、まぁ、だいぶ見てくれは良くなったはず。なんのかんので2週間くらい、この台車と係わっていました。半田鏝の感覚も取り戻したし、これで明日からEF65に取りかかれるだろうか。

2016年1月28日 (木)

もう××、まだ××、やっと××

 ××の部分に入る言葉(数字)を当ててください。ヒントはこれ。

640718_0005だいぶ古めかしい電車ですね。京阪電鉄京津線で場所は浜大津か、なんてことはこの際どうでもいいんで、70形という形式に注目してください。というわけで、勿体つけたけど、××に当て嵌まる数字は70です。
 70がどうしたんだと思ったら、このブログのプロフィールをもう一度読み返して下さい。実は昨日が私の70回目の誕生日だったのです。昔なら70歳は古希、古来希(まれ)なりという意味なんですが、寿命が延びた現代では、70歳はやっとケツの青いのが取れたくらいでしょうか。実際、趣味の世界でも、80歳を過ぎた諸先輩が元気に活動されています。
 個人的には、還暦を迎えたのがつい最近のことのようで、仕事を徐々に減らしてきた割には、模型はあまり捗っていません。60代のうちに完成されるつもりだったEF65が、まだ最後の詰めでモタモタしているので、これを片付けることを当面の目標としていきます。

2016年1月24日 (日)

鉄道強要講座(電車の前面を考える-2)

 ほぼ週一の予定の強要講座、今回は非貫通タイプの電車の前面について考えてみます。一口に非貫通タイプといっても、形態的には3枚窓と2枚窓、それに最近は非常口付きという少々悩ましいものもあります。全部を一度に紹介すると膨大な量になるので、まずは最も基本的な3枚窓から、その深層に迫ってみましょう。

Dscf99943枚窓の右総代は(というより、写真が用意しやすかった)京急デハ230形です。3枚の窓幅は同じで、原型は3枚とも2段窓でした。この変形として東急デハ3500形のように真ん中の幅が少し狭いものがあります。

P4169405現存する3枚窓として貴重な存在の箱根登山鉄道モハ2形。運転士席が中央なので、真ん中だけ1枚ガラスです。個人的には京急デハ230形より引締まった感じがします。

P8117924福井鉄道のモハ140形。やや腰高なせいもあり、いかにも田舎電車という雰囲気です。

P2105242これは3枚窓というより3分割で、構体からに見れば1枚窓といえるでしょう。元祖の101系ではガラスの上の窪んだ部分に通風口がありました。103系ではこれが連結器の上の部分に移り、冷房化によって埋められています。

P3093747ガラスの傾斜を止めて簡略化した西武401系。写真は近江鉄道に譲渡後です。最初にこのタイプを採用した451系は1枚ガラスで竣工し、試運転をしたら風圧で割れたので、3分割にしたと伝えられています。

P21950303面折り妻で変化を付けた東急8090系。最初は縦桟で継いで1枚ガラスにように見せていましたが、水漏れなどの問題があったのか、独立の窓に改造されました。継ぎ目部分を黒く塗っているので、遠目には1枚ガラスのように見えます。

P3093734近江鉄道では西武401系改造の3本目からちょっと洒落っ気を出し、こんな顔付きに整形しました。

P3103805これは変則的な3枚窓になった水間鉄道1000系。東急7000系の中間車からの改造で、非常口付き前面のガラスを流用した結果です。しかし、非常口はないのだから運転士側と同じガラスを使い、2枚窓にすれば少しは見映えも良くなったはず。

Pc150106遠目には貫通型のように見える新京成800形。もともとは貫通型で、固定編成化により貫通路が埋められました。そのままだと少々間の抜けた印象ですが、幌枠のような飾り帯を付けたおかげで、なんとか見られる顔付きになっています。

Pa033869最後はやや例外的といえる神戸電鉄クホ760形。貨車か電車かという議論はさておき、実用一点張りながらもよく見れば結構味のある顔付きです。

2016年1月21日 (木)

初てっぱく

 実は私、まだ「てっぱく」(鉄道博物館)は未体験でした。オープン当初は混むだろうし、なくなるものじゃないから急ぐ必要もなかろうと、のんびり構えていたのですが、そろそろ開館して10年。リニューアルの話しなんかも聞こえてくるので、やっと重い腰を持ち上げ、昨日(20日)、行って来ました。

