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2015年5月に作成された記事

2015年5月31日 (日)

能勢電、線路付替え区間を検証する

 昭和39年の関西行きで能勢電に乗った写真をスキャンしたので、それと現在を比べてみようと思い立ち、運転会の翌日の25日、鼓滝に向かいました。

P5250567各駅の駅名標はイラスト入りです。

P5250569川西能勢口行きの後追い。トンネルを抜けると猪名川を渡ります。このトンネルと鉄橋がショートカットされた部分です。

P5250570駅舎といえるほどの建物はありません。阪急からスイカで乗ってきたのですが、能勢電はスイカの適用外で、インターホンで遣り取りしながら精算してもらいました。正面に見えている緩くカーブした道が、その昔の能勢電の併用軌道だったと思われます。

6409_20_001751年前の鼓滝です。電車は直接制御の50形。現在の線路はホーム背後の丘をトンネルで抜けているので、この電車は川西能勢口行きということになります。

P5250599猪名川の左岸を走る能勢街道と交差するあたり。この道が線路跡とすれば、カーブの具合から駐車場になっている部分が鼓滝のホームではないかと推察できます。

P5250598能勢街道は拡幅され、車が頻繁に走っています。これは上の写真から振り向いたところです。道路の向こうは猪名川で、現在の能勢電はもう少し下流(画面左)で川を渡りますが、半世紀前は右奥のマンションの手前あたりまで対岸の築堤を走り、ここで川を渡っていました。

P5250579これが現在の猪名川鉄橋。電車は川西能勢口行きです。

640920_0013半世紀前の能勢電。画面の左端が現在の鉄橋の位置です。

P5250575ほぼ同じ位置から。真ん中あたりに見える三角の岩は、モノクロ写真の右端に見えている岩と同じだと思います。

640920_0011猪名川を渡る能勢電。左岸の能勢街道から撮影しています。能勢街道とは平面交差ですが、車はたまにしか走っていませんでした。

640920_0015右岸からの撮影。猪名川はお世辞にも清流とはいえないけど、子供が水遊びしていました。

640920_0014かなり無理して築堤に上がったようです。随分急なカーブですが、当時の能勢電ならこのくらいは当たり前です。

P5250582河原をよく見てみましょう(写真は能勢街道側から)。中央の石垣状になっていて、鉄骨が3本でているのが、かつての橋脚の土台部分と思われます。

P5250591反対側にもそれらしきものが見えます。半世紀前の能勢電が猪名川を渡っていたのはこの位置です。

P5250586少し上流の銀橋からの遠望。真ん中あたりがかつての鉄橋の位置です。

640920_0010古い写真をもう少しご覧ください。阪急から借り入れていたデロ同士の交換。左のホーム屋根下の駅名標は多田と読めました。

640920_0008これは山下。画面の奥が妙見口方面です。しかし、人家が1軒も見えません。

640920_0009反対ホームから。駅名標を拡大したところ、右が笹部、左が畦野のようです。従ってこの電車は妙見口行きです。

P5277357現在(2008年)の山下。電車は妙見口行きですが、位置関係はまるっきりわかりません。

P5250611この日は平野まで乗ってみました。ここは以前、改札を出た所の歩道橋からそこそこのアングルで撮れた覚えがあったのですが、手前の樹木が成長したりで、いまひとつまとまりません。上りホームからの後追いでお茶を濁します。

P5250607ホームの南側が車庫です。20年くらい前に来た時は元阪急の383328が保存されていて、車内を撮らせてもらいました。今は影も形もありません。

P5250608ニューフェイスの5100形をアップで。となりの1700系はなにやらラッピングされています。

P5250613多田で何本か撮影。もう1本の5100系が来ました。地形上から前パンを順光で撮るのは難しいです。

P5250601能勢電では懐かしいものに再会しました。清酒「白雪」の小西酒造がスポンサーのベンチ。かつては阪急の全駅で見られたのですが、数年前に姿を消してしまいました。

2015年5月29日 (金)

JORC関西の運転会

 24日はJORC関西の運転会。いままではトレインフェスタの次の週なのと、この時期から少しまとまった仕事があったので参加できませんでした。今は仕事も減らしたし、昨年はトレインフェスタが1月繰り上がったので、初めて参加。一度実績ができたので、今年はもう恒例行事としてカミサンも納得させました。
 会場のラポルテホールはJR芦屋駅の駅前(北口)ですが、阪神の新しく高架になった部分(武庫川→甲子園)に乗るため、少し回り道しました。

