烏山線のACCUMに乗る
18きっぷの使用期限が迫ってきた9月6日、そういえば烏山線にこの3月から新しいバッテリカーが走っていることを思い出し、初乗りに行って来ました。いろいろ家庭内の雑用をすませ、9時過ぎに自宅を出ました。新宿でタイミングよく宇都宮行きの快速に乗れて、12時ちょい過ぎに宇都宮到着。ところが、次の烏山線は13時50なん分だとか。ならばと開き直り、構内を眺めます。
まず目に付いたのは、京葉線から転用された205系。左が東北ローカル用、右が日光線用です。
こちらは烏山線用のキハ40。左が本来のオリジナル塗色ですが、最近は首都圏色だとか、急行色もどきが幅を効かせているようです。
構内に新型車両の案内が出ていました。次の列車がそのようなので、宝積寺まで迎えに行きます。
矢板のあたりで線路内人立入りがあったとかで、東北本線の列車は遅れが出ています。これは10数分遅れの宇都宮行き。
それから10分くらい。烏山線の列車は定時で来ました。これが噂のバッテリーカーACCUM(アキュム)。まだ到着したばかりで、パンタグラフは下がっています。
数分して後の車両のパンタグラフが上がりました。ここは宝積寺で折返す列車が充電するので、架線が太く強化されています。
乗って見ます(この写真は烏山で乗客が降りてから撮影)。3扉で水郡線にいるキハE130系のロングシートバージョンですね。扉間は3人ずつに区切って12人座れます。
優先席は2人ずつに区切られています。
座席は片持ちですが、その下にも何か詰まっています。これもバッテリーでしょうか。
連結面寄りはトイレかと思ったら、機器室でした。妻面左上のモニターにその時々の電気の流れが略図で示されます。
運転台は基本的にE233系なんかと同じ。縦に並ぶメーターの一番上が架線電圧計で、架線の下ですから1700Vくらいを示しています。ただ、どこにも電流計が見えないし、バッテリーの充電状況(残量表示)を示すインジケーターが見当たりません。モニターに表示されるのでしょうか。
形式はEV-E301が烏山寄りで、パンタグラフ、制御装置付き。宇都宮寄りがEV-E300になります。これもサスティナの一族なんですね。
自重40.2t。E231系の電動車は28tくらいだから、かなり重量級です。大まかに見て10tくらいが電池なのでしょう。さて、走りっぷりはというと、電化区間ではほぼ普通の電車なみ。2両の連結面寄りが動力台車で、モーター出力は95kWだから、E231系のMT同数編成ということになります。
非電化区間でバッテリー走行になると、だいぶ加速もゆっくりになります。今のところは気動車なみ走ればいいので、バッテリーに無理がかからないよう、電流を絞っているのでしょう。烏山線に乗るのは初めてですが、ずいぶんクネクネとカーブしています。それでも久留里線よりは少し早いかなという感じでした。
烏山に到着。1時間ほどの折返し時間はパンタグラフをあげて充電します。パンタグラフのある約1両分の長さだけ、剛体架線が設置されています。
線路の行止まりの奥には、アキュムのために送電設備が置かれています。ここまで送電線を引いたり、結構費用がかかっていそうです。
帰りは大金で交換のため6分ほど停車というので、なんとか形式写真らしきを撮りました。
台車もJR東日本の標準タイプです。
EV-E301の床下。左がVVVFインバータ、右の大きな箱3個が主回路用のバッテリーです。
キハ40との並びも撮れました。計画では近い将来、烏山線は全列車がACCUMに置換えられるそうです。
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