P1200001大宮駅の改札を出て、ニューシャトルの乗り場に向かう通路は「てっぱく通り」になっていました。

P1200002ニューシャトル(埼玉新都市交通)で次の駅がてっぱくへの下車駅。1駅で190円は割高のようですが、歩けばたっぷり20分はかかるので、まぁ、乗った方が正解でしょう。

P1200003_2そのものずばりの駅名だけど、括弧書きの大成がもともとの駅名です。

P1200004てっぱくの入り口まではプロムナードとなっていて、いきなり車輪が並んでいます。左端の大きいのは、ドイツ01の動輪。

P1200011これはかって交博の1階に置かれていました。このすぐ脇には103系の台車(TR212)が揺れ枕や軸箱をバラした状態で展示されているので、模型ファンには参考になります。

P1200012やっと入り口に到着。スイカで入場できます。

P1200015入ってすぐ右にある展望車、マイテ39の車内。桃山式という様式だとか。これ以後の写真は原則ストロボなし、ISO800で撮っています。絞り開放で1/4くらいのシャッタースピードになっているのもありますが、手ぶれ補正のおかげで気になるほどのブレもなく、ホワイトバランスもまぁまぁです。

P1200150ナデ6110。これは最初に復元された時、大井工場で撮りました。館内の照明がスポット的で撮りにくいといわれていたけど、思ったより自然な感じに写っています。

P1200021車内。背摺りは板張りです。

P1200023運転台。なんとマスコンとブレーキ弁は左右に分かれています。阪神の小型車より幅が広いから、操作しにくそうです。マスコンはGE製でした。

P1200034開館時にだいぶ話題になったクモハ40の車内。私は子供の頃、地元の中央線でいやというほど見たり乗ったりしていたから、それほど珍しいという感じはしません。

P1200035室内灯を中央1列にしているのですが、車内スピーカーはそのまま。それにこの灯具は両側用を転用したようで、本来の1列用はもう一回り大型です。ドアだってプレスドアなんだから、中途半端にいじらず、廃車直前の状態でよかったと思います。

P1200039運転台。赤丸はブレーキの電磁弛め弁表示灯で、中央線の10連運転の名残です。写真には写っていませんが、左の隅柱に速度計があるはず。

P1200053コキフ10000の模型。縮尺は1/20かな。これは私が福島模型製作所でアルバイトをしている頃、交博に納入したものです。

P1200054本物のコキフの車掌室。ドアが開いている所がトイレです。

P1200082クモハ101-902の運転室仕切り。ガラスはHゴム止めではなく、アルミ縁で押さえています。枕木方向の蛍光灯が天井ではなく、仕切りの櫛桁部分に取付けられているのも、試作車だけの特徴です。

P1200081貫通ドアも原型で、ガラスが大きい。

P1200083ドア間の吊り手も試作車は8個で、量産車より2個少ない。

P1200187運転室扉、手摺りの形状も量産車とは違います。

P1200186ベンチレーターはグローブ型に取換えられましたが、なぜか63更新車と同じ古いタイプになっています。

P120009012時になり、転車台の回転実演が始まりました。これは定位置。

P1200093だいぶ角度が変わってきました。

P1200098ほぼ半回転。正月なんで、いつもより多めに回しています、なんてことはありません。一回り約10分で、その間に3回、汽笛を鳴らします。

P1200074車両によっては下からも見られるようになっています。これは新幹線200系の台車。わざわざ下に降りて写真を撮っているのは私だけでした。

P1200147これも昔の交博でお馴染みだったED40の模型。サイズは1/5くらいでかなり大きめです。

P1200148本物のED40。以前は大宮工場の道路脇に展示されていました。

P1200129国電の始祖は松本電鉄で保管されていた当時のままの姿で、特に手を加えていません。これはこれでいいんじゃないかな。

P1200132台車の軸箱はブリルの純正品。ここはストロボを焚かないと写せません。

P12001132階の鉄道歴史年表の端っこにあった63形3段窓のモックアップ。今の人は開け方わかるかな。よくできているけど、巻上げカーテンや鎧戸は省略されています。