Dscf1213阪神の芦屋から芦屋川に沿って北に向かい、JRの線路が見えてきたあたり。橋の名前が、スカイツリーのお膝元と同じです。読みが違うのかと思ったら、しっかり「なりひらばし」。ここも在原業平にゆかりの地なのでしょうか。

Dscf1215北口のペデストリアンデッキにあるラポルテホールの案内板。右が芦屋駅、左が会場のラポルテホールです。

Dscf1235エレベーターで3階に上がります。ホールはオープン形式ですが、回りが子供でいっぱいになることはありません。以下、目に付いた車両をランダムに並べます。

Dscf1238今年も「とれいん」の取材があり、テーマは昨年の阪急に続いて阪神電車大集合。怪しげな電動貨車から最新の1000系まで、ひととおり網羅しています。

Dscf1219私のブリキ電車も3線式レールで試運転。台車の軸受けに給油していないので、少し重々しい走行音ですが、特に問題はありません。

Dscf1220伊藤剛さんの作品で有名な電機の復刻版。2線式のベルト駆動です。

Dscf1227メルクリンのゼンマイ式蒸機。ガバナー付きなのでスピードは一定だし、前進・後進も選択できます。

Dscf1228大きなゼンマイが組込まれています。

Dscf1251ヨーロッパ風のフリー電機。動輪は4軸固定で、中間の2軸はフランジなしです。

Dscf1234足回りはクラウンギアの2段伝導。2個モーターで4軸を駆動しています。

Dscf1250_2ED16。2線式でスムーズに走ります。

Dscf1231昨年のトレインフェスタに出ていた、ODCのデ100形復刻版。名古屋模型鉄道クラブの会員の作品です。

P5240521阪急810系。窓は一部が開いたまま固定だそうです。

P5240531近鉄モ1400+ク1500。青山越えのローカル列車というところですね。

P5240532阪神の金魚鉢。パンタを付け、海岸線で使用していた頃の姿です。後ろは京阪の「びわこ号」。

P5240533山陽の200形。半流とフラットの組合わせです。

Dscf1223この電動貨車も山陽? ブリル台車は自作のようです。

P5230490模型とは関係ありませんが、新大阪でちょうど頭の上を飛んでいた飛行機を1枚だけ写しました。よく見るとプロペラ機です。伊丹に向かうのだから軍用機ではないし、この方面に詳しい方、鑑定をお願いします。

2015年5月27日 (水)

昼間の東海道を下る

 24日に行われるJORC関西の運転会に参加するためのルートをいろいろ考えてみました。夜行バスは週末、特に金曜発が一番高い運賃となるのでパス。土曜の午前中に外せない用事ができたので、出発は午後。時間的にあまり寄り道もできないので、この日は移動だけと割り切り、格安の「ぷらっとこだま」で行くことにしました。

Dscf1140ぷらっとこだまの乗車票。個人参加のツアーという扱いなので、東京~新大阪間しか乗れないし、磁気券ではないので、有人の改札口を通らないといけません。

Dscf1147いつもは自由席の1号車か2号車にしか乗らないので、11号車はどうも勝手が違います。車椅子対応座席があるので、出入り口の幅が広いし、業務用室なんかもあるので、座席は13列とこぢんまりしています。

Dscf1145発車したら車内放送のメロディがいい日旅立ちでした。JR西日本の車両なんで車号は3000番代、標記の書体も違います。

Dscf1149待避設備のある駅はたいてい5分(岐阜羽島は7分)停車します。以前、利用した時は何本抜かれるのか数えたけれど、今回は省略。まぁ、少なめにみても6・7本に抜かれたのは確かです。写真は掛川を通過する「のぞみ」。後追いのタイミングを取るのは難しいです。

