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2014年6月29日 (日)

ブリキ車体の再生(その3)

 この3日間は金属工作ではなく木工が主体になっています。

P6273312オリジナルの屋根はかなりラフな作りで、木目が目立つし、側面は車体との間に隙間があります。色も黒というのは気に入らないので、新規に作り直します。

P6293330パンタグラフとガラベンは再利用するので外しておきます。それにしてもガラベンの部分の埃の溜まりようは凄い!

P6263303屋根の厚みは8.5mmくらいなので、5mm厚・幅60mmの板をベースに、3mm厚・15mm幅の帯板を組み合わせて幅と厚みを調整します。まずは5mm厚の両端を胴付き鋸で多角形に切り落とし、車体のカーブに合わせて角を削ります。

P6263305車体にぴったり嵌めるには、幅を61mm弱にしたいので、帯板はほんの僅か出っ張らして接着します。

P6273315一晩置いて木工ボンドが固まったら、両端の丸みと幅を調整します。この赤いやつは荒削り用で、もうひとつ、仕上げ用に目の細かいのがあります。

P6273309車体に嵌まり込むことを確認したら、屋根全体のカーブを整えます。最初は鉋でおおまかに角を落とし、その後はひたすらギコギコと削ります。

P6283322それらしい形になりました。こういう工作はゲージを作るのが正しい方法なのですが、面倒なんで目分量に頼っています。

P6273313車体に嵌まり込んだ状態です。完全に隙間なしではありませんが、室内灯は点けないので問題ありません。

P6283324よしとなったら当社の標準工程である必殺「ラッカープライマー固め」に移ります。ラッカープライマーはペーパーの下地仕上げと接着に使っていますが、木に対しても目止めだけでなく、湿気防止に効果があります。

P6293326これも一晩乾燥させます。しかし、よく見るとまだ肩が張りすぎている感じです。

P6293329角を落とし、屋根の端がほんの僅か、雨樋に落ち込むように調整しました。

P6293332まぁ、よい感じになったので、サフェーサーを吹いておきました。あまり凝っても全体のバランスが取れないので、仕上げは木目が消えればよい、という程度にしておきます。

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