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2015年3月に作成された記事

2015年3月30日 (月)

東中野の桜

 ここ数日のポカポカ陽気で、都内の桜はあっという間に満開になりました。鉄道の沿線にも桜の名所はいろいろあるなかで、東中野は菜の花と絡めて楽しめる所として知られています。ここは私の地元でもあるので(最寄り駅から2駅目だけど、同じ中野区内)、毎年定点観測的に撮影を続けています。今年は明日(31日)が原鉄道模型博物館の店番だし、4月1日からは天気が崩れそうという予報なので、撮影できるのは今日しかありません。ということで、昼前後の小一時間ほど、いつものポイントを回ってみました。

P3309157東中野駅は駅前広場ができて、だいぶ雰囲気が変わりました。ビルはatreが入っています。しかし、駅前に乗入れるバスの路線はありません。西武バス、関東バスの2社が乗入れているそうです。

P3309158広場の先は山手通りが中央線をオーバークロスしています。ここからも桜が見えています。

P3309153跨線橋は「桜川橋」という名前が付いています。ここにいる人達は私を除いて「鉄」ではないようです。

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P3309120手を伸ばして柵の上から強引に撮影しました。数年前、菜の花がほとんど咲かない年もありましたが、今年は高密度に咲いています。

P3309123撮影の順序は、線路の南側からと決めています。ここは桜川橋に近い所。E231系は山手線からの転属車です(撮影した時は気がつかなかった)。

P3309125「あずさ」は下りが行くとすぐに上りが来ます。

P3309127明大付属中野高校の真ん前にある跨線橋が定番の撮影地。まだカメラマンの姿は疎らでした。このカットは階段の足元の隙間から狙っているので、図体の大きい一眼レフでは撮れません。ただ、位置が低いので菜の花はほとんど隠れてしまいます。

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P3309137跨線橋の上から少しずつ位置を変えてみました。このあたりは菜の花がだいぶしょぼくなり、緑色の階段が目障りです。以前は正面にスカイツリーが見えたのですが、今は駅ビルのatreが邪魔して見えません。

P3309136線路の北側に来れば、なんとか階段は隠せます。しかし、太い架線ビームの扱いには難儀します。

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P3309151線路の北側の道路からだと桜と菜の花をアップ気味に撮れます。なのに「鉄」はほとんどこちら側からは撮っていません。ステンレスカーは逆光でもそんなに側面がベタッと潰れないので、そこそこ絵になると思うのですが。
 東中野は神田川(駅の新宿寄り)の桜も見事ですが、鉄道とは絡めにくいのが難点。いずれにせよ、明日(31日)1日が勝負時です。

2015年3月29日 (日)

あと1週間

 横浜の原鉄道模型博物館で開催中の「春のOゲージ展」も、残すところ約1週間となりました。今年は線路関係(主にポイント)のトラブルもなく、快調に走っています。車両は大部分の軸受けがボールベアリンク入りなので、油切れの心配もほとんどありません。しかし、どうしても車輪の踏面は汚れるので、時々ひっくり返して磨いています。

Dscf0633これはスイスの電機。上側が清掃前、下側が清掃後です。固まっている油汚れをドライバーで掻き取り、CRC5-56を吹き付けたティッシュペーパーで拭けば、たいていの汚れは落ちます。
 以下、18日のブログで紹介できなかった車両をご覧ください。

Dscf0654といいつつ、これはもう紹介すみのED54。模型は昭和3年の改番以前の形式である7000になっています。

Dscf0657裏返してみました。実物と同じブッフリ式のメカニズムが組み込まれています。上がギア側。ギアと車輪を結んでいる腕(スパイダ)が見えますね。動輪は実物のような1A-B-A1ではなく、動輪は4軸固定。中間の2軸は横動します。

Dscf0647スイスの電機、Ae4/6。駆動方式は吊掛ですが、ギア音はまったく聞こえません。

Dscf0650ニューヨークセントラルのハドソン。アメ車にしてはおとなしめだけど、上品な色使いです。

Dscf0648引かれる客車はクラシックタイプ。戦前の大陸横断列車という雰囲気です。

Dscf0652同じくニューヨークセントラルの流線型ハドソン。頭は南海ラピートの元祖みたいなデザインです。実物はロッドの間接がローラーベアリング入りなんで、太くなっています。

