EB19(真鍮製)を形にする(その4)
この週末、関東は太陽が頑張って、東京もついに猛暑日になったとか。我が家のグリーンカーテンです。このところキュウリとナスには不自由しません。
そして今日のオヤツはこれ。かき氷のシロップは、少々毒々しいくらいの色合いじゃないと気分が出ません。こういう日は阪鉄さんを見習うまでもなく、ひたすら家の中で工作に励みます。
デッキの手摺り用に買ってきた0.9mmの真鍮線は、太さの割にはふにゃふにゃで使い物になりません。オーナーに1mmの線でもえぇやろかと確認したところ、任せるわというお墨付きをいただいたので、早速工作再開です。デッキは車体の妻面に合わせた後退角が付いているものの、角度がきつすぎて車体に密着しません。折り返し部分を切り開いて角度を調整します。
デッキ板自体は0.5mm厚で、かなりへなへなしています。手摺りは裏で折曲げて半田代を稼ごうとしたのですが、1mm線はかなり硬く、かっきり曲がりません。そこで中央の2箇所にかかるように0.8mm板を裏打ちしました。これで手摺りもがっちり固定できるし、デッキ板の補強にもなります。
本物のデッキは台車に固定されていますが、模型では車体に固定して先端は浮いています。触って水平が狂わないよう、真ん中にL字型、0.5tの補強板を半田付けしました。
両方のデッキを取り付けたところ。水平も出ているし、強度も問題ありません。
台車取付用の横梁を半田付け。寸法を調整したおいたはずなのに、何故か両方とも0.5mmくらいきつくなっていたので、もう一度真っ二つにして車体幅に合わせました。この梁の折り返し部分には穴があり、いかにも車体裾の穴と合わせろと言わんばかりなのですが、そうすると台車の横梁と寸法が合いません。本当にEB19用の台車なのだろうかと考えても拉致があかないので、台車に合わせて位置を調整しました。
砂箱は台車にネジ止めするようになっています。そのままでは上辺が台車横梁を止めているリベットに当たるので、ヤスリで削って逃げを作ります。
ほぼ台車枠に密着しました。残り3個はこれから削ります。
台車と車体を仮固定しました。あと、外観上で取り付けるものは、パンタグラフ、前照灯、砂箱だけです。
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真中針金柔らかかったとの事、我々の利用する真鍮線と合金割合が違うので
敢えて真中針金と名付けとのでしょう。やはり真中であって真鍮では無かった
事ですかね。
投稿: | 2015年7月26日 (日) 17時03分
投稿者名失念しました。
暑さで脳みそが煮えて居りました。
投稿: ぬか屋 | 2015年7月26日 (日) 17時14分
素人考えでは、銅が多いと柔らかいのかなとも思いますが、コストは高くなりそうだし。ま、ひとつ勉強になりました。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年7月26日 (日) 20時29分
真鍮と真中の違い、気になりますよね。 心中お察し申し上げます。
投稿: OER3001 | 2015年7月26日 (日) 22時25分
以前、某とれいん誌に素材の原稿を書いた時に、「真鍮」、あるいは「黄銅」と言うのが正しいのです。「真中」これは「まんなか」で「しんちゅう」ではありません。書く方も書く方だと思いますが・・・。
投稿: 工房5丁目 | 2015年7月27日 (月) 00時41分
個人的な心中としては真鍮でも真中でも構わないんで、要は模型の材料として使えるか否かです。この手の当て字はよく見かけるし、一般的には鉄とは違うとわかればいいのでしょう。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年7月27日 (月) 10時07分
綺麗になるものですね。
電機髭剃りの分解掃除に四苦八苦している人間から見ると神技です。
EB19が完成したら、スカ線レールバスですね。期待しています。
投稿: シグ鉄 | 2015年7月27日 (月) 19時13分
JAMに合わせ、3線式車両を毎年数両ずつ修理しています。最低限、3日間走ればいいのですが、ついつい嵌まり込んで深入りしてしまいます。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年7月27日 (月) 22時02分
0.9の真鍮線は、もしかすると、「なまし線」ではないでしょうか? だとすると腰が無いので、手すりには使えませんね。
投稿: 工房5丁目 | 2015年7月28日 (火) 00時56分
書き込みを見て、先ほどガスレンジで真っ赤に炙り、冷水にチュンをしてみました。これでなましが戻ったはずですが、相変わらずふにゃふにゃ。軟派な性格は直りませんでした。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年7月28日 (火) 14時30分
「鈍(なます)」とは、金属を適当な温度に加熱し徐冷する事で
金属は軟化させる事を言います。工房5丁目さんのいわれている「なまし線」は
この様な加工を施した線ではないでしょうかとの見解です。
モハメイドペーパーさんの方法で鈍線が硬化したならば金属学会が大騒ぎになるでしょう。
真鍮(真中)線は鋼と違い加熱、急冷しても硬度は上がりません。
焼入れはハガネ等炭素鋼系の材料で行うのが一般的です。
投稿: ぬか屋 | 2015年7月28日 (火) 17時11分
大昔、鉄道模型社の西武E52のバラキットで真鍮ロストワックス製の台車枠が焼き鈍っており、加工中にグニャリと曲がりますので修正しているうちに少し延びてしまいました。困った、困ったどうしようかと思案の末、真鍮ワイヤブラシで表面をゴシゴシ擦ると加工効果が現れるのでやってみた所、多少は固くなりました。・・・が心配なので内側台枠を作り、荷重はそれで支えています。
おかげで後に13mmゲージ化は出来ませんでした。
※鋼ワイヤブラシやステンレスブラシは真鍮を削ってしまいます。真鍮ブラシが適当です。
◎今回のJAMに本家本元の真鍮製ED19(KTM製)を展示用で出品します。
投稿: 狭山のO番爺さん | 2015年7月28日 (火) 18時00分
考えたら、真鍮に焼きが入るわけないですね。私の頭に焼きを入れれないといけません。
擦れば硬くなるって、若い頃ならそうだったかも知れませんね。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年7月28日 (火) 19時42分