Dscf1163浜松を出たらしばらくは進行右側から目が離せません。お役ご免になったキハ40がひとまとめになっていました。

Dscf1164浜名湖の手前あたり。鰻の養殖池(赤線囲み)は年々少なくなっています。

Dscf1172駿河を抜け、三河に入りました。

Dscf1174三河安城を発車した直後に目に付いたニチバンの工場。キャッチコピーが関西風のノリです。

Dscf1176名古屋到着の直前。眼下の近鉄米野検車区は特急車の溜まり場なのですが、この日は1両も見当たりません。

Dscf1192米原を通過する上りの「のぞみ」。カメラの液晶に頼らず、前照灯の光が停車している車体に反射するのを見てシャッターを押しました。

Dscf1193彦根付近で近江鉄道をオーバークロス。タイミングよく「あかね号」が通過して行きました。

Dscf1195蝋燭立てが見えたら京都。もう、できた当初の違和感はなくなっています。

Dscf1197上りホームは修学旅行の団体でいっぱいでした。中学生のようです。

Dscf1198東海道本線を跨ぐ大宮通り。市電の架線柱2本はまだ残っていました。

Dscf120317時00分、新大阪に到着。所要4時間4分は開業時の「ひかり」とほぼ同じなので、それほど遅いわけでもありません。私が乗った11号車はほぼ満席で、途中の乗降は名古屋と京都が10人くらい、そのほかの駅は数人でした。7割近くは東京~新大阪間を乗り通したことになり、ぷらっとこだまの利用率もかなり多かったようです。

Dscf1208時間に余裕があるので、普段は見る機会の少ない九州新幹線をじっくりと眺めました。JR九州のN700系は初めての撮影です。

P5230486改札の外に出て、在来線も撮影。その昔、ここで「しおじ」なんかを撮った覚えがあります。

P5230491いきなり国鉄色の381系が現れました。あわよくばという期待はしていたものの、ここは条件が悪すぎます。

P5230503在来線に乗って大阪駅へ。103系もまだ健在ですが、環状線もラッシュ時以外は3扉車が幅を効かせています。

P5230505特急「はまかぜ」。この前面は妙にぽってりしていて、スピード感が感じられません。

P5240543_2桜橋口は高速バスのターミナルがあったので、私には馴染みの深い所です。今はバスターミナルは高架下に移りました。環状線にはド派手な103系が停車しています。

P5240547昔の市バス復刻塗色車に出会いました。

P5230512天王寺の阪和線ホーム。快速の大部分が下のホームから出るため、夕方のラッシュにしては閑散としています。

P5230513リニューアルされた205系の車内。これであと20年は安泰か。

P5230518ホームの外れには居酒屋もあります。人の流れが変わり、あまり儲かっていないような感じでした。左の天王寺うどん、メニューにはソバもあります。
 そろそろ暗くなったし、腹も減ってきたので、今夜のねぐらに向かいます。

2015年5月22日 (金)

「鉄」も歩けば…

 トレインフェスタも終わり、仕事も手を離れたので(来週あたりに校正があるけど)、カメラ片手に出歩いています。昨日(21日)は久しぶりで京王線に乗ってみました。地下線を抜けて笹塚に来ると、工事中だった南口のビルが完成していました。

P5200467駅のコンコースにつながる入り口です。意味不明の表記があるけど、どれがこの建物の正式な名前なんだかわかりません。1階は食品スーパーなんかが入っています。

P5200466新宿寄りにオープンタイプのエスカレーターがあり、3階に上がると線路より少し高い位置になります。列車の写真を撮るには、これが精一杯のアングルです。

P5200463編成写真には向かないけど、車両の屋根上を観察するには絶好のポジションです。

P5200462建物の角まで行けば、もう少しよいアングルになりそうですが、そこはパスタ屋のオープンテラスになっているので、タダでは入れません。

P5200476時間があるので、東府中まで行ってみました。競馬場線開業60周年だそうで、記念のヘッドマークが付いています。

P5200475ヘッドマークはかつての方向板を偲ばせるデザイン。前後とも同じでした。

P5220477今日は昼過ぎに新宿まで。山手線を数カット撮って帰るつもりだっのですが…。

P5220479こんなのがやってきました。噂のE235系で、実物を見るのは初めてです。せっかくなので山手線の東側に先回りして、正面順光を狙ってみます。

P5220482秋葉原はもう建物の陰になっていてダメ。定番の御徒町は混みそうだから敬遠。ならば南に行くしかないと外回りに乗ったら、もう後にE235系が迫ってきました。結局、日陰になっていなかった有楽町で構えます。先客が7・8人いましたが、特に問題はなし。カーブがきつくて編成全体が入らないけど、まぁ初撮りだからよしとします(この画像のみ、少し大きめにしています)。
 しかしこの前面デザイン、まだちょっと馴染めません。小田急の8000形が出た時、無理矢理四角い顔を嵌め込んだような気がしたのですが、それと同じ印象ですね。