Dscf0651引かれる客車はサザンパシフィックです。

Dscf0674_2ワゴン・リの客車も初登場です。これは1stクラス。

Dscf0675これは2ndクラスです。

Dscf0673_2こちらは色違いの2ndクラス。

Dscf0677牽引機はスイスのAe4/7。これもブッフリ式です。

Dscf0670ガラス電車は超スロー走行なので、手前の線路を往復運転させています。

Dscf06691号機関車ど同タイプ。パンタが付いたみたいに写ってしまいました。

Dscf0666JORC会員の車両は内側のエンドレスを走ります。奥にE233系、京急2100形もいます。

 春のOゲージ展は4月6日まで。私が店番をしている3月31日、4月4・5日だったら、機関車を裏返してブッフリの駆動装置を見ていただくことも可能です。

2015年3月24日 (火)

仕掛品(その2)

 先に紹介した伊豆急に続く第2弾、これなら当分ネタ切れの心配はなさそうです(て、自慢することではない)。例によって写真用のバットに並んでいます。

Pc308007さてこれは何形でしょう。上の1両は床下機器、台車付き。そのほかはまだ前面、妻板が付いていません。このほかにもまだ2両分、仲間がいます。

Pc308009久しぶりで8両分を並べてみました。上からクモハ115、モハ114、クハ115、サハ115、サハ115、クモハ115、モハ114、クハ115で、ご存知、中央東線の115系300番代、登場当時の編成になります。

Pa056367これを計画したのは、スカ色のクモニ83(800番代)とクモユニ82(0番代)を作ったのがそもそもの発端です。クモニ83は湘南色にするつもりが、塗装の時に気が変わってスカ色で落成。さらにエンドウの生地ボディからクモユニ82(0番代)をでっちあげたので、あとに続く115系を8両作らないと収まりがつかなくなったというわけです。

Pc308016車体はクモハ、モハ、クハがエンドウの生地ボディ、サハはサハ111のボディキットなので、これだけはちゃんとした箱に入っています。
 まずは先行試作としてクモハ115を1両だけ組み立てました。エンドウに勤めていた頃だから、昭和50年代の後半です。こちらが山側。台車は日光モデル、床下機器はエンドウ、宮沢、フェニックスなどの混成です。

Pc308017こちらは海側。ベンチレーターはバリ取りをしましたが、やはり形が悪い。仮付けとして、気に入ったパーツが見つかったら取り替えます。

Pc308014前面は幌当て座を1tの真鍮板から切り出しています。ほかにも細かく見ればいろいろと手を加えたいところはありますが、あくまでクモニとクモユニのおまけと考え、あまり深入りしないようにします。

Pc308019車体はプレスで角が丸くなっているユニットサッシの縁を、ヤスリがけして平にしました。左が加工前、右が加工後で、加工が終わっているのはクモハとモハの各1両だけです。これをやると、雨樋、扉なんかもいじりたくなるので、どこかで線引きをしないといけません。
 さらに、動力も今ならMPでしょうが、クモニに合わせて意地でもインサイドギア方式にするか、などなど。考えるより先に手を動かして、未完のままで終わらないようにしたいものです。

2015年3月20日 (金)

ご先祖様に感謝

 明日が彼岸の中日ですが、原鉄道模型博物館に出勤するため、本日、墓参りに行って来ました。我が家の墓は中央線の高尾が最寄り駅で、歩いても20分くらいの所です。高尾まで行くのだから、ついでにM電の様子も少し見てこようという下心もあり、墓参りが終わって高尾駅に戻ると、
 おおおっ! なんと、2番線にスカ色の115系が停車していたのです。
 これこそご先祖様のお導きか。ナンマンダブ、ナンマンダブ。ホームの案内を見ると発車は12時38分、現在時刻は12時36分。それっと階段を駆上がり、駆下って3番線に移動します。

P3209072その3番線には東京行きのE233系が停車中。この発車時間も12時38分で、ほぼ同時に発車メロディが鳴り止みました。結果はまだE233系が逃げ切れず、山スカは編成のほぼ半分が被られました。

