江ノ電の廃車体発見
数年前、調布から吉祥寺へバスで抜けた時、途中で江ノ電の廃車体らしきものをちらっと見かけました。その時は途中下車して確認する時間がなく、いずれ機会をみてと思いながらも、そのままになっていました。
一昨日、南武線を撮りに行った帰りに、まだ夕方までには時間があるので、気になっていた江ノ電の廃車体を捜してみました。あやふやな記憶では、〇〇小学校という停留所の手前だったはずで、バスに乗って布田を左折するとすぐに八雲台小学校という停留所があり、取り敢えず降りてしまいました。しかし、これは大外れで、近くにそれらしいものは見えません。
仕方なくそのままテクテクと歩き、中央道の下をくぐり、深大寺の脇を過ぎても、お目当ては発見できません。小一時間ほど歩いて深大寺五叉路という所まで来て、いい加減くたびれたし、今日はもう止めとこかと、吉祥寺行きのバスに乗ってしまいました。
ところがなんと、次の停留所に着く前にお目当ての廃車体を発見! 慌てて「次、降ります」、今来た道を小走りに引き返したのです。前置きが長くなりましたが、場所は調布市深大寺北町2丁目、三鷹通に面しています。これは調布寄りから見ています。Y字路の尖った三角の部分で、中古の自動車屋のようですが、ほぼ等身大のキリンの置物があったり、かなり妖しげな雰囲気が漂っています。そして、白い軽自動車の奥に鎮座しているのは、江ノ電の500形と思われます。
もう少し寄ってみましょう。江ノ電500形に間違いありません。しかし、ちょっと短くなっています。
正面です。午後はもろに逆光になるので、撮影は午前の早い時間がよさそうです。もう少し近寄りたいのですが、回りは売り物の車がぎっしり。柵などはないものの、あらぬ疑いをかけられないよう、事務所(キリンの後ろに見える緑の建物)に断りを入れて、撮影の許可を得ておきました。
車の隙間を縫って近寄ってみます。手前にパングラフが置いてありました。
側面は撮りにくいです。足回りはなく、トレーラーの荷台に乗ったままの状態。極楽寺から運んできてそのまま、ということなのでしょうか。
反対側には552という車号が残っていました。ということは、これが鎌倉寄り先頭の山側になるわけです。501編成は車号が車体中央にあっので、頭だけちょん切られると車号の確認ができません(消去法で割り出せますが)。その意味では502編成が選ばれたのは幸運でした。
扉はきっちり施錠されています。車内は少し荷物が置かれていますが、倉庫代用というほどではないようで、扇風機や吊り手などはちゃんと残っているのが確認できます。
後ろは戸袋窓の所で切られています。長さは5m弱くらいかな。塞いだ部分の色が側面と合っているから、この加工は江ノ電で行ったのでしょう。
このスバルは売り物ではなさそうで、このほかにもかなり曰くありげな車がさりげなく置かれていました。聞いたところでは、ここの社長が鉄道好で、頑丈そうな屋根もこの箱を置くために用意したそうです。かなりマニアックな方と思われますが、せっかくなのだから置き方にもう一工夫していただきたいところです。
なお、この場所は見てのとおり非常にオープンですが、歩道の内側は個人の敷地内です。近寄って撮影する場合は、事務所に許可を得て、節度のある行動を心掛けてください。
*予定どおり6~8日は神戸行きです。ブログは8日の22時頃まで放置されます。
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