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2014年12月17日 (水)

駅ソバ食べ比べ

 行動派「鉄」にとって駅ソバはエネルギーを補充するための重要な施設です。特に私鉄は会社ごとにいろいろなブランドがあり、たかだか400円前後のソバとはいえ、それぞれに微妙な違いを試すことができます。
 JRもそうですが、駅ソバは鉄道会社と同じ系列の会社によるものと、既存の会社がテナントとして駅の中で営業しているケースとに大別されます。そして、大抵はその会社をイメージさせるような名前が付いています。一番単純なのは、電鉄会社の名前をそのままいただいているケース。これは関西系に多いようです。

Pb229230まずは阪急から。写真は梅田の1号線ホームで、このほかにも十三、塚口、西宮北口などにもあります。ソバ汁は当然、醤油の色が付かない関西風です。

P5202755これは新開地の神鉄との乗り換え通路にあります。高速は神戸高速鉄道に由来するもので、注文してからソバ出てくるまでが特に高速というわけではありません。味は可もなし不可もなしの平均点クラスです。

P2100348山陽電鉄は山陽そば、いたってわかりやすく、なんの捻りもありません。網干線が分岐する電鉄飾磨で、行止まりになっている中線ホームのドン詰まりにあります。関東にはないメニューがいろいろありますが、この時はまだ空腹ではなかったので、食べずに撮影だけです。
 このほか、南海は難波に南海そばがありましたが、まだ試食はしていません。

Pb299244地元の関東はというと、一番有名なのはこれでしょう。私が小田急ファンだから特に贔屓しているわけではありません。駅中だけではなく、都内でも時折この看板を見かけます。値段はかき揚そばが確か標準的な400円、ソバ汁はかなり甘口な方です。

P1049367西武鉄道の所沢にある狭山そば。駅の改修でかなり規模が拡大されました。場所はリニューアル前と同じ、新宿線の下りホームです。ここ以外では東村山も確認しています。昔の記憶ですが、味はまぁ値段相当かな。

P2160563京急はその昔、利休そばという屋号がありましたが、現在はこれです。全線で13店という、かなりの密度で出店しています。箱根そばと違い、屋号は同じでも業者は駅ごとに違うそうです。写真は京急鶴見店、ソバ汁はやや濃いめで、飲み干すと冷たい水が欲しくなります。
 このほか、東急はかつての田園そばが「しぶそば」に変わっています。私が利用した武蔵小杉店はスペースも広く、全部テーブル席でした。落ち着くけど、忙しい人向きではありません。ここもソバ汁は甘口です。
 京王はかつて「陣馬そば」、今は高幡そばで、高幡不動と笹塚明大前の2店だけのようです。ソバ汁はあっさり系、ソバは腰が強い感じでした。

Pa306913今、仕事で係わっている東武鉄道は、自社系列ではなくテナント制のようです。写真は竹ノ塚駅にある「せんねんそば」。浅草周辺を中心としたチェーン店で、曳舟の乗換え通路にもあります。
 ここのメニューはかき揚そばが350円とやや安いく、それとは別に390円の海老入りかき揚があります。流石に350円だとかき揚も400円クラスより一回り小さくなっています。

Pa306928同じ東武の春日部、野田線ホームあるスタンドは、らーめん専門というのが珍しいですね。天麩羅らーめんというメニューもあるらしいけど、試食はしていません。

Pa306932同じ春日部の浅草方面行きホームにある「カフェと~ぶ」。カフェというけどカレースタンドです。名前からして系列会社なのでしょうか。業平橋店もあるそうですが、未確認です。
 このほか、北千住の浅草方面ホームには「小諸そば」、東上線川越の上りホームには「はなまるうどん」があります。はなまるうどんは初めて食べたのですが、かなり量が多めでした。汁はあっさり系で少し物足りない気がします。

Dscf9947これは番外で、館林に取材で行った時の昼食。駅ソバではなく、地元ではそこそこ有名そうな店に入りました(他に飲食店が見つからなかったので)。お薦めメニューは「鬼ひもかわ」という、麺の幅が5cmくらいもあるひもかわうどんです。いわゆる「きしめん」系ではなく、汁は鶏ガラスープ系のなかなか濃厚な味でした。

Dscf0170最後はJR神田駅の「そばいち」。今まで見かけない屋号なんで、駅の改修が終わって新規開店したのでしょう。気になったので1週間ほど前に入って見ました。
 中は大部分がテーブル席で、かき揚そばは430円とやや高め。その代わり、配膳係がいるので、できたそばは盆に乗せてテーブルまで運んでくれるし、食べ終わったあともそのままでよいというシステムです。
 かき揚は結構ボリュームがあり、小海老も数匹入っているのが確認できました。薬味は唐辛子の他に擂り胡麻もあります。個人的には擂り胡麻があるとかなりポイントが上がります。ソバ汁はやや甘口。これが一番万人向きなのでしょう。汁を飲むためのレンゲも付いているし、そのあたりを考えれば430円という値段も納得できます。  
 

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コメント

うわー!楽しい記事ですねー!
以前も報告しましたが、駅そば、大好き、っていうか、駅そばは経済的ニーズと食ニーズが一致しています!
高幡そばは明大前にもありますねー。
陣馬そばも高尾あたりにまだあるような気もするんですが・・・・
中書島の比叡そばもぜひ!

 高幡そば、笹塚は勘違いでした。私はかき揚そばを比較の基準にしていますが、これが370円か、400円かの違いは大きいのです。

これは素晴らしい取材です。 週刊現代や週刊ポストあたりの記事にもなる?

 まぁ、一番無難なネタですね。夕刊フジあたりの記事にはなるかも。

「コロッケうどん」なるメニューを初めて食べたのは、高速そばでした。
それも、別府鉄道撮影に行った帰りに。

 コロッケうどん(そば)は関東でもかなり一般化しています。牛すじとかカスなんていうのは、まだ関西だけのようですね。

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