*この週末は24日にJORC関西の運転会があるので、明日の午後から大阪に向かいます。会場はJR芦屋駅前のラポルテホール。入場無料ですので、Oゲージに興味のある方は足をお運びください。

P1108230今回はこの電車(3線式)を持って行きます。

2015年5月20日 (水)

トレインフェスタ(下)

 入館者も比較的少なく、時間に余裕のあった16日、昼飯後の休憩かたがた、館内をひととおり見て回りました。

Dscf1068最上階の11階は、原鉄道模型博物館のOゲージ車両を展示。大部分は春休みに運転した車両です。

Dscf107810階、駿河鉄道模型クラブだったかな。ところどころに渋いモジュールがありました。さりげなく留置している機関車がDD50という、心憎い演出です。ここは展望ロビーなのですが、曇っていて富士山は見えません。

Dscf10456階展示ギャラリーの工作教室。ペーパークラフトでE7系を作っていました。

Dscf10593階南側ホワイエの長泉鉄道模型クラブ。小さいスペースに0番、Gゲージが同居しています。バックが窓なんで、カメラを露出補正しないといけません。今回は無精してXQ1しか持って行かなかったのですが、このカメラはかなり馬鹿正直なので、こんなシーンでは室内が真っ黒に潰れてしまいます。

Dscf10431階メインエントランス、はじめての鉄道模型コーナーでは、1番からNゲージまで各サイズの模型を展示。0番のEF65はOスケールワールドからの出展です。

Dscf1087エンドレスのブースに同居していたグループ軌道線の新車? 京王電軌の300形。密度の高い工作で、ドア開閉、ステップ可動は当たり前です。

Dscf1097野外のライブ、いつもは天気具合で中止になることも多いのですが、今年は2日間フル運転でした。これは運転が終わって機関車を運搬用のコンテナに収容するところ。

Dscf1094今年のライブで電機はEF57だけでした。控え車の運転台は簡単ながら実物の雰囲気が出ています。

 2日間はあっという間。時間があればホビーショーも見に行きたかった。

2015年5月18日 (月)

トレインフェスタ(上)

 予定どおり、トレインフェスタに参加してきました。15日の朝9時半頃、運送屋の軽トラに拾ってもらい、稲毛で機材を積み込み、Uターンして静岡に向かいます。東名に入るまでに約3時間かかり、グランシップには14時50分頃に到着。早速3人でレール敷に取りかかります。今回は机の大部分が化粧板仕上げだったので、グリーンのマットを敷く手間が省けました。
 17時頃にはヤードもつながって通電確認、細かい調整をして、前夜祭が始まる18時には余裕で手が離れました。ひとしきり盛り上がったあと、私は会場から歩いて5分ほどの天神の湯に投宿。ゆっくり風呂に入って明日に備えます。

Dscf111616日は明け方4時頃にかなり強い雨が降りましたが、8時過ぎには上がりました。東静岡の駅前は行くたびに高層の建物が増えています。天神の湯への道路脇に残っていた田圃はついに潰され、家電のエディオンが建設中でした。

Dscf1115朝晩の腹ごしらえは近所のジョナサンのお世話になります。24時間営業だったのが7~翌3時までに変わっていました。

Dscf1117グランシップの手前に日本庭園風の一角ができていました。浜名湖花博2014を記念し、今年の1月にできたそうで、桃源郷と名付けられています。

Dscf1126グランシップ入り口の看板。去年より少しデザインが変わっているみたいです。

Dscf11279時30分頃でこのくらい並んでいました。

Dscf1035開館前に恒例の開通式。館長のテープカットで新幹線とSL列車が走り出しました。今度の館長はSLから特急電車までの運転を経験しているそうです。

Dscf1038JORCのブース。実は会の横断幕を止めようとしたところ、化粧板仕上げの机はガムテープが効かないのです。紙テープだからかなと布テープを買ってきたけど、これもダメ。でも、腰布は白っぽい半透明のテープで止めています。ならばと幹事クラブさんに頼み込み、同じテープを手配していただきました。

