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2014年3月に作成された記事

2014年3月27日 (木)

O-GAUGE MODEL SPECIAL

 前の日記でちょっと忙しくなっていると書いたのは、横浜の原鉄道模型博物館で開催されている「O-GAUGE MODEL SPECIAL」の運転にJORCが協力して、その運転要員に狩り出されているからなのです。
 この催しでは3月19日から4月7日までの20日間、同博物館の館長である原信太郎さんが製作・所有している700両近いOゲージ車両の虫干しと整備を兼ね、初めて走るところを公開します。

P3261026 会場は博物館内の多目的室で、入り口はこんな具合です。

P3261032 これがほぼ全景。そんなに広くないのでJORCのレールを敷くと観覧スペースが取れません。そこでJORC関西にご協力をいただき、半径1500mmと1600mmの複線エンドレスを敷いています。

P3261052 反対側から見たところ。手前のヤード(内側線)に原さんの車両、奥のヤード(外側線)にJORC会員の車両を収容しています。

P3181008 原さんの車両はほとんどがここ数10年走ったことがなく、今回の催しのため、事前に走行テストを行いました。その結果100両余りが走行可能であることを確認しましたが、小型機でもC11なんかは従台車がエアタンクに当たるし、ボギー車でもホィールベースが長いのはスカートに当たったりで、半分以上は実質的な静態展示になっています。
 やはり1500Rはちょっと苦しいし、客車や貨車が少ないので編成を組むのに苦労します。その結果、スイスの電機がイギリスの客車を牽く編成もありますが、原さんの考えならそれもOKのはずです。それにしてもこれらの車両は実にスムーズに走ります。少しスピードを上げて電源オフにすると、エンドレスをほぼ1周くらい、惰性で転がる機関車もあるし、既製品でも動力装置はほとんど作り替えられているので、この走りっぷりは一度見ておいて損はないでしょう。

P3191014 こちらはJORC車両のヤード。関西からE233系近郊タイプも応援出演しています。
 ところで、4月7日までほぼ毎日通う博物館までのルート、私の場合はすべてJR、東急東横線、京急の3ルートが考えられます。新宿で湘南新宿ラインに乗り換えれば、乗り換えの手間は一番楽ですが、運賃は最も高い。東横線ルートは一番安いけれど、朝夕とも混んでいて最も着席チャンスが少ない。ということで、試行錯誤の末、京急ルートに落ち着いています。特に帰りの品川行き快特は12両でガラガラだし、一眠りしても品川止まりだから乗り過ごす心配もありません。

2014年3月21日 (金)

昭和40年、福島交通軌道線

 4月の第1週まで、道楽絡みで少し忙しくなっているので、ブログも滞りがちになるかも知れません。こういう時は昔のネタでつないでおくのが一番というわけで、出し物は昭和40年の夏に訪れた福島交通軌道線。実はイカロス出版から発行の「路面電車EX」03号に掲載される記事に使う画像ですが、すでに他でも公表したりしていますから、問題はないでしょう。
 昭和40年、大学2年だった私は夏休みを利用して東北一周の乗り鉄に出かけました。同級生の実家が二戸(当時は北福岡)駅のすぐ近くだったので、そこをベースにして夜行列車をホテル代わりの貧乏旅行です。東北均一周遊券は学割で2300円くらいでした。

11 8月13日は午前中に仙山線で山形まで行き、福島には昼過ぎに到着。軌道線の乗り場は改札を出てすぐの所にありました。

13 これが駅前のメインストリート。電車は発車するとすぐ、左にほぼ90度曲がることになります。これは到着する電車で、後ろに続行車が見えています。

10 駅前の乗り場からさらにレールは数10m先の荷扱い所まで延びています。当時もまだニモ1が牽く貨物列車は運転されていたようです。止まっているのは軌道線ではピカ一のスタイルのモハ2000形、花巻電鉄にもよく似たスタイルの車両がいました。左のオート三輪(ダイハツ)は黄色に塗られた日通の所有車で、この頃はどこでも見られました。

