追い込み(その1)
ちょっとブログの間が空きましたが、さぼっているのではなく、いよいよJAMの追い込みで手が回らなくなっているのです。今年の課題は自由形電車とEB19のほかにもう1両あります。
湘南マスクのかわいい気動車で、これだけ短いとパンタを乗せるのは無理がありそうです。窓はおそらくモハ80の戸袋窓のプレスを流用したのでしょう。オーナーからは「配線がどこかで切れてるみたいだから、ちゃんと走るようにして」という指示を受けています。レールに乗せて通電したら、片方向だけ走りました。
裏返したところ。コレクターは穴があく寸前まで磨り減っています。ウォームは2山なので、かなりスピードは出そうですが、軸受けは薄いプレスで、補強のしようがありません。車体はだいぶ草臥れていて、前面と側の継ぎ目も1箇所、パカパカしています(緑の丸の所)。
片方向しか走らないのは逆転器の不良だろうと見当をつけ、分解してみました。案の定、電気が通りにくそうな状態になっていました。
接点をサンドペーパーで磨きます。組立てて電気を通し、両方向とも異常ないことを確認しました。
車体を外してみます。配線は界磁コイルの下ある丸穴から床下に出していますが、床板との隙間がほとんどなく、作業がやりにくそうです。それにしてもモーターの界磁コイルはかなり雑な巻き方ですね。一度ばらして、素人が巻き直したのだろうか。モーター自体は5極で、こんな車両には勿体ないくらいです。
床板の穴を大きくして、逆転器も位置をずらします。この位置で組立てたらコレクターと干渉してしまいました。
結局、オリジナルより半ピッチずらした位置で落ち着きました。大きな穴は逆転器とコレクターで隠れ、あまり目立ちません。
これで車体を乗せれば、走るようになります。しかし、どうしても半田付けの剥がれた箇所が気になり、シンナープールに浸けて塗装を剥がしました。これはオーナーには事後報告です。
スッピンになったところ。一度サビ取り液で洗ってから、半田付けが不十分な箇所を補修します。ここまでが猛暑日のなかでの作業でした。
そして本日(9日)、カミサンも里帰りしているので、シンナーの匂いを撒き散らし、コンプレッサーをバタバタ回しても文句は出ません。ブリキの電車も車体を外し、塗装の準備にかかります。例のサビ取り液で入念に洗っても、錆は完全には落ちませんが、そこは目を瞑ります。
EB19で勝手がわかったし、いろいろとアドバイスもいただいたので、ミッチャクロンを吹いたらあまり間を置かず、下塗りのグレーを吹きました。もちろん、内側にも入念に。日が暮れたので、本日の作業はこれにて終了です。
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本題と外れた質問でスミマセン!
いつも不思議に思うのですがシンナープールで使ったシンナーって
その後?
1.なにかの容器に戻して再利用
2.どこかへ捨てる(核爆)
3.飲む(糞爆)
みなさんどうしてるのでショー?
投稿: わんわん | 2015年8月10日 (月) 09時31分
実はNASAが開発した特殊なフィルターで濾すと色素が分離され、もう一度シンナーとして使えるのです。
なんてぇのは赤2号のウソで、庭の隅っこに捨てています。ボロ家といえども庭付き戸建ての特権ですね。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年8月10日 (月) 10時50分
やはりNASAでしたかー(違)!
ご回答、ありがとうございました!
投稿: わんわん | 2015年8月10日 (月) 20時58分
拙者はNASAの空き瓶に溜めてってます(w
投稿: よこやま | 2015年8月11日 (火) 01時12分
気動車だったのですか!
横須賀線だと思っていました。
投稿: シグ鉄 | 2015年8月11日 (火) 10時01分
NASA云々といえば、なんとなく納得してしまいますね(なことないか)。
色が微妙ですが、パンタがないので気動車と判断しました。もしかしたらバッテリーカーなのかも。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年8月11日 (火) 10時06分