Dscf1058上から見たところ。横断幕もしっかり固定できました。奥はOスケールワールド。同じ穴の狢同士が接近しているのは、なにかと便利です。

Dscf1130体験運転は小エンドレスを使い、手回し発電機で猫バスを走らせます。

Dscf1123会場整理のおネェさんにリハーサルをしてもらいました。結構うけていたようです。

Dscf1053隣の名古屋模型鉄道クラブ(NMRC)。0番(内側)とOJのエンドレスが敷かれています。手前の細長いエンドレスはZゲージ(だったと思う)。

Dscf1082無造作に放置されているOJのパノラマカー。真鍮の自作だそうです。

Dscf1048ご存知、とな会の赤提灯です。

Dscf1103模型の製作過程を見せています。長野色115系は失敗作の活用だそうです。

Dscf1105キャンプファイアーの用意もできていました。

Dscf10651階大ホールのほぼ全景。この真下がとな会、左にサークル165、スワローエンゼルクラブが控えています。

2015年5月14日 (木)

明日から東京脱出

 借金に追われて夜逃げするわけではありません。まぁ、予告して夜逃げする奴もいないだろうけど。紛らわしい表現をしなくとも、鉄道模型の世界の方なら、あっ、トレインフェスタだな、と先刻承知のはずですね。

Dscf1025昨年は会場の都合で4月に行われましたが、今年はいつもどおり、5月16・17日に開催されます。

Dscf1027いろいろと模型運転以外にも出し物があるようで、JORCも体験運転をやります。これをやると結構忙しくて、1階以外のフロアを全部見て回るヒマがありません。
 明日は9時頃から運送屋の軽トラに便乗し、稲毛で機材を積込んでから、静岡に向かいます。モバイル機器は持っていないので、パソコンは3日間封印、このブログも17日の21時過ぎまで放置されます。

2015年5月12日 (火)

半世紀のご無沙汰、大山観光電鉄(その2、完)

 大山ケーブル駅は標高400mだそうです。列の先頭にいたので、一番前の席に座れました。

P5100362出発すると短いトンネルを抜け、右にカーブします。

P5100363トンネルを抜けると、もう中間の大山寺駅が見えてきます。線路の右脇には新しいレールが用意されているし、所々に工事用の足場もできています。

P5100366大山寺駅に到着。開業時の駅名は不動前でした。大山寺は関東三大不動のひとつなのだそうです。最後ということで、一般の人もケーブルカーにカメラを向けています。

P5100369だんだん傾斜が急になり、阿夫利神社駅に到着。開業時の駅名は下社でした。こちらはホームが片側だけです。

P5100376標高は678m。高尾山より少し高く、眼下に平塚方面の町並みと相模湾が見えます。

P5100386改札口を出た所に小さな展望スペースがありました。赤いTANZAWAが発車したので、緑のOYAHAが上って来るのを待ちます。更新後は架線レスになるので、すっきりした写真が撮れるでしょう。

P5100405せっかくなので阿夫利神社にお参りして行きます。道端には物騒な看板が。狐や狸ならまだしも、熊とは出会いたくないです。

P5100393阿夫利神社です。といってもここは下社で、標高1252mの山頂にある本社まではさらに徒歩90分。あまり信心深い方ではないので、下社にお参りするだけでよしとします。

P5100394参道からの眺めです。相模湾は霞んでいて、陸地との境目がはっきりしません。

P5100410下りはそろそろ下山時刻になったのか、1回で乗り切れずに臨時便が出ました。それでも満員で、吊革につかまっています。阿夫利神社から大山寺の途中にも、短いトンネルが1箇所あります。

P5100413時間もあるので大山寺で降り、ケーブルカーの形式写真を狙ってみます。

P5100420この位置からが一番いいポジションです。だいぶ小型の車体で、大きさは能勢電の妙見ケーブルと同じくらいでしょう。

_000250年前のほぼ同じ場所です。まだ左側のホームは工事中なので、この車両は不動前での乗り降りはできません。

P5100439定員は101人。よく見ると車体はかなり老朽化しているようです。

P5100438赤と緑の並び。これ以上は下がれない!