P1200190野外展示の183系(モハは189系)はランチトレインとして休憩スペースになっています。私もここで昼飯にしました。

P1200157北側のパノラマデッキから見たミニ列車運転場。プラレールの親分みたいです。

P1200161屋上は風が冷たかったので、3階からガラス越しに撮りました。左の架線柱のある線路が大宮工場の試運転線で、この日も湘南色の115系3連がゆっくり走っていました。

P1200184思わず「おっ、これは!」と唸ったのが2階にあるコレクションギャラリー。初代鉄道博物館からの収蔵品がぎっしりと詰込まれています。

P1200170ク5000もコキフ10000と同じ頃、福島模型製作所で手がけたものです。一見、赤の単色のようですが、自動車のタイヤが乗る面はグレーなので、マスキングに苦労しました。

P1200173屋根が開閉できるワキ9000。同時期に作ったホキ2200は見当たりません。

P1200174私鉄電車も営団、近鉄、相鉄、京阪、小田急、東武、東急と揃っています。

P1200182さらにこんなものまで。この部屋は正に宝の山です。

P1200240これは3階だったかな。201系のDT46が鎮座しています。

P1200241こういうのは下からより上から見た方がよくわかります。モーターのうち赤い矢印部分は整流子、左のスリットがある部分は冷却ファンなので、電機子部分は全幅の半分くらいです。

 てっぱくの展示方法にはだいぶ批判もあるようですが、一般向けとしてはこれでいいのかなと思います。御料車以外は触れる位置まで近づけるのだから、実際に寸法を当たることもできるし、模型製作に必要な写真も撮れます。なにがなんでも新製当初の姿に戻せとは思わないけれど、これこれの経緯があって、いつ頃の状態であるという表示は必要でしょう。

P1200258帰りは大宮まで歩いてみました。大宮工場の塀にはJR東日本の代表車種の写真パネルが展示されています。この生首は以前、工場内に展示されていました。もうひとつ、EF60のがあったのですが、無事だろうか。

P1200259歩道の柵にも新幹線をあしらった飾りがありました。こんなのを眺めていると、20分あまりの道のりも退屈しません。

2016年1月18日 (月)

年賀状の当たり番号

 今回は鉄分0%です。昨日はそこそこの陽気で、ちょっと中野区内を散歩してみました。

Dscf2188哲学堂の梅林です。例年なら1月の末頃に早い木が咲き始めるのですが、今年はもうほぼ満開になっている木があります。

Dscf2190紅梅もご覧のとおり。ただし、咲く時期は木によって違うようで、日当たりのよい場所でもまだぜんぜん咲き始めていない木もあります。

Dscf2195そして一夜明ければ雪。まぁ、夜明け頃から雨になっていましたが、気温が低いせいかほとんど溶けません。家の前の雪掻きをしたけど、水を含んでいるのでメチャ重い。明日はおそらく筋肉痛が出そうです。
 雪掻きの道具といったら定番はスコップ。これもプラ製の折りたたみ式なんてやつは、水気を含んだ重い雪には丸っきり役に立ちません。以前に買ったのは1シーズンもたずに壊れました。現在使っているのは金属製のがっちりしたもので、先端が丸ではなく平なやつ。少々重いけど、路面をガリガリ引っ掻いても壊れません。

Dscf2200と、前振りが長くなりましたが、昨日はお年玉付き年賀葉書の抽選日。実は先週のうちに120枚近くの年賀状を、下2桁の番号で分類しておきました。一番多かったのが70代で、72と77は4枚、次が10代で12も4枚。
 ところが、3等(切手シート)の当たり番号は69と90で、69は1枚、90は2枚ありました。せっかくの4枚揃いは全然かすりもしません。確率は50枚に付き1枚だから、120で3枚ならまぁいい方なんでしょう。

2016年1月16日 (土)

鉄道強要講座(電車の前面を考える-1)

 有名な脱法ブログで好評連載中の「クローズアップ変態」にあやかって2匹目のドジョウを狙い、私の考えを強引に押しつけるという強要講座を開設しました。最初のテーマは電車の前面について考えてみます。