Photo 電車は何タイプかあり、これは2段窓で割と洗練されたスタイルです。すべて日本車輌で鋼体化したもので、足回りは高床台車を流用しています。
 この時は、少し前の台風で途中の幸橋が一部流され、バス連絡になっていました。

Photo_2 とにかく途中のジャンクションである長岡分岐点まで行ってみます。ここの電車は車体幅が1.9mくらいしかなく、座席は写真のような千鳥配置になっていました。有名な花巻電鉄のデハ1形ほどではないけど、かなりの馬面です。

Photo_3 途中でかなりオンボロな代行バスに乗換え、長岡分岐点に到着しました。電車は保原行きで、右方向に発車していきました。しかし、自転車預かり所といっしょになったパチンコ屋がローカルそのもの。開いている扉から中を覗いたら、床は土間でした。

Photo_4 代行バスと並んだ電車。バスは舗装道路を走っていたので、細い未舗装道路の片側を、民家の軒先すれすれに走るという シーンは記憶にありません。

Photo_6 有名な松川を渡る鉄橋。電車の下のあたりにネガの傷が入ってしまいました。この鉄橋の橋脚の一部は木製でした。

Photo_7 これは先ほどの松川橋グランド前から少し市内寄りで、国道の併用軌道に入るところ。バスに乗継いだのはこの付近だと思います。 結局、最も軌道線らしいシーンは撮れなかったものの、代行バスに乗ったのは貴重な体験といえます。

2014年3月16日 (日)

スノープロウを作る(その3)

 暖かくなって花粉もいっぱい飛んでいるので、週末は家に籠もって工作です。雨だけでなく、花粉も工作の手助けになることを実感しました。取り敢えず1個作ったスノープロウ、次は最初のと合わせなければいけないというプレッシャーがかかります。

P3090780 先週の日曜、勢いに乗って2個目を作ったのですが、並べて見ると角度がだいぶ違います。左が2個目で、これは少し寝かし過ぎ。しかたないのでもう1個作りました。

P3160965 3個目はほぼ最初のと角度が揃ったので、取付金具も作ります。真ん中のビスは仮止め用で、傾いていないか確認したらハンダを流して固定します。

P3160938 スカートのベースには1.4mmのビス2本で固定します。本物みたいに図面どおりとはいかないので、まず1本だけタップをたてて仮固定し、前後左右の位置関係を確認。よければ残りの穴を開けてタップをたてます。

P3160939 正面からよ~く睨めっこします。少し右上がりのような気もしますが、許容範囲内としましょう。

P3160952 車体に取付けてみます。だいぶ足元が引締まってきた!

P3160950 重連にしてもスノープロウ同士がぶつからないことを確認。2両目も作るのかという突っ込みは無視します。

P3160953
P3160954 レール面とのクリアランスは問題なし。よく見るとⅠエンド(上の画像)はスカート下端とのクリアランスがほとんどありません。0.2tのスペーサーを挟んで調整します。

P3160972 スノープロウの取付けはガッチリ固定せず、弾力性を持たせて衝突した時の逃げをもたせようと考えました。しかし、0.5tのままでは少しペナペナなので、1mmの角線で補強しておきます。

P3160988 実物はこういうアングルから見ることはできません。台車の回転や連結器の取り外しにも支障ないことを確認しました。

P3160987
P3160983 上がⅠエンド、下がⅡエンド。現時点ではそこそこのつもりですが、一晩寝てから改めて眺めると、なにやってんだよ、という所が見つかるかも知れません。問題なしとなったら、側面の支持アームに取りかかります。

P3160993 実はひとつ問題が…。実物は連結器の下にもスノープロウの受けがあり、この位置からでも結構目に付くのです。さぁ、どうしたものか。  

2014年3月14日 (金)