P5100424ヘッドマークも1枚。塗色の移り変わりがわかります。

P5100429せっかくなので大山寺にも行ってみました。ここは境内が狭く、魚眼レンズでないと全容は写せません。

P5100428途中の斜面に敷設されていたモノレール。密柑山なんかでよく見る、荷物運搬用のもので、レールの下側にラックがあります。まだ新しいし、ケーブルカーの路線に沿っているから、工事用資材の運搬用として敷設されたのかも知れません。

P5100444駅に戻り、緑のOYAMAの形式写真を押さえます。麓寄りのパンタグラフは1台で、これがOYAMAは麓に向かって左側、TANZAWAは右側という違いがあります。

P5100445製造銘板はホームに停車すると隠れてしまいます。おまけに片側にしか付いていないので、赤いのを撮るのは無理そうです。この時代のケーブルカーは日立製が幅を効かせています。

P5100450大山ケーブルまで戻り、客が降りたところで車内も1枚。

P5100409

P5100371車内の銘板と、阿夫利神社のお守り。結局この日は3回とも乗ったのは赤いTANZAWAでした。10月にはまた来よう。

2015年5月11日 (月)

半世紀のご無沙汰、大山観光電鉄(その1)

 大山観光電鉄という名前、ご存知でしょうか。「だいせん」じゃなくて「おおやま」です。大山のケーブルカーといった方がわかりやすいかな。この大山ケーブルの開業は1965(昭和40)年7月11日。実際には戦前に開業し、戦時中に休止となっていたので、新規開業ではなく復活というわけです。
 昭和40年といったら私は大学の2年生で、ほぼ毎日、小田急に乗って丹沢の麓まで長距離通学していました。夏休み直前で講義も休講が多かったのを幸に、開業したケーブルカーに初乗りしてみたのです。

P5100336そして月日は流れて半世紀。大山ケーブルは今年の5月18日から9月30日まで運休し、その間に施設と車両の更新を行うことになりました。つまり、今の車両は17日限りで見納めです。最初を見たのだから最後も見届けてやろうと考え、カウントダウンが始まった10日に大山詣でを決行しました。

P5100456学生の時は伊勢原も定期の範囲でしたが、今はこれを買います。新宿から小田急、神奈中バス、ケーブルカーを単純に往復すると2740円なので、かなりオトクなきっぷです。

P5100335新宿から急行で約65分、伊勢原に到着です。大山の入り口であることをアピールしています。

P5100455駅舎は橋上駅になっています。大山ケーブルまでのバスは北口から出ています。

650132_000450年前の伊勢原駅。まだ南口はなく、貨物扱いをしていました。ホームは4両分で、屋根もほんのわずか。SE車を待避しているのはHE車の快速準急です。

P5100339神奈中バスに乗るのも久しぶり。結構並んでいるけど、なんとか座れました。

P5100344約30分で大山ケーブルに到着。しかし、ケーブルカーの駅まではまだ15分ほど歩くのです。バス停はケーブル下くらいに遠慮してもらいたいところです。

P5100347しかも、大部分が階段の上り。とうふ料理なんぞには目もくれず、ひたすら上ります。

P5100348やっと半分。ガンバンベェ。

P5100349あとひと踏ん張り、だって。

P5100453着きました。大山ケーブル駅。開業時の駅名は追分で、2008年に改称されたそうです。

P5100352待合所で50年を振返ったパネルが展示されていました。

P5100354きっぷ売り場は券売機がなく、手売りだけです。運転は9~16時台、20分間隔で、表示はないけど、乗り切れないと臨時運転があります。

P5100359運休のお知らせが掲示されています。

P5100360発車の5分前に改札が始まり、ホームに上がります。赤いのはTANZAWA、50年間ありがとうのヘッドマークが付いています。

_000150年前、開業の日です。塗色は小田急の特急色でした。

2015年5月 8日 (金)

京成電鉄、ほぼ全線走破(その2、完)

 成田空港の到着ロビーは外国人でいっぱいなので、早々に京成電鉄のホームに戻ります。次の目的地、芝山鉄道の芝山千代田は直線距離で2kmほどしか離れていませんが、鉄道利用では一度成田まで戻ることになります。*地図参照
http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=35.77661060&lon=140.31878930&ac=12211&az=&z=13&id=&fa=pa&ei=utf8&p=%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%88%90%E7%94%B0%E5%B8%82