P1181963これはいうまでもなく小田急の5000形。貫通式で前照灯は上、貫通扉に方向幕という、電車の一番基本的な顔付きで、大部分の「鉄」もこのタイプを好むようです。ここで大事なのは、前面窓の天地寸法と上下の位置関係は側窓とほぼ同じであることです。

P2062229阪急2300系原型の前面。貫通扉に車番を入れ、方向板を左右のどちらかに寄せるのは、関西の私鉄でよく見られます。

P3225517前面貫通式でもおよそ「鉄」には人気がない東武8000系です。方向幕、種別表示も見やすいし、窓が釣り上がった分は前照灯を下に降ろし、全体のバランスは考えられているのですが。
 オデコに方向幕、前照灯は窓下という配置は、東京メトロの300形が高速電車では最初と思われますが、当時は部内でも路面電車みたいだといってかなり抵抗があったようです。

Pa152136名鉄6000系も窓高さ・位置はほぼ東武8000系と同じ。パノラミックウィンドーなのと、前照灯が上にあるのでだいぶ印象は違ってきます。

P2195033これも登場時は手抜きの見本みたいにいわれた東急8000系。最初は赤帯もなく、ほんとに味も素っ気もない顔付きでした。

P7233894同類が南海にもいます。メーカーが同じなので血筋は争えないというところでしょうか。東急に比べると、前面の窓位置が少し高くなっています。

P7233903一般の利用者からもボロクソにいわれたので、少し洒落っ気を出し、FRPで縁取りしてみました。窓の下辺を下げた分だけ前照灯も下がっています。

P6047127ステンレス車体は曲面加工が苦手なので、どうしても実用本位なデザインになります。東葉高速の1000系は東京メトロの5000系を譲り受けたものですが、前面を額縁・ブラックフェイスにすると、そこそこ近代的な感じがします。

P9068856これもあまり人気がなかった京王6000系。助士席側の窓が小さいのは大阪市営地下鉄の30系が元祖で、実用上はなんら問題ありません。

P8208481ステンレス車体になった7000系は、窓の高さを揃えました。しかし、ATC化などで運転台に積込む機器は増えているので、その分をどこに納めるかはだいぶ苦労しているようです。

Pa274053こういった実用本位の顔付きに一石を投じたのが小田急9000形です。ポイントは額縁スタイルと屋根部分までガラスとしたことで、地下鉄乗入れの場合は運転士席の上部に運行番号が表示されます。
 この時代にはビルの外装などにもガラスが大々的に採用され、現在もその流れは続いています。しかし、ガラスは大きくても実際に窓として機能する部分の大きさはほぼ一定、というより、そんなに大きくする必要はないのです。それとこの電車、車内からの前方見通しは最悪でした。

P3306007大きなガラスは重いし値段も高い。それなら見た目が同じようになるよう、色で細工しようというのが国鉄119系。いわゆるパンダ顔というやつです。実際の窓寸法は東武8000系より小さいくらいですが、ちょっと見にそうは感じないところがデザインの妙でしょうか。

Pa239988これは小田急9000形の発展型といえる国鉄211系。左はJR東日本、右はJR東海の車両で、東海車は助士席画の窓下辺を下げ、貫通扉の窓もそれに合わせています。

P9125975小田急では9000形のあとに出た8000形が、似ても似つかぬ顔付きになりました。屋根のカーブを無視して長方形を嵌め込んだのは、小田急ファンでも賛否両論があり、私もなんとなく馴染めません。なお、実際には運転台が嵩上げされ、コンソールの上辺は赤い矢印の位置になります。

P5220482この電車は小田急8000形の発展型かも知れません。

P9125962ステンレス車体になった小田急1000形は、9000形のイメージを引継いでいます。2000形も同じお面で、それ以後は角張って実用本位の3000形が幅を効かせています。(続く)

2016年1月13日 (水)

湘南鉄道模型クラブ、40周年記念運転会 

 速報から日が空きましたが、こちらが本番です。前回の飲み食いしているところしか出ていないブログが、なんと1日のプレビュー600を越えました。これ、私のブログでは最高記録です。ビジットはいつもと同じ200弱ですから、1人が3回以上アクセスしているわけです。よくも飽きずに…、なんていったら罰が当たるかな。

