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2015年9月17日 (木)

パクリシリーズ  ここが変だよ京急川崎

 シグ鉄さんのブログで京急蒲田とそれに関連した京急川崎が紹介されたので、ちょっと悪乗りしてみます。まずは京急川崎の構内配線図をご覧ください。

Dscf18385分ほどで書いたので、だいぶご本家よりクォリティは落ちます。字が細くてかすれてますね。右が横浜方、左が品川方、図の上から下り副本線、同本線、上り本線、同副本線となります。ホーム番号を1、2~と振りましたが、実際は下にある大師線ホームからの連番なので、4~7番線になります。
 品川寄りの引き上げ線のストップ寄りにあるAの渡り線は、横浜方面から羽田空港行きの直通列車を運転するために追加されたものです。この引上げ線は横浜方面から来た上り列車の折返しに使うのかと思うとさにあらず、以前は都営線から直通する京急川崎止まりの急行が、この引上げ線を使って折返していました。そして上りの京急川崎止まりとなる急行は、多摩川の鉄橋の上にあるBの渡り線を使って折返していたのです。この渡り線は本来、大師線から品川への直通列車のために設けたものと思われます。

P3045385引上げ線に停車している2000形の4連、これは回送ではなく、羽田空港発の浦賀行き特急なのです。もちろんお客さんが乗っています。

P3045386待つこと数分、京急久里浜行きの快特が到着しました。

P3045387快特が停車し、ポイントが変わればすぐに入換え。

P3045388快特の後ろに連結して発車。この先、金沢文庫で切り離し、浦賀まで行くわけです。なんでこんなことをするかというと、金沢文庫で切離すので快特の後ろに連結したいのですが、京急蒲田から続行で来ると快特を待たすことになるからです。
 そこで京急蒲田では羽田空港発の特急を先発させ、京急川崎では一旦引上げ線に取込み、快特が来るのを待つという、京急ならではの裏技が考え出されたのです。このカラクリを知らず、京急蒲田で先に発車する特急に乗ってしまうと、京急川崎では後の快特が到着するまで、ホームに降りるのはお預けを食らってしまいます。

Pc250803今はこの併結運用はなくなり、羽田空港~新逗子間の直通はエアポート急行になっています。その代わり、シグ鉄さんのブログで紹介された品川~京急蒲田間の普通が回送で入ってきます。赤い矢印の所に上り線から下り線への渡り線があります。

Pc25080610分くらい停車し、上りの快特が出ていくと上り本線に入換えます。この時、本来の運転士は品川寄りの運転台に移動しています。いわゆる「二丁ハンドル」の状態です。

Pc250807上りホームに据え付けられ、入換え担当の運転士が降りるとすぐに発車。

Pc250808京急蒲田まで回送となります。

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コメント

完璧です。参りました。
2,3教えて下さい。
1.大昔の私の記憶では、上り急行の折返しは横浜側渡り線でやっていたような。
高架線の上で行ったり来たりしているのを見た覚えがあります。
2.都営からの急行は引上げ線で折返していましたが、ここは4両しか入れないとのこと。馬込在住で都営には良く乗りましたが、4両編成の記憶が・・・
新渡り線を作って有効長が変わったのでしょうか?
3.快特と特急をつなげてしまう荒業ですが、川崎ー文庫間で両者が唯一相違する停車駅、新町の扱いはどうなっていたのでしょうか?

私の下らない記事にお付き合いいただき、有難うございました。

 横浜寄りで折返していたというのは、記憶にありません。下りホームから発車させると、2回スイッチバックになりますね。
 品川寄りの引き上げ線は下り線から直に入ると4両しか収まりませんが、本来の有効長は8両分あります。
 空港線内は各駅に止まるため、空港~川崎は特急、併結区間の川崎~文庫は快特、文庫~浦賀は普通となります。運用符号は急行を表すDだし、なにからなにまで変則的な列車でした。

川崎渡り線談義、楽しく拝見しました。六郷鉄橋上の渡り線は、正月の大師線直通のダルマ急行で通ったことがあります。
ダルマ急行廃止後は系統分割された上り川崎どまり急行が折り返してし、都営直通は引き上げ線で折り返してました。
引き上げ線を使って快特が特急を抜く(順序入れ替え)のは、京急らしくて好きでした。その昔の2重追い抜きを思い出しました。

 今でも朝晩の上り川崎止まりは、六郷の鉄橋上で折返しています。
2重追抜きは川崎と子安でやっていました。川崎は一旦車庫線に入れていたようですね。今、原鉄道模型博物館で開催中の京急展では、その当時のダイヤグラム(コピー)を展示しています。

子供の頃、逗子海水浴の帰り、鈍行に乗って来たことがあります。
新町と子安で3本に抜かれました。
新町ー子安間は上りだけ車庫の延長のような形で2線あり、その外側を通ったのが新鮮でした。

 金沢文庫~金沢八景間も、両方の待避線をつなぐ形で複々線になっています。
2重待避は単なる2本連続待避ではなく、ひとつの駅で各停と急行をまとめて特急が追い抜くという、京急ならではの裏技でした。

な~るほど、勉強になりました。

 人間、死ぬまで勉強です。

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