P3209073振向いてすかさずバックショット。曇り空でシャッターは1/125秒しか切れませんでしたが、上り線から下り線に渡るのでまだスピードを押さえていて、なんとかブレずに写りました。

P3209074やれやれと一息ついて回りを見渡すと、南側の留置線に211系の6連が停車しています。3+3でどちらもセミクロスの1000番代でした。このあとすぐ、一旦下り本線に出で、3番線に入線。13時02分発の543M、甲府行きとなります。

P32090832番線に戻って東京寄りから撮影。やはりクモハで前面に幌付きの方が絵になります。

P3209088そうこうしているうち、12時46分着の542Mで到着した編成が北側の留置線に入換えてきました。両端がクハの6連固定、元は田町の2000番代なのでロングシート。6連固定は0番代のセミクロス車も入っているので、中央東線では、かなりの確率でセミクロス車に当たりそうです。
 期せずして最後のスカ色となったC1編成に出会えたのは、偶然にしても出来過ぎの気もします。私にとっては恐らくこれが最初で最後の出会いでしょう。

*18日の日記で原鉄道模型博物館は4月6日まで無休と書きましたが、24日は休館です。お詫びして訂正致します。

2015年3月18日 (水)

今年も始まりました

 まだ小中学校は春休みに入っていないけど、一足先に原鉄道模型博物館の今年も走る!春のOゲージ!が始まりました。

Dscf0625場所は昨年と同じ部屋です。

Dscf059217日の午後から設営。板宿の昆布屋さんにレールなどの機材一式を運んでいただきました。ありがとうございます。前回はカーブがきつくて走れない機関車が多かったので、今回は線路配置を白紙から考え直しました。前例のない敷き方なので、図面と首っ引きです。

Dscf0602敷き終わって通電を確認し、車両を並べたのが19時頃でした。外回りを2200Rにして原さんの模型を走らせ、内回りは赤線のように外回りヤードの内側に通しました。さらに手前(向かって左)は3線式のチビッコ運転線路も敷いています。

P4061330これは昨年の線路配置。原さんの車両は内回り線でした。以下は本日(18日)の模様です。

Dscf0632外回り線のヤードです。右からED54+ED56+ナハ22000系6両、スイスのロッド式電機+フランスPLM(パリ・リヨン・地中海鉄道)客車5両。ニューヨーク・セントラル鉄道のハドソン+大陸横断風客車、スイスの電機+ワゴン・リ客車、南海ラピートの元祖みたいなニューヨーク・セントラル鉄道の流線型蒸機+サザン・パシフィック鉄道の客車、1号機関車同形機+マッチ箱客車という陣容で、昨年と同じなのはナハ22000系、フランスの客車、マッチ箱客車くらいです。

Dscf0611通常はショーケースに展示されているED54とED56。これなくして原さんのOゲージは語れないということで、期間限定の走行が実現しました。

Dscf0622内回りにはスカ線、モハ32+サロハ46+サハ48+モハ32の編成。4連でも迫力十分で、個人的にはこれを今年の目玉に推薦したいところです。

Dscf0623これは昨年も走ったペンシルベニア鉄道の電車。今年はクハニ?を増結して3連になりました。

Dscf0628このほかにも、レールに乗れないベンチウォーマー多数。

Dscf0620トーマスも応援出演。子供にはこれですね。

Dscf0618惰行がよく効くこの電機を使ったお遊びも用意しています。JORCの車両はいまのところE233系と東武5720形のみ。土日にはフリーの電車多数、京急2100形も参加の予定です。
 今年も走る!春のOゲージ!は4月6日まで、途中の休館日はありません24日は休館。明日と土日はエンドレスの中に私がいるはずです。

2015年3月14日 (土)

速報!上野東京ライン開業

 3月14日はホワイトデー、しかし、「鉄」にとっては今日がJRのダイヤ改正であるということが大事なので、いつまでも北斗星騒ぎに係わってはいられません。かといって北陸新幹線で金沢まで行って来るには、暇はともかく、懐が少々心許ないので、手近な上野東京ライン開業の初乗りをしてきました。

P3148982まずは東京駅から。7・8番線が北行になります。1時間あたり特急が2本(ひたち、ときわ各1本)、高崎・東北線方面6本、常磐線方面2本とかなりの密度で、これに東京止まりの「踊り子」も加わります。