Dscf2176今回は40周年なので、部屋の入り口前にテーマ車両の展示スペースが設けられています。私が到着した時には、すでに一筋縄ではない車両がそれぞれに自己主張していました。

Dscf2175右隣の増設スペースに空きがあったので、私の車両も割り込ませました。ほかを見てもそれほど厳密に40を意識しているわけではなく、まぁ、挨拶代わりの景気付けというところです。

Dscf2173カンパイが終わったあとのレイアウト。まだ飲み食いコーナーの方が盛り上がっています。

Dscf2174隅っこにも極悪車両がさりげなく置いてあります。

Dscf2183真面目に模型を見ている人もいます。

Dscf2184自作の超低床トラム、右は札幌市のかな。作りかけの前面は木(朴)を加工したものだそうです。

Dscf2180私の車両も10分ほど走らせました。新しいレイアウトを走るのは初めてです。TMSに発表したのは40数年前ですが、「あの電車ですか」とか、「現物は初めて見ました」とか、そこそこの反応があったのは嬉しい限りです。
 この場でいっておきますが、16番も止めてはいません。武蔵野急行電鉄は現在も営業中です。

2016年1月10日 (日)

湘南鉄道模型クラブ、40周年記念運転会速報

 七草も過ぎ、新春の気分はほぼ抜けた本日(10日)、湘南鉄道模型クラブの運転会にお邪魔しました。毎年この時期の恒例行事になっていますが、今年はクラブ設立40周年ということなので、改めて

     おめでとうございます!

 私が会場に到着した16時半頃には、模型のことしか頭にないオジサン達で熱気ムンムン、爆発寸前の状態でした。

Dscf2147ちょうど日の入り前で、「屋上から富士山がよく見えるよ」という声に誘われ、ひとしきり富士山撮影会になりました。この位置に見えるというのは今まで気がつきませんでした。

Dscf2177レイアウトの機関庫にも、40周年記念のデコレーションが付けられていました。

Dscf215518時前になると祝賀会の準備が整いました。

Dscf2166ご満悦の会長(左から2人目)と長老(その右となり)の挨拶も手短に終わり…。

Dscf2169長老の発声で乾杯!

Dscf2170もうすっかりできあがっています。部外者からの会費徴収は一切なしという大盤振る舞いで、僅かな差し入れ以上にご馳走になりました。湘南のみな様、ありがとうございます。
 で、肝心の模型の方は、明日以降に改めてアップします。なにせ明日は自分のところ(JORC)の例会なんで、午後からゆっくりなんてわけにはいきません。寝坊しないよう早寝です。

2016年1月 9日 (土)

明日に備えて

 明日(10日)は新春恒例となった湘南鉄道模型クラブのほろ酔い運転会。今年でクラブ創立40周年だそうで、40に関連する車両の大集合となります。さて、私のところに40に絡んだ車両があるだろうか。

Dscf2145引っ張り出したのはこれ。もう完成してから40年以上になりますが、先頭車の車号が4013と4063なので、頭の2桁を見れば40という、いささか苦しいこじつけです。

Dscf2141動力車に通電して、モーターに異常のないことを確認します。車輪は一昨年の関東合運で走らせたあと、掃除をしておいたので、ほとんど汚れはありません。

Dscf2144車体を外し、モーター軸に給油しておきます。これをさぼると回転数が上がったときに軸鳴きしたりします。刷子のカーボンを飛ぶと窓ガラスが汚れるので、ボール紙で簡単なカバーを被せています。
 このあと、線路を10本くらいつなげて試運転。今時のモーターに比べると電気は食うけど、快調に走ります。

2016年1月 7日 (木)

