都電の新車
この夏から都電に新車が登場しているというので、放っておくわけにはいきません。最高気温が18度という予報が出ている本日、見に行って来ました。
アプローチは勝手のわかっている大塚から。都電の乗り場は昭和53年の荒川線近代化以降、そんなに変わっていません。
JRの大塚駅はだいぶ様変わりしました。南口に駅ビルのアトレ(写真右)ができ、広場は地下に自転車の駐輪場を作るとかで掘り返しています。
8800形に乗って荒川車庫前に向かいます。車内の次駅表示がなかなか洒落ています。
荒川車庫。厳密にいうと写真の左にある建物が荒川電車営業所、右側が荒川電車検修所になります。
車庫の左手に回ります。手前の6086は車籍がなく、展示用です。その奥は7500形を改造した花100形で、車籍があります。
反対側から。左の7031は現役です。
8501が休止中になっていました。
もう少し奥に行くとトラバーサーが見えます。昔は逆行ノッチでピタリと線路位置を合わせるという名人芸が見られましたが、今はVVVFの自動制御になっているようです。10分ほど待っても入庫車がないので、次に行きます。
平日なので都電おもいで広場は閉まっています。開放的な柵なので、全体の撮影はできます。
7005が出庫。回送のまま三ノ輪橋の方へ走って行きました。私もふたつ先の小台まで歩きます。
線路に影の落ちていない所で形式写真的に1枚。陽がほぼ真横になってきて、前面が潰れ気味です。
こんな狭い踏切もあります。
荒川遊園地前。次の小台までは道路の拡張工事中で、三ノ輪橋方面の乗り場は仮ホームになっています。
12月7日竣工、おろしたての8904が来ました。車体は直線基調で、模型でも作りやすそう。8500形から少しずつ贅肉が削ぎ落とされてきたように感じます。
こちらは9月2日竣工でちょっと先輩の8902。デビュー記念のヘッドマーク付きです。
少し引いたカット。画面の右奥が荒川遊園地です。
擦れ違う8500形(左)と8800形(右)。こうして見ると8900形の前面は8500形をベースにして、少しエッジを効かせているのがわかります。
8903にもデビュー記念のヘッドマークが付いていました。8902のとは少しデザインが違います。
荒川遊園地前から小台方向を見たところ。グレーに見えるチャンネル材の架線柱は仮のもので、うす茶のパイプ柱が本設の架線柱です。
小台の早稲田方面は画面奥の仮ホームで営業中。手前の新ホームは今月の23日から使用開始です。
新ホーム切替えの案内。
荒川車庫前まで戻り、新車に乗って早稲田方面に向かいます。都電雑司ヶ谷~鬼子母神前間で、線路が一部移設されていたので、下車してよく観察します。
谷底から都電雑司ヶ谷までが1線分東側に寄せられています。三ノ輪橋方面はまだ移設していないので、線路が3本並んでいます。
両側に囲いができ、見通しが悪い。1年ちょっと前の様子はこちら。蛇足ですが、地下鉄副都心線の雑司ヶ谷との乗り換えは鬼子母神前です。
車両の形式写真が撮れないかと学習院下から神田川のあたりまで行ったり来たり。どこもバックがうるさかったりで、今ひとつ決まりません。
神田川に近い、新宿区と豊島区の境目あたり。道路の反対側にビックカメラの本部があります。
かつての都電色。黄色がかなり青っぽいし、帯はも赤より臙脂に近い色調だったはず。
まともな7000形もそろそろ真面目に撮っておきましょう。8904まで登場した時点で、両数的にはVVVF車と主従関係が逆転しています。
8500形も少し影が薄くなっています。これは一見するとタイガース電車みたいですが、スポンサーは帝京科学大学です。そろそろ線路に影が落ちてきたので引き上げます。目白、高田馬場までは少し距離があるので、もう一度乗って大塚に戻ります。3回乗るなら1日乗車券(400円)を買えばよかった。
途中でワンマン色と擦れ違ったので、戻ってくるまで待ちます。1本前の9001はクリスマス電車。
青帯の7022。この色の頃は非冷房でしたが、そこまでは突っ込みません。15時を過ぎたので、本日の撮影はこれまでとします。
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コメント
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知らない間に都電もすっかり近代的になりましたね。私も暇を見つけて行きたくなりました。今やVVVFが主流ですか。
投稿: ぼっちぼち | 2015年12月16日 (水) 22時10分
大変お疲れ様でした。
近年の都電はなかなか面白いですよね。
投稿: OER3001 | 2015年12月16日 (水) 23時14分
いまのところ、VVVF車21両、吊掛車19両です。数年後に7000形はラッシュ時専用になるでしょう。
まだこのくらい歩き回る体力は残っています。昼間でも電車は6・7分間隔で来るから、退屈しません。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年12月17日 (木) 10時12分
今更の低レベルな質問で申し訳ありませんが・・・
都電は低床車両を採用するのではなく、ホームを高床にすることで、
バリアフリー化を図っているのでしょうか?
投稿: シグ鉄 | 2015年12月17日 (木) 10時34分
都電と世田谷線は専用軌道なので、ホームを嵩上げしました。要はホームと車両の床面との段差がなくなればいいわけです。当然、道路からホームへはスロープが必要になります。
超低床車というのは決して究極の姿ではなく、やむを得ずあいう形になったわけです。やっと法的な通路幅は確保しているけど、車椅子でスムーズに通れるにはほど遠い状況だし、座席数も少ない。新製コストは高いし、保守も手間がかかる。乗り心地もよいとはいえません。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年12月17日 (木) 11時42分
都電もいろいろやってるんですね。小台辺りは生まれ在所に近く、昔の姿とはずいぶん変わっています。
JRのまねして丸太ん棒架線柱にするとはがっかりです。仮設のほうがスリムでかっこいい・・。
投稿: Cedar | 2015年12月17日 (木) 12時00分
どうこういってもやはり東京都です。架線柱は小台の先に行くとセンターポールだし、車庫前あたりには王電の鉄柱も残っています。いろいろ見比べられておもしろいですよ。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年12月17日 (木) 15時04分