半世紀のご無沙汰、大山観光電鉄(その1)
大山観光電鉄という名前、ご存知でしょうか。「だいせん」じゃなくて「おおやま」です。大山のケーブルカーといった方がわかりやすいかな。この大山ケーブルの開業は1965(昭和40)年7月11日。実際には戦前に開業し、戦時中に休止となっていたので、新規開業ではなく復活というわけです。
昭和40年といったら私は大学の2年生で、ほぼ毎日、小田急に乗って丹沢の麓まで長距離通学していました。夏休み直前で講義も休講が多かったのを幸に、開業したケーブルカーに初乗りしてみたのです。
そして月日は流れて半世紀。大山ケーブルは今年の5月18日から9月30日まで運休し、その間に施設と車両の更新を行うことになりました。つまり、今の車両は17日限りで見納めです。最初を見たのだから最後も見届けてやろうと考え、カウントダウンが始まった10日に大山詣でを決行しました。
学生の時は伊勢原も定期の範囲でしたが、今はこれを買います。新宿から小田急、神奈中バス、ケーブルカーを単純に往復すると2740円なので、かなりオトクなきっぷです。
新宿から急行で約65分、伊勢原に到着です。大山の入り口であることをアピールしています。
駅舎は橋上駅になっています。大山ケーブルまでのバスは北口から出ています。
50年前の伊勢原駅。まだ南口はなく、貨物扱いをしていました。ホームは4両分で、屋根もほんのわずか。SE車を待避しているのはHE車の快速準急です。
神奈中バスに乗るのも久しぶり。結構並んでいるけど、なんとか座れました。
約30分で大山ケーブルに到着。しかし、ケーブルカーの駅まではまだ15分ほど歩くのです。バス停はケーブル下くらいに遠慮してもらいたいところです。
しかも、大部分が階段の上り。とうふ料理なんぞには目もくれず、ひたすら上ります。
やっと半分。ガンバンベェ。
あとひと踏ん張り、だって。
着きました。大山ケーブル駅。開業時の駅名は追分で、2008年に改称されたそうです。
待合所で50年を振返ったパネルが展示されていました。
きっぷ売り場は券売機がなく、手売りだけです。運転は9~16時台、20分間隔で、表示はないけど、乗り切れないと臨時運転があります。
運休のお知らせが掲示されています。
発車の5分前に改札が始まり、ホームに上がります。赤いのはTANZAWA、50年間ありがとうのヘッドマークが付いています。
50年前、開業の日です。塗色は小田急の特急色でした。
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