モノレールの追抜き

 久しぶりで東京モノレールに乗ってみました。といっても飛行機を利用するわけではなく、途中の昭和島で行われている通過列車待避の様子を見たかったのです。

P1040762浜松町の発車案内。列車種別は普通、区間快速、空港快速の3本建てです。

P1040876停車駅の案内。浜松町~空港第2ビル間の所要時間は、空港快速20分、区間快速22分、普通27分(待避時間を含む)が標準です。

P1040763平日の朝ラッシュ時以外は、空港快速、区間快速、普通がそれぞれ1時間に5本運転され、上下とも普通は昭和島で空港快速の通過待ちをします。

P1040875昭和島でのポイント転換を見るのが目的なので普通に乗ります。空港利用者はまず乗らないので、昼間はガラガラです。東京モノレールは駆動部分が室内に出っ張っているので、その部分の座席配置に苦労していますね。

P1040767最前列右側の窓から東海道本線を見下ろします。

P1040768途中は省略して、昭和島到着。フロントガラスが汚いですが、線路は待避線側に開通しているのがわかります。

P1040782ホームから観察しましょう。普通列車(羽田空港行き)が待避線に入ります。

P1040784ポイントが本線側に開通しました。

P1040785空港快速が通過します。前面にも列車種別の標識が欲しい。

P1040813ホームはかなり幅が狭いですが、ホームドアがあるので安全に撮影できます。通過している空港快速は1000形登場時の塗色を復刻した1049編成です。
 ポイントの転換は以下の連続カットをご覧下さい。

(1)
P1040842

(2)
P1040844

(3)
P1040846

(4)
P1040848

(5)
P1040850

(6)
P1040854(1)から(6)まで約4秒くらい。意外と早いです。ポイント部分は4分割の関節式になっています。

P1040806昭和島は車庫があるので、あちこちにポイントがあります。構内は速度が低いので、関節は3分割のようです。

P1040781留置線には色違いが3本並んでいました。左から最新形式の10000形、500形の塗色を復刻した1000形、初めてVVVF制御を採用した2000形です。

2016年1月 4日 (月)

初撮り

 そろそろ工作に本腰を入れないといけないのですが、桜が咲きそうな陽気に浮かれ、出かけてしまいました。メインのカメラを使って今年の初撮りになります。コースはモノレールで羽田空港に行き、そこから飛行機は見ないで京急に乗換え、川崎からバスで五反田というコース。モノレール関連は別ネタで使うので、今回は羽田空港から始まります。

P1040877モノレールの改札を出たところのフロア。人が多いです。案内に従って京急のホームに向かいます。

P1040880京急の空港線は都営線直通の快特と、横浜方面のエアポート急行が交互に発車していて、乗降客はモノレールより多いように感じます。私はエアポート急行で川崎に向かいます。

P1040882川崎のお目当ては干支の看板を付けた大師線の電車。まだ正月ダイヤで昼間も5分間隔なのに、この賑わいは流石です。

P1040889

P1040891ホームからはまだ電車の側面に日が当たらないので、最初の踏切の近くで狙います。同業者が数人、ウロついていました。

P1040893そろそろ昼飯と思ったのですが、どこも満員。JR川崎駅の西口に出てみたら、大規模な商業施設(ラゾーナというらしい)ができていました。人出も半端じゃありません。

P1040895

P1040896ここから東急バスの反01系統、五反田駅前行きで都内に戻ります。これは五反田駅前の乗り場です。運賃は全区間を乗ると260円、時間は約50分くらいでした。

P1040894多摩川大橋を渡って国道1号線を北上します。馬込では新幹線がオーバークロス。鉄橋も見通しが悪くなりました。

Dscf2140五反田で空腹に耐えかね、吉野家に入ります。半端な時間で空いていたので、かねてから気になっていた「牛すき鍋膳」を注文しました。ちょっと写真がピンボケなので、吉野屋のホームページもご覧ください。
 中身は肉のほかに豆腐、ネギ、白菜とひもかわうどん。白滝は入っていません。肉も結構タップリで税込み630円はお値打ちでしょう。味付けは少し濃いめですが、卵に絡めるとちょうどよくなります。

P1040900満腹になったらあとは帰るだけ、なのですが、今日まで原宿で外回りの臨時ホームを使うので、その様子をみておきます。改札口は8号車のあたりなので、先頭の1号車からの乗降はほとんどありません。
 こういう臨時ホーム、昔は信濃町、千駄ヶ谷の下り線にもあり、メーデーや野球の開催日に使っていました。今でも千駄ヶ谷は遺構として残っています。

