彦根の秘宝館（その２・完）

　2004年５月に撮影した、近江鉄道彦根駅構内の様子です。ちょっと枚数が多いですが、残りほぼ全部を一挙公開します。

キハ10形。いわゆるＬｅカーの２軸車で、主に八日市～貴生川間で使用された。車体の割にエンジン出力が大きく、かなり爆走したと伝えられています。

車内もまだそんなに荒れていません。缶コーヒーなんかのカートンが積まれ、移動倉庫になっていました。

車輪は固定式ではなく、１軸ボギー式になっています。

DD13104。国鉄のDD13を譲り受けたものです。

福島臨海鉄道から譲り受けたDD451の運転台。足回りはロッド式なのですが、撮り忘れました。

ちらっと見えているED312。動ける状態ではありません。手前のモーターカーは車籍なしのようでした。

ED313。これは現役です。しかし、前が見にくそうですね。窓というより覗き穴といった方が当たっています。

これも現役のED314。台車はDT10となっていますが、軸バネ受けのリブが２列だし、全体に少しぺちゃんこで、純正のDT10とは違うように思えます。

これはナンバープレートがないけど、ED311と思われます。台車は仮のものだし、パンタも舟は外されています。部品取りのなれの果てでしょうか。

豪華！　ED14の４両並びです。細かい部分は１両ずつ異なっていました。

１箇所だけ田の字窓が残るED143。

茶色になったED144。前照灯にツララ切り？が付いています。４両ともＧＥの銘板は残っていません。

元阪和のロコ1100形。日車製で、均整の取れたスタイルをしています。電機なのに直接制御だそうですが、運転台に入らなかったのが心残りです。

ロコ1100形の台車。軸箱の蓋に日車の文字とマークの陽刻が入っています。

元東武のED4001は休車状態でした。今は東武博物館に鎮座しています。

貨車もいろいろありました。これはまだまともな方のワフ８（ワフ１形）。そんなに貨物列車が多いわけではないのに、このワフ１形は９両あったそうです。

これは下塗りのまま？　車号がありません。

ここまでなるには何年くらい放置したのだろうか。

構内にはいろいろな部品も転がっていました。左はモーター、真ん中に横たわっているのは、元西武401系の前面です。

西武の標準台車。付随車用を電動車用に改造したTR14Aと称するやつです。

モーターもごろごろ。MT15でしょう。

空気圧縮機はDH25です。こんな形をしているんですね。

単なる放置ではないようなのですが、なんの車輪なのか。バランスウェイトがあるけど、蒸機用にしては車輪径が小さいし…。
　彦根駅構内のお宝はここまで。このあと、高宮駅の側線に留置されていた貨車も見てきました。

トム200形。軸受けは１段リンク式です。後ろにいるのは元西武の401系。何両かは801系になれず、ここで朽ち果てたようです。

ト50形でしようか。ようわかりません。

セキ１形。31両在籍していたそうで、ずらっと連結されていました。なんで近江に石炭車？

チ１形。荷台にステーがあるので、レール運搬用か。エアホースは付いているけど、この車は車側ブレーキだけですね。

ホキ10形。国鉄のホキと同形で、これは今も現役です。