福井鉄道の怪しげな車両?
シグ鉄さんの福井鉄道レポートに刺激され、ちょっとネタになりそうな画像を捜してみました。私の福鉄訪問は1993(平成5)年5月、鉄道ダイヤ情報で前年から連載していた路面電車特集の取材でした。当然、ひととおりの在籍車両は撮影しましたが、シグ鉄さんで紹介された200形は割愛します。
当時の主力だったのが300形。元は静岡鉄道長沼工場製のカルダン車で、福鉄で冷房化しています。
こちらは140形。元長電と元名鉄の組合わせで、よく見ると車体は微妙に違いがあります。
3扉の120形は2連1本が在籍していました。パンタ付きは自社発注の規格形、パンタなしは元名鉄だそうです。
パンタなしは前面が貫通式。クハ55の300番代みたいです。
そこそこスマートだけど、田舎っぽさも感じられる80形。冷房化と足回りのカルダン化が行われ、元が南海の木造車とは想像できません。
電車では一番のゲテモノといえる160形。京成のロクサンもどきも真っ青な前面です。まだ籍はあったけど、予備の予備という感じでほとんど車庫で寝ていました。
西武生にいたデキ2。東芝製で、三井三池から流れてきたそうです。台車は福鉄に来てから取り替えたのだろうか。
レール運搬車、といっても車籍はなく、機械扱いです。長尺レールの場合は長い連結棒で全長が延びるのかも知れません。
福井新に留置されていたデキ11。併用軌道区間の除雪用です。
ホサ1形は2両いました。車輪を見ればほとんど動いていないことがわかります。
そして、これが除草剤散布列車。場所は神明のようです。
真ん中は作業員の控え車でしょうか。よく見ると軸箱が右は平軸、左はコロ軸に改造されています。
タンクが乗っているのはブリルMCB台車か、国産のコピー品でしょう。左の張り出しにエンジン付きのポンプが乗っています。
これらは機関車を含めて車籍がないので、走るのは夜中に線路閉鎖をかけてということになるのでしょう。この編成の消息をご存知の方、いませんか。
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薬剤散布車とレール運搬台車は気づかなかったですね!
どっちもまだ残っていたら面白いのですが。
あと、140形で画像の143編成は、片方が福井鉄道自前の車輌の大改造です。
種車を買った時、どっちかが2輌しか確保できなかったので、そういう事になってしまったとかで。
投稿: よこやま | 2015年6月16日 (火) 00時08分
拙ボログをご紹介有難うございます。何せ、中身がないので冷汗ものです。
レール運搬車は神明の留置線に写っています。
問題のヘンテコ薬剤散布車ですが、あるいは赤十字前(福井新)のデキ11の死角にいたのかもしれません。
赤十字前で降りるべきでしたか・・・
140の傾斜窓、子供の頃72系のそれを見て「イヤミの出っ歯」と呼んでいたことを思いだしました。
投稿: シグ鉄 | 2015年6月16日 (火) 11時17分
福鉄の旧型はなかなか履歴が複雑でした。140形の説明は概論的なものとして片眼を瞑ってください。
140形は前面をいじっていますが、車内は転換クロスで、そこそこのレベルになっていました。まだ福鉄もそんなにジリ貧にはなっていなかった時代だったのですね。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年6月16日 (火) 15時10分