久しぶりの上信電鉄、なのだが
世間は恵方巻きがすんでバレンタイデーとかですが、前期高齢者には関係ありません。土曜日なのでこんな切符を使い、上信電鉄に新しく開業した駅を見てきました。
休日おでかけパス、2670円也。なぜか適用範囲が高崎の少し手前の神保原までですが、乗越し分を払っても普通に往復するより約1000円安くなります。
上信電鉄は1時間に2本くらいの運転なので、そんなに待たずに乗れます。佐野のわたし駅は昨年の12月22日に開業。南高崎と根小屋の間で、高崎から2駅目になります。
これが乗った電車の後追い。元西武鉄道の新101系です。もう少し時間がたてばこちらの側面に陽が回りますが、この時はほぼ完全に逆光です。
ホームから下仁田側を見たところ。発車すればすぐに烏川を渡ります。ガラス張りの小さな待合室があり、孫(男の子)を連れたおじいさんが日向ぼっこをしていました。
駅名標です。デキのイラストと、簡単な説明もあります。
駅名の由来も書かれています。
駅前広場から見たところ。画面の左で新幹線と交差しています。ホームへのゲートは佐野の渡し船をかたどったものです。
ここは撮影には少し難ありですが、電車を眺めるには絶好のポジションです。鉄橋の下流(画面の左)に架かる細い人道橋は、昔からの撮影ポイントで、駅ができたためアクセスが楽になりました。春になったら早起きして来てみましょう。
ホームの全景です。屋根はワンマン列車の乗車口部分だけにしかありません。
10数分で上り列車が来たので、これに乗って高崎に戻ります。6000形は新製時に片側がクロスシートでしたが、今はオールロングシートです。座席がひととおり埋まり、立ち客もちらほらという乗車率でした。
高崎では車庫を訪問。といっても土曜なので人影はなく、すべて公道部分から撮影しています。これは原型とは似ても似つかぬ箱形に改造されたED316。前面の社紋、側面のナンバープレートがなくなり、ちょっと寂しい姿です。
元西武鉄道401系のクモハ151。昨年中にさよなら運転を行い、編成もバラされています。
左からデハ200形(204)、1000形、デハ250形の並び。
茶色になったデハ204-クハ304。富岡製糸場の世界遺産登録を記念して、昨年に塗り替えたばかり。まだピカピカです。西武所沢工場製なので、側面は701系そのまま。前面は右側運転台です。非冷房なので夏は予備車になりそう。
右のデハ203は2012年度に廃車になっています。部品の集合体というところなのでしょうか。
これも非冷房のデハ205。動くのは今のうちか。
まだ解体されずに残っているクモハ100形-クハ100形。見てのとおり西武鉄道の451系ですが、クモハは501系の足回りに取り替えています。弱め界磁も生かし、快速列車を設定してスピードアップを狙ったものの、乗客の増加にはつながらず、快速も短期間で普通に変更されました。
これはちゃんと車籍があるテム1形。なんとかテム1という車号が確認できます。ところでひととおり見渡してもデキが見当たりません。建屋の中に入れて、大切に保護されているのでしょうか。
というところで上信電鉄のレポートは終わり。しかし、実は上信はおまけで、どうしても高崎まで来なくてはいけない訳があったのです。それは一昨日の12日のこと。合運でお馴染みの「けんかつ」で14日に鉄道フェアがあり、その準備で12日からオヤビン以下の面々が泊まり込んでいるから、ぜひとも参加されたし。来なかったら村八分になっても知らんからね、という半分脅迫めいたお誘いがきたのです。
そこで、たまには16番の車両も虫干しかたがた走らせようと、電機3両、貨車10数両をバッグに詰め込み、キャリーバッグでゴロゴロと転がしながら、湘南新宿ライン、高崎行き特別快速に乗り込みました。午前中の空いた電車でうつらうつらしているうちに大宮到着。キャリーバッグが勝手に転がったり、ほかの人にぶつからないように気を遣いながら改札口を出て、ニューシャトルへの通路を歩いている時、妙に背中が軽いことに気がつきました。
あかん! いつものリュックを電車に忘れてしもうた。
慌てて改札口に戻り、遺失捜査をお願いしました。特別快速だったので停車時間が短いから、籠原で確認するということで、小一時間ほど時間を潰して改札口に戻ると、「籠原では見つかっていません」とのこと。幸い、現金とかカードは身に付けていたので、あとから見つかることを期待して、けんかつに向かいました。
14時過ぎにけんかつに到着すると、H5さんのレイアウトはひととおりの試運転が終わり、その脇では宴会の予行演習が進んでいました。18時から場所を代えての豪華な宴会。20時頃からの酔いどれ運転などの貴重なシーンは、カメラがリュックに入って放浪の旅に出てしまったため記録できませんでした。着替えも一緒だったけど、まぁこの時期だから1日くらい着替えしなくても死ぬことはありません。
13日は昼まで相模大野模型クラブのレイアウトで遊ばせてもらい、「もう帰っちゃうの」という声を背中で聞いて帰宅。夕方、なかば諦めつつ忘れ物の問合わせセンターに電話したところ、該当する品物は高崎で保管されています、という回答がありました。やれやれ一安心ですが、「そんなら適当な電車に乗せて、新宿まで持ってきて」なんて注文はできません。そこで、休日おでかけパスで高崎まで引き取りに行き、そのまま帰るのも癪だから、ちょいと上信電鉄を覗いて見ようかとなったわけです。
まぁ、すべては身から出た錆、70年近く人間やっていれば、少々ボケてくるのも致し方ないでしょう。リュックは中身も無事だったから、目出たし目出たしで一件落着とします。
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荷物が無事で何よりです。
伊賀に住んでいた時、運転会に持って行った車輌が入ったカバンを近鉄特急に忘れて、松阪から送ってもらった事がありました。^^;
投稿: よこやま | 2015年2月15日 (日) 00時23分
日本で良かったですね。海外ではまず出て来ないですよ。
投稿: ぬか屋 | 2015年2月15日 (日) 12時22分
滅多に電車に忘れ物をしたことはないのですが、持ち慣れない荷物に気を取られ、見事に置いてきぼりを食わせてしまいました。日本だから無事に戻ってきたんで、東南アジアあたりなら、10分後に闇市で売られているかも知れません。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年2月15日 (日) 15時08分
良かったよかった! しかも、模型が入っていなくて良かった!
投稿: OER3001 | 2015年2月17日 (火) 00時06分
在来線だから高崎ですんだので、新幹線だったら青森まで行くことになったかも知れません。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年2月17日 (火) 10時05分