Dscf0953京成本線のホームは1面2線。これを区切り、成田寄りの2・3番線は特急などの一般車が発着。ドン詰まりの4・5番線はスカイライナー専用としています。京阪の淀屋橋の特急ホームみたいですが、自由に行き来はできません。

Dscf0965_2スカイライナーが到着しました。となりにはJRのE217系が止まっています。

Dscf0957上野行きの特急に乗ります。20分ヘッドだから、アクセス特急の倍の本数です。

Dscf0968地下線を抜けるとすぐに駒井野分岐点を通過。左が芝山鉄道につながる東成田線で、成田~東成田間7.1kmのうち、ここから成田までの6kmは本線と重複しています。
 成田空港から芝山千代田に行く場合、この間の往復12kmを余計に乗るわけですが、運賃は成田空港~駒井野分岐点~芝山千代田の距離で計算されます。

P5050234成田~芝山千代田間の列車は40分ごと。タイミングが悪く約30分待ちだったので、その間に簡単な昼食を摂りました。右隣のホームはモーニングライナー、シティライナー専用です。

P5050274ホームの外れには、担ぎ屋のオバチャン用の荷物台がありました。行商専用列車はなくなっているけど、まだ行商のオバチャンは絶滅していないのでしょう。

P5050237芝山千代田行きに乗り、再び駒井野分岐点を通過。今度は直進します。

P5050268東成田を過ぎ、トンネルを抜けると、間近に飛行機が見えてきました。これは有名なゼロ戦でしょうか。

P5050246芝山千代田に到着。高架線はここでぷっつりと切れています。ここまでの乗客は10人以上、20人未満というところで、日中はこんなものなのでしょう。でも、列車は朝の一部を除いて6連。芝山鉄道に貸出している3500形の4連は、自社の線路を走る機会がほとんどありません。

P5050247駅名標は京成様式ですが、色が違います。

P5050252改札口まで降りてみました。芝山町ははにわ(埴輪)の里なんですね。

P5050261ホームの待合室にも埴輪の人形がいました。

P5050264風和里は「ふわり」と読ませるようです。道の駅はいいとして、空の駅だからって空中に浮かんでいるわけではありません。

P5050271帰り道で東成田の現在は使われていないホームを撮影しました。赤丸の駅名標は成田空港のままです。もう少しよくわかる位置から撮りたいところですが、そのために、なかば廃墟のような駅で次の列車まで40分も待つ忍耐力はありません。
 次の目的は3500形の芝山鉄道貸出車(3540編成)を捜すこと。土休日ダイヤでは千葉線ローカルに4連運用が1本あるので、これに望みをかけてみます。

P5050294千葉方面に向かう途中で運よく芝山車と擦れ違ったので、津田沼から戻って来るのを京成稲毛で待ち構えます。これがその3540編成。Keiseiのプレートの上に芝山鉄道と書かれたシールを貼っています(赤丸の部分)。帯の色は変えていないので、うっかりしていると見過ごしてしまいます。

P5050300千葉線列車は半数が新京成の車両で、昨年から塗色変更が進められています。ステンレスのN800形もこんなになっていました。半逆光でわかりにくいけど、窓下は白です。
 まだ陽が高いので、谷津~船橋競馬場あたりで少し撮影しようと考えていたのですが、途中で3600形のVVVF編成と擦れ違ったので、予定変更してこれを追跡します。うすい(臼井)行きだったから、津田沼の先あたりで待ち構えれば、上りを順光で撮れるはずです。

P5050309光線と背景を考え、実籾から少し八千代台寄りに行ったところで迎え撃ちしました。パンタがきれいに抜けたし、ケツも切れていないから90点くらいかな。時刻も17時を過ぎたので、帰路につきます。なお、千原線は千葉急行時代に乗っているので、京成電鉄の路線はすべて乗ったことになります。

2015年5月 7日 (木)

京成電鉄、ほぼ全線走破(その1)

 今、京成絡みの仕事をしているので、この際だからスカイアクセス経由で成田空港まで行き、ついでに芝山鉄道にも乗ってみようと思いつきました。実行したのは5月5日。こういう時の常識として、数日前に新宿の金券屋で株主優待乗車券を買おうとしたのですが、どの店も品切れでした。