P3148983南行の9・10番線。11時前後はかなり詰まっています。「踊り子」も入線は10時50分頃で、ちょっとせわしい感じです。

P31489877・8番ホームに上がってみましょう。高崎線ではなく、上野東京ラインの籠原行なんですね。

P3148986特急「ひたち」が到着しました。品川始発というのが今ひとつピンときません。そのうち慣れるでしょう。

Dscf0575駅名標も上野が加わりました。

P3148990ホームの端から上野方面を見たところ。望遠を目一杯の350mm相当にしています。

P3148999「踊り子」が発車するとすぐに常磐線の531系が到着。京急の品川のような雰囲気です。

P3149002
P3149003531系の側面表示。その昔、常磐線の普通電車が有楽町まで乗入れていたのを思い出しました。

P3148998京浜東北線と常磐線の並び。「常磐伊豆」なんて臨時列車もあったな。

P3149007品川行きの「ひたち」も到着しました。

Dscf0579こちらは勝田行の特急「ときわ」。準急から2階級特進です。

Dscf05819・10番線の新橋寄りにえらく群がっています。E231系がそんなに珍しいわけではないだろうに。

Dscf0582ひととおり写真を撮ったので、上野に向かって初乗りします。どの列車も先頭だけは超満員なので、最後尾にしました。中吊り広告でしっかりダイヤ改正をアピールしています。

Dscf0583先頭ほとではないけど、先客がいます。この隙間からカメラを構えたのですが、乗務員室にも職員が3人乗り込んでいて、撮影には最悪の条件。ブレとけられは覚悟でシャッターを切ります。

P3149013東京を発車しました。渡り線の速度制限標識は、どれがどの線のものなのか、一瞬には判断できません。

P3149015首都高をくぐるとすぐに35‰の上り勾配。もう新幹線の架線の高さになっています。

P3149017上りきった所。下り込みの速度制限が105km/hというのが凄い。そんなにすっ飛ばすのだろうか。

P3149018神田を過ぎ、下り勾配にかかっています。靖国通を越えたあたりかな。

P3149021こちらの勾配は34‰。京浜東北線ホームにかかっているけど、まだ高低差があります。

P3149025秋葉原を通過。

P3149028そろそろ御徒町。電留線は空っぽです。秋葉原から線路がうねっていますが、赤線のようにすれば真っ直ぐになるんですね。

P3149030御徒町通過。どの駅も「鉄」が群がっています。

P3149045呆気なく上野に到着しました。上野東京ラインにつながるのは5~9番線です。

Dscf05845・6番線は常磐線下りも発着するので、次駅表示が日暮里と尾久の併記になっています。

Dscf0590_2南行列車の大部分は7・8番線から発車します。

P3149051コンコースの案内表示。慣れない人はまごつきそうです。

P3149055途中駅から撮影するため、山手線で引き返します。御徒町は土休日だけ京浜東北線の快速が停車するようになりました。神田が終日停車になったので、今日は上野~東京間が連続停車。急ぐ人は上野東京ラインに乗れということですね。

P3149057試運転ではお目にかかれなかった531系も、当たり前に通過していきます。

P3149070秋葉原は京浜東北線との間に背の高い柵があり、アングルが限られます。

P3149062総武線の下をくぐるとすぐに上り勾配にかかります。

P3149067非力のE231系も34‰を楽々上っていきます。

 初日で土曜ということで、かなりの賑わいを見せていた上野東京ライン。確かに便利になった面もあるけど、上野、東京とも1本待てば必ず座れるという保証がなくなりました。通勤者にしてみれば、行きはいいけど帰りはちょっとなぁ、かも知れません。

2015年3月11日 (水)

4年前の今日

 今日は4年前に東日本大震災が発生した日。あれからもう4年、東京直下地震だっていつ発生するかわかりませんが、まだ自分にはもう少し運が残っていそうな気がします。その4年前の3月11日、私は仕事で阪急電鉄の正雀車庫にいました。

