大阪の夏は暑かった(その2)
7月23日の午後、小原田検車区(高野線)での取材を終えたのが15時頃。ストレートに大阪市内に戻るには少し早いので、複線化により線路付替えとなった跡を探索してみました。三日市町~橋本間の車窓で、明らかに旧線路跡だとわかるのは天見付近なので、ここで降りてみます。
天見は難波から35kmの位置にあり、隣の紀見峠との間にある紀見トンネルが大阪府と和歌山県の県境になります。
写真上は上りホームから橋本方面、下は難波方面を見たところ。20m車8両分の有効長がありますが、列車はデータイムだと1時間に2本くらいしかありません。
簡素な駅本屋。駅名だけで、南海電鉄の表示がありません。
駅舎を背にして橋本方面を見たところ。右にゆるくカーブしている小径が単線時代の線路跡です。
蝉の声を聞きながら歩いてみましょう。トンネルを掘らず、山裾を回っています。
小さな道路橋に出ました。駅からここまでは7~8分くらい、第1出合トンネルを出たあたりで、すぐ左に線路が見えます。
こんなプレートが付いていました。
下から見てみます。線路が山裾を回っていたのがわかりますね。煉瓦造りのような外装は道路になってから整備されたものと思われます。
道はまだ続いています。
進行右側には、のどかな山里の風景が展開しています。右奥に見える道路が高野街道です。
さらに数分で、その先は未舗装になり、行き止まりのようです。左に曲がると第3出合トンネルの出口を越えて山の中に入っていきます。赤丸の所に怪しい物体を発見!
これは鉄道用地の境界標のようです。文字や社章のようなものは確認できません。もしかしたら高野登山鉄道が開業時に建植したものかも。
民家の私道みたいになっている所をさらに進むと鉄橋の跡があり、その先で現在の線路に合流します。なので、線路跡探索はここで終了です。
その橋を渡って振り返ったところ。ここは下には降りられませんが、車窓から見ると鉄道時代の上路式プレートガーダーであることが確認できます。
せっかくなので、あまりいいアングルではないけど、列車も写しておきます。難波行きの快速急行が来ました。画面奥、線路が右にカーブしたあたりが紀見トンネルの入り口で、難波~橋本間では最高所になります。
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