P5050176出発は上野から。飛行機のマークが目立っています。

P5050183高砂でアクセス特急に乗り換えるので、すぐ発車する電車に乗ります。高砂ではタイミングよく、1本あとにアクセス特急がきました。行ったばかりだと40分待つことになるから、今日のツキはよさそうです。

P4229846乗ったのはアクセス特急用(専用ではない)の3051編成。シートは飛行機の模様が入っています。

P5050184高砂から先のスカイアクセス線は120km/h運転なのですが、120km/hに達するとすぐノッチオフしてしまいます。電気代ケチったらあかん。

P5050187印旛日本医大を過ぎたところで、京急車のアクセス特急と擦れ違いました。

P5050188時間に余裕があるので、成田湯川で降りてみました。といっても改札は出ません。乗ってきた電車を見送ります。

P5050190ここは通過線がある待避駅です。本線の架線はヘビーコンパウンドカテナリーで、160km/hに対応しています。

P5050191駅名標は京成の様式です。

P5050193停車するのはアクセス特急だけで、40分に1本。開業時の武蔵野線なみです。

P5050216ホームには立派な待合室がありました。

P5050200本線の信号の青2灯は、160km/h運転が可能なことを示します。

P5050201スカイライナーが通過。確かに速い!

P5050207羽田空港行き到着5分前の上りホーム。そこそこ乗客が集まってきました。

P5050208さきほど乗った電車が戻ってきました。ガラ空きです。

P5050217ほどなく成田空港行きも到着。また3050形です。ここでの乗り降りは数人でした。発車してすぐに単線になり、右手には成田山新勝寺の塔が見えます。

P5050219単線になると左からJR成田線(空港支線)が合流し、E259系を追い抜いたのですが、新根古屋信号場のあたりで追いついてきました。

P5050222JRの堀之内信号場の先で完全に抜かれました。スカイライナーなら楽勝のはずです。

Dscf0938空港第2ビルではNEXとほぼ同時発車。微妙に抜きつ抜かれつしながら成田空港に到着しました。アクセス特急は専用の1番線から発着します。

Dscf0948改札口を出て、ターミナルビルの到着ロビーまで行ってみましたが、人が多いのですぐ引き返します。ここはJRの乗車口。

Dscf0945左隣が京成電鉄の乗車口です。この先で本線、スカイアクセス、スカイライナー専用の乗り場に分かれます。
*長くなったので、その2に続く。

2015年5月 4日 (月)

藤沢詣で

 3・4日は湘南鉄道模型クラブの酔いどれ運転会。真っ昼間から酔っ払うのは気が咎めるので、3日の午前中にひとつ用事を片付け、夕方の5時頃に伺いました。

Dscf0886まずは受付で記帳します。23番だったから、そんなに混んではいないようです。

Dscf0888中に入って、ここが実質的な受付。差し入れの柏餅を大番頭さんに渡し、まずは缶ビールを1本あけます。夏日の陽気には効きますね。まだ明るいせいか、みなさん素面(しらふ)に近いけど、ここに座るメンバーはいつ来てもほぼ同じです。

Dscf0889酔いが回らないうち、車両を見ておきます。ここは本日の特価品特選品コーナー。

Dscf0899会場のほぼ全景。ヤードもまだ余裕があります。この次は車両を持ってこよう。

Dscf090213mmの古典蒸機。形式はわからないけど、いい雰囲気です。あと数枚撮ったのはピン甘でした。

Dscf0917モハ63の4連は加藤オヤビンの作品。本物は外板がベコベコでした。

Dscf0920片町線のガラクタ編成。クハ47改造のクハ79と、ガラベン付きのクモハ31は、昭和40年頃、一時的ですが東京に転属してきたことがあります。

Dscf0904京急のデト11・12は、界磁チョッパに改造後の姿です。

Dscf0910小田急のABFM車。左から2320形、2220形、2300形という、かなりアクの強い編成です。

Dscf0908デキ1010形が牽くホキ編成。右隣の電機はデキ1020形です。

Dscf0909かなりゲテモノの部類のホキフ300形。本厚木の側線に止まっていました。
 夜になっても参加者はあまり増えません。連休でみなさん出歩いているのでしょうか。

Dscf09218時を過ぎたところで引き上げとしました。もちろん、ゴミはちゃんと分別しています。

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