P31138746300系京とれいん改造車の報道公開があったのです。取材時間は13~15時、時々雲がかかり、外観の撮影にはいまひとつの天気でした。

P3113995そこで外観はそこそこに室内の撮影をして、そろそろ時間だよと外に出たところ、雲が切れて陽の回りも絶好の条件になっていました。雑誌各社のカメラマンがこの好機を見逃すわけはなく、「すいません、あと5分時間をください」とお願いして、いっせいにシャッターを切ったのです。
 そして事務所に戻ったところで、「今、東北の方で地震があったらしいよ」と聞かされました。上の写真で架線ビームの上にある時計は14時50分を指していますから、ほぼ地震発生直後ということになります。

P3114027その時は東北の地震なら東京に戻るのには影響ないだろうと呑気に考え、淡路で写真を撮りながら新大阪に向かいました。

P3114023もう淡路付近では高架工事が始まっていましたが、駅前のいささか下町的な商店街はまだ健在でした。そして17時頃に新大阪に来ると、新幹線は線路点検のため運転見合わせとのこと。この時はもう少しで運転再開という淡い期待を抱かせる雰囲気でした。ところが、19時近くになった時、「本日中に運転再開の見込みはありません」という最後通告が出され、一瞬、待合室の中に大きなどよめきが起こりました。
 私は新幹線がダメならと大阪駅に行き、夜行バスの運転を確認したところ、道路も点検のため通行止めとのことでした。こうなればジタバタしても始まりません。幸い泊まる所のアテはあるので、自宅に「帰れないからもう1泊する」という電話を入れました。
 ホテルでテレビを見ていると、福島原発からの避難範囲が最初の5kmから10km、20kmとどんどん拡がっていくし、津波の映像なんかも出できて、これはただごとではないという実感が湧いてきました。
 明けて12日、土曜なのに午前の上り新幹線は、昨晩足止めを食らったビジネスマンで満席でした。

P3124038昼頃自宅に帰りつき、まずは模型の点検です。昨日の電話で「棚の上からひとつ落ちている」と聞かされたので、一番不安定な置き方をしているこいつがやられたかと覚悟をしていたのですが、案に相違して2両とも無事でした。

P3124032_2本棚の上は振動で少し飛び出しだ箱もありますが、赤丸の所にあった箱を除いて無事でした。

P3124033足元を見ると、無造作に積んだ本が崩れていました。赤丸は棚の上から落ちたEF58(16番)のキット。組立て中なので蓋はしていなかったけれど、幸いにも車体は損傷なし。細かいパーツが飛び散っていましたが、これも全部回収できました。
 まぁ、模型はともかくとして、家と人に被害がなくて一安心。ところが、地震でガスの安全装置が作動し、これを解除するのに数日かかりました。12日は九州新幹線全線開業という記念すべき日なのに、地震のおかげで記念行事のほとんどは自粛になり、JR九州にはお気の毒様というしかありません。
 その後、テレビではやたらとBPOの文字が目立つようになり、絆という文字がにわかにクローズアップされ始めました。

P3294115原発の停止によって電力供給不足が懸念され、電鉄会社は相次いでこれに対応する減便ダイヤを実施。写真は京王電鉄の時刻表で、紙で貼ってあるのが3月23日からの臨時ダイヤです。

 あれから4年、我が家の地震対策といったら、水のペットボトルを常備するようになったくらい。棚から落ちたEF58と、幸いにも落ちなかった旧国の構体2両は、今も震災前の状態を維持しています。

2015年3月 7日 (土)

昭和39年夏の天下茶屋

 このブログは昔の写真を公開していこうという主旨で始めたので、最低でも月に一度は初心に立ち返りたいと思います。前回の京阪電鉄浜大津と同じ昭和39(1964)年夏、こちらは鉄道友の会阪神支部主催の、関西の鉄道巡り2日間のバスハイクから、南海電鉄の天下茶屋で撮影した画像です。
 当時の天下茶屋は難波からの高架が終わって地平になった所が駅で、その西側には工場もありました。工場も見学していますが、満足な写真は残っていません。以下の写真は上り本線の脇から撮影しています。

640718_0015本線の下り準急、後が切れているけど1521系でしょう。ホームは古い煉瓦積みの上に嵩上げしているのがわかります。

640718_0016まだ新車だった6000系。ステンレスで文字どおりピカピカでした。今なら、「前のオッチャン、邪魔やないか」というところですが、まだ駆け出しで、おまけによそ者の私は、この位置からカメラを向けるのが精一杯でした。

