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2015年2月16日 (月)

中身の濃い1日(その2、阪神電鉄武庫川線)

 もう1週間以上前のことになってしまいましたが、6日の午後は阪神電車の武庫川線に乗ってきました。武庫川は昭和39年に初めて大阪に来て、毎日利用した駅にも係わらず、武庫川線には今まで一度も乗ったことがなかったのです。

P2068721武庫川駅は文字どおり武庫川の上にホームがあります。画面の左が梅田寄りで、改札口も武庫川の左岸にあります。川が尼崎市と西宮市の境になるので、駅の所在地は尼崎市、写真の電車の先頭はほぼ川の真ん中なので、そろそろ西宮市に入るところです。

641324_0142いきなり昭和39年にタイムスリップします。右岸の西宮市側からの撮影で、右が梅田寄りです。まだホームは短く、西宮市側に達していません。鉄橋の両脇に細い通路があり、武庫川線に乗るには一度改札口を出て、この通路を渡ります。特急なんかが通過すると揺れて、下は川だし、夜は怖かったです。電車は前面貫通、ロングシート化された3011形です。

P2068711現在はホームが延び、そのまま武庫川線に乗り換えられます(中間改札あり)。改札外の通路は下流側だけ残っています。昔は両側の柵がもっとスケスケでした。

P2068684西宮市側にもちゃんとした駅舎ができています。尼崎市側より立派ですね。

P2068622それでは武庫川線に乗ってみましょう。ホームは1面2線。日中は1編成が20分ごとのピストン運転なので、ホームの奥にはラッシュ時に走る編成が昼寝しています。

P2068692昼寝している電車を上流側から見たところ。右にカーブする線路が上り本線につながっています。この線路は戦時中に国鉄からの貨物列車を通すため、3線軌条になっていました。

P2068697右の連絡線を電車が通るのは早朝と深夜だけなので、普段は線路が閉鎖されています。

P2068704もう一度武庫川のホームを見てみます。これは本線との連絡通路の上からで、留置している電車のほぼ真上になります。

P2068680道路側から。ホーム長は2両分しかありません。

P2068707土手の中腹の遊歩道から。桜が植えられているので、春は花見ができそうです。

640920_0002昭和39年のほぼ同じ位置から。手前のレールは3線なのがわかりますね。この頃から架線はコンパウンドカテナリーというのが凄い。

640920_0003発車した電車の後追い。3線の複雑なポイントもそのままです。
 現在の武庫川線は武庫川~武庫川団地前間1.7km。中間に東鳴尾、洲崎の2駅があります。距離も短いし、終点の写真を撮ってくればいいだろうと思っていたのですが、沿線は意外と変化があり、武庫川団地前まで乗った帰りは、全区間を歩きながら撮影しました。従ってこれ以後は実際の撮影順序とは逆になります。

P2068669武庫川を出てすぐの道路橋から。画面の右が武庫川の土手、左に墓地があります。

Dscf0464その墓地です。ほぼ長方形の敷地なのに、なぜか墓の位置がまちまちです。特に手前の大きい墓だけあらぬ方向を向いているのは、どういう理由なのだろうか。

P2068663上の道路橋から反対側を見たところ。このあたりは複線分の用地があります。

P2068651東鳴尾は交換可能駅で、武庫川寄りの踏切から、なんとか2連を画面に収められます。

P2068660交換可能といってもこぢんまりした駅です。駅前に商店街なんかはありません。

P2068653ここも南側に広い道路がオーバークロスしています。柵が厳重で、撮影ポジションは限られます。

Dscf0454上の画面の踏切脇にあった木。鉄道用地の境界標が幹に飲み込まれています。

Dscf0453線路からひと側入った所の家。今時こういう板塀は珍しいです。

P2068644洲崎から武庫川寄りを見たところ。いわゆる地平からのアングルでまともに撮れるのは、ここくらいです。左に境界標を飲み込んだ木が見えています。

P2068647洲崎に停車中の武庫川行き。ここが終点だった頃に来ておくべきでした。洲崎~武庫川団地前間は昭和59(1984)年4月に延長されています。

P2068642洲崎に到着する武庫川行き。

P2068639上と同じ位置から武庫川団地寄りを見たところ。このあたりから終点までは、武庫川の土手から離れます。かつての武庫川車両の工場はこの付近にあったらしいのですが、よそ者には見当がつきません。

P2068636_2終点の武庫川団地前。ホームは2面2線です。画面の右に大きなスーパーがありました。
 ここで電車のおさらいです。武庫川線用のワンマン車は7861形の2連3本と、7890形の2連1本。7890形は3800系の先頭車を改造したものです。どちらも当面はリニューアルの予定がないので、近い将来、阪神の赤胴色はこの8両のみになります。

P20686267861形の銘板。昭和46年の改造は冷房化です。

P2068630連結器はバンドン形のままです。

P2068725武庫川に戻ってもまだ明るかったので、甲子園のホーム改良の様子を見に行きました。4線に跨がるドーム型の屋根ができています。ホームごとの屋根も残しておかないと、JR大阪駅の二の舞になりそうです。

P2068729新しい下りホームに取り込まれそうな木がありました。京阪の萱島のようになるのだろうか。

 甲子園の改良工事を見たところで、あたりもだいぶ暗くなりました。中身の濃い1日の行動はこれで終わり。明日に備えて早めに寝るようにします。

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コメント

ついに武庫川線ですね!
思いもよらないアングルが2つもありました!
勉強になります!
マネして撮りに行きたいです!

 短い路線の割には、結構変化に富んでいます。小型車が単行で走っていた頃を撮らなかったのが、返す返すも残念です。

武庫川線はまだ乗ってないです。
国道線武庫大橋の袂に、廃墟になったホームを見たのに、なぜか撮影してません。

 武庫川団地前までの延長で施設改良が行われ、3線ポイントの残骸なんかも整理されたようです。国鉄線までの線路敷も途中に家が建ったりして、戦時中の面影はほとんど残っていないようですね。

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