P1040901とはいえ、ホームの幅が狭いので、結構混み合い、降りた人が全部さばけないうち、次の電車が到着してしまいます。

P104089816時前で、これから参拝に向かう人も多い。

P1040904改札口から見たところ。

P1040905カードが普及したせいか、精算機は手持ちぶさたです。

P1040912なんてことはないけど、臨時ホームから撮ったという証拠写真。

2016年1月 3日 (日)

初仕事

 カミサンが里帰りしてフリーな1日、私は朝9時に家を出で仕事に向かいます。

Dscf2137休日ダイヤで中央線の各停~快速の乗継ぎタイミングが悪く、10分くらいロスタイムを食らって着いた先はここ。横浜の原鉄道模型博物館です。早い話が新春のイベントの応援部隊で、本人もそこそこ楽しんでいますが、アルバイト料をいただけるので、一応は仕事としておきます。

Dscf2127午前中はアンティークな鉄道模型を展示する多目的室の店番。左は主にイギリスのゼンマイ動力の模型で、ゲージは32mmです。ゼンマイを巻かせて走らせるのは子供だけでなく、若い世代の親も珍しそうでした。

Dscf2126こちらは3線式のOゲージ。これも運転を体験できます。大体はトランスに手を添えていないとまともな運転はできませんが、1人、3歳くらいだけどしっかり車両を目で追い、速度の調節、駅の位置での停車ができる子がいました。将来が楽しみです。

Dscf2135遅めの昼食のあとはこちら、5インチゲージの電動車両の運転を手伝います。長さは20mくらい。安全上からお客を乗せてのバック運転はしないので、右側の車両でこちらまで来たら、左側の車両に乗り換えて出発点に戻ります。

Dscf2136往路の牽引車はEH500。車体はベニヤ板なので、それだけなら大人1人で軽く運べます。

Dscf2130復路は銚子電鉄塗色の自由形電車。モハ43がスカ線で高速走行していた時のような音がします。

Dscf2133私は少し乗客整理をしてからEH500に乗務。まぁ、正直なところこれが目的だったのです。走行状態は電圧24V(これはバッテリーの出力電圧)、歩くくらいの速度で3~5A、加速の時は12Aくらいで、大人が数人乗ると覿面に電流が増えます。
 コースの中ほどまで加速し、あとは徐々にスロットルを絞って減速。最後に逆転スイッチをバックに入れると発電ブレーキが効いて完全停止。5・6回往復しておおよその感覚は掴めました。
 このチビッコ鉄道は今月の9~11日も運転されます。

2016年1月 1日 (金)

あけました

  2016年、平成28年、皇紀だと何年になるのか知りませんが、まぁ、地球上万遍なく年が明け、私も平穏な正月を迎えました。この世に生まれ出てきて70年、入院経験もなく、薬漬けにもならず、道楽の世界にどっぷりと浸っていられる環境に感謝しないといけません。

Dscf2107で、ブログで予告した2年越しの工作はというと、紅白ナントカに背を向けて工作台の上を片付け、EF65の台車ステップの展開図を書き始めたのが22時頃。しかし、23時を過ぎたらどうにも眠くてたまらず、除夜の鐘が鳴る前に寝てしまいました。

Dscf2113そのままたっぷり熟睡し、布団を離れたのは10時過ぎ。すでに年賀状が届いていました。一応正月らしく雑煮(味噌汁に餅を入れただけの手抜き)を食べ、落ち着いたところで地元の氏神様にお参りです。

Dscf2112昔は終夜運転の電車で江ノ島に行ったり、家族全員で高尾山に登ったこともありますが、今は地元優先です。元日に明治神宮なんかに行ったら、激混みでなかなか賽銭箱の所まで行けません。しかし、私の経験だと7~8時頃なら嘘みたいに空いています。夜中からの人は初日を見たのを区切りに家に帰るし、朝起きた連中はまだこれから出かけようかというエアポケット状態になるんですね。だからといって、今さらその時間に出かけようとは思いません。

Dscf2121お参りのあとは少し回り道して町内を散策。最近は国旗を出す家も少なくなりました。阪神電車は偉い!
 というわけで、本年も適当なブログは続くと思われます。

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