640718_0017南海といったら羽車のマーク。今では難波駅の高島屋の入り口に残っているだけです。

640718_0022高野線の丸ズーム、21000系です。左でドアを開けているのは、天王寺支線の1501系。ガラベン付きとはいえ、間違いなくモハ63です。

640718_0023見慣れない荷電が来ました。高野線を渡っているから、天王寺に向かうのでしょうか。

640718_0024ヒゲ新と呼ばれていた11000系。この前面には真ん中の丸い看板が似合います。

640718_00257000系、もちろん非冷房です。回送の廻の字はこの方が恰好いいです。小田急でもこの字を使っている運板がありました。

640718_0026紀勢本線に直通していた「なんき」。このホームの屋根は、軒先の垂直部分の板(専門用語でなんというのかは不明)が非常に凝った造りでした。

640718_0030文字どおり1枚看板の20000系「こうや」。前面はなんとなくヨーロッパ調ですね。

640718_0032貨物列車も来ました。ED5201形の重連です。天王寺に向かうため、高野線の上り線から下り線に渡るところです。

640718_0031ED5201形はオリジナルの2色塗りです。抵抗器は床下だけど、かなり暑いのでしょうね。窓も扉も全開です。
 撮影は小一時間くらいだったと思いますが、特急から荷電、電機までひととり撮れました。ネガを見るとこのあとは近鉄の高安車庫に行ったようです。

2015年3月 5日 (木)

今さら、ですが。

 国鉄時代のダイヤ改正は概ね秋と相場が決まっていましたが、JRになってからは3月が多いようです。今年の改正の目玉はいうまでも北陸新幹線の金沢延長、そして「鉄」の関心は寝台特急「北斗星」の終焉でしょうか。
 私はいわゆる豪華列車にはあまり興味がないので、「北斗星」も乗車体験は上下各1回くらい。写真もまだ機関車がEF510に変わってからは撮っていません。そこで、今さらドタバタすると葬式鉄の同類になることを覚悟のうえ、昨日、今日と朝の上り列車の撮影に行って来ました。平日は早出をしにくいという家庭内の都合により、都内でのお手軽撮影です。

P3048930これは昨日の「北斗星」。場所は東十条を狙っていたのですが、ちょっと出遅れたので、日暮里の跨線橋で構えました。工房五丁目さんのお膝元です。この日は「カシオペア」の運転がないせいか、同業者は私を含めて3人でした。

P3048931そのすぐあとにはこんなシーンも。651系とその後継者の657系がなんとかひとつの画面に収まりました。

P3048933せっかくだから鶯谷で回送も押さえます。ここは画面のすぐ右に5・6人、ホームの先端にも2・3人が構えていました。

P3048936ここでEF57なんかを撮ったのは、もう40年くらい前なんですね。今日は少し早め(といっても30分くらい)に家を出で、東十条に向かいました。日暮里で「カシオペア」を撮ってから移動という筋書きも考えたのですが、ちょっと時間的にきつそうなので、まだ改正後も運転が継続される「カイオペア」は後回し。本命1本に絞ります。
 行きがけに見た日暮里の跨線橋には、10数人が群がっていました。「カシオペア」が来るだけでそんなに人出が違うのだろうか。その疑問は10分後に判明。乗った電車が東十条に到着する寸前に擦れ違った「カシオペア」はEF81が牽引していました。一昨日の下りがEF81だったので、その帰りを狙っていたというわけですね。

P3058964さて、その東十条は、駅周辺の線路端に点々のカメラの砲列ができていました。まぁ、場所がばらけるので、みなさんおとなしく構えています。私もなんとか場所を確保して構えますが、予定時刻の9時55分頃を過ぎても「北斗星」は姿を現しません。
 写真の651系は「スワローあかぎ4号」で上ってきた11連の回送で、時刻は10時05分。本来なら「北斗星」が上野に到着した時間です。

P3058965次に来たのは東武のスペーシア。本命ではないので油断したら、お面に架線ビームの影がかかりました。

P3058966_2さらに651系。これは「あかぎ6号」かな。

P3058968いい加減しびれを切らしたところでやってきたのは、なんと桜のラッピングが付いた251系。側の表示は試運転になっていました。予想外の収穫ではあるけど、北斗星はどうしたんじゃ~。

P3058969その声が届いたのか、約30遅れの10時23分頃、やっと「北斗星」のお出ましです。30分遅れのおかげで、列車の側面にも少し陽が回ってきました。
 やれやれと駅に向かうと、線路端の同業者のほとんどは撤収する気配がなく、上野方にカメラを向けています。これはなにか来るなと、私もしばし待機。おぉ!、なんと、原色のEF65PFが青い客車を引いてこちらに向かってきます。これが噂の黒磯訓練なのか。

P3058970ところが、もう少し引きつけてという絶好のタイミングで手前を湘南新宿ラインのE231系が通過。東十条から王子寄りで構えていた連中は全員討死にでした。

P3058980これでもう運は使い果たしただろうし、花粉も盛大に飛んでいるので、長居は無用と引き上げます。ところが、秋葉原まで来たら、先ほどの251系が上野東京ラインの試運転に入っているのが見えたので、戻ってくるのを待ちます。
 今日は招待客が乗っていたせいか、いつものダイヤとは違い、行って帰っての1サイクルが長くなっていました。このカットは向かってくるのを撮って振り向いたところ、京浜東北と並んだので慌ててシャッターを切りました。そのせいで少しブレています。

P3025288

P3025290

P3025309こちらは過去に写した「北斗星」と「カシオペア」。2008年3月の撮影です。まだ「北斗星」は2往復だった時代で、カシオペア色のEF81が付くと当たり!という気分でした。よく見ると「北斗星」は電源車の位置が今と逆だし、星ガマの次位はマニ50から改造のカニ24形500番代です。

2015年3月 2日 (月)

ファンヒーター昇天

 3月になり、日射しはかなり強くなっているのを感じますが、まだ部屋では暖房なしというわけにはいきません。ところが、私の部屋のファンヒーターがひと月くらい前からなんの前触れもなしに、突然、運転中止になるというトラブルが目立ち始めました。先週の土曜あたりからは、点火しても10分くらいでバチンと強制オフになる始末。

Dscf0565これがそのファンヒーターです。そういえばこのところメンテもしていなかったので、灯油タンクの下にあるフィルターを見てみます。

Dscf0561だいぶゴミが溜まっていました。ピンセットで摘みだし、さぁよかろうとセットして点火。しかし、30分くらいでまた強制オフ。液晶表示に換気という文字が点滅しています。我が家は古い木造家屋なんで、そこそこに自然換気が行われているはず。ならば、ヒーター内部の埃が原因かと、フロントカバーを外してみました。

Dscf0559かなり溜まってますね。長いドライバーでほじくり、掃除機で吸い取って、さぁどうだ。点火は異常なし。なんとか1時間くらいは持ちました。食事で部屋を出るので一旦オフにして、30分くらいたってから点火すると、15分ほどで強制オフ。その後は点火してから強制オフになる時間がどんどん短くなり、ついには点火スイッチを押しても点火しなくなりました。

ご臨終です。


Dscf0566このヒーター、よくよく見れば1996年製なんで、少なめにみても18年くらいは使ったことになります。家電の寿命は7・8年とされているから、非常に長生きしたわけで、永年勤続の表彰をしないといけません。
 それはさておき、早急に代替品が必要なので、地元の家電屋とスーパー(オリンピック)を覗いてみました。もう、暖房機のシーズンは過ぎているし、最近はファンヒーターの需要が減っているので、スーパーに1機種があるだけでした。選択の余地がないのは、ある意味、気が楽です。

Dscf0563本日の夕方、我が家に到着した新顔です。今まで使っていたダイニチ製ではなく、アラジンというブランド名ですが、かつて石油ストーブで一世を風靡したイギリス製のアラジンとはまったくの別物です。
 暖房能力が3.5kWとやや大きめなので、これは6畳と3畳が続いた1階の居間に使い、玉付き転配で居間にあったヒーターを私の部屋に持ってきました。

Dscf0564これもダイニチ製で、暖房能力は3.2kW。ご臨終になったのが3.0kWだったから、少し能力アップになりました。2012年製なので、まだ10年くらいは大丈夫でしょう。

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