ダイヤ改正前日の行動記録

 明日はJR各社のダイヤ改正、今さらジタバタしても始まらないし、天気もよくないので、家で工作をしようと思ったのですが、北王子貨物線のDLに12日から「さよならヘッドマーク」が付いているらしいので、それを狙ってみることにしました。
 何回かの北王子通いの結果、我が家からは四ッ谷で地下鉄南北線に乗換えというルートが最も安いし、王子駅も北トピア内に出られるので、なにかと便利だということを学習しています。
 東北本線から分かれてすぐの所の歩道橋には、10人近くがへばりつき、フェンスの上から首とカメラが覗いていました。

P3140892 倉庫の入り口はこんな様子。10日だって数人しかいなかったのに、さすが最終日となると賑わっています。

P3140894 列車が見えてきました。途中の踏切にもそれぞれ5・6人が張り付いています。

P3140895 ヘッドマークは隅田川機関区の特製です。運転室にも関係者が乗り込んでいるようです。

P3140900 いつものペースで入換えが行われますが、今日はギャラリーが多数。日本製紙物流の社員も撮影しています。

P3140903 返空のコンテナ車に連結。こちら側はヘッドマークなしでした。

P3140905 ギャラリーの人数はさらに増え、発車を待ちます。

P3140908 この時は特にセレモニーなどはなかったのですが、発車はいつもより10分くらい遅れていました。

P3140909 ゆっくり通過していきます。みなさん、静かに行儀良く撮影していました。倉庫への入荷はこの午前の便が最後、午後の列車は単機で来て、空の貨車を牽いて田端操に戻ります。
 この時、お別れセレモニーを行い、DLの田端寄り先頭に日本製紙物流からのお別れヘッドマークを付けるということでしたが、今以上の混雑になりそうなので、私はこれでお別れとします。そして、あわよくば最後のE3系「こまち」が撮れるかと東京駅に向かったのです。

P3140924 しかし、東北新幹線はダイヤの乱れがあるようなのでE3系は諦め、185系の「踊り子」を撮ろうと9番線をうろついていると、となりの7番線になにやら緑のストライプが見えます。

P3140925 急いで6番線に回って確認すると、なんとオールストライプの15連。11:49着の「踊り子102号」のようです。時刻は11:55くらい。12:00に「踊り子115号」、12:02に普通が出るので、回送の発車はそとあとだろうと推測し、田町に先回りします。

P3140928 田町駅の定番スポットに先客は2人だけ。私のあとに増えることはなく、余裕で撮れました。曇り空で少し眠い感じですが、晴れたら側面が影になるので、まぁ、これが無難なところでしょう。

2014年3月13日 (木)

OJゲージ運転会

 昨日、お誘いを受けてOJゲージの運転会にお邪魔してきました。場所は大和(小田急江ノ島線)の生涯なんとかセンター、私が住んでいる大和町とはだいぶ距離があります。
 旭鉄道クラブという名前はまだあまり知られていませんが、主宰しているのはこの道のベテランであり、ゲージを越えて模型界の有名人です。JORCにも入会されているので、同じ穴の狢というところですね。

P3120852 会場のほぼ全景です。単線のエンドレスで、レールはバラストが撒かれ、カントも付いています。 奥の留置線には、タキ1000、ワキ1000、スロ62のお座敷客車などが控えています。

P3120858 会員の年齢層はJORCと同じくらい。しかし、車両は最新の形式もバシバシ作っているところが凄い。

P3120859 台車は牽引リンクもリアルに表現されています。

P3120860 パンタ回りも隙がありません。

P3120864 別の作者のED75。つらら切りの縁取り、ワイパーの切欠き部分のリブなど、私が省略したものをすべて作り込んでいます。

P3120861 数年前、RM(だったと思う)に発表された東急5000系。さりげない感じなのですが、どこにも乱れが見つからないという恐るべき作品です。

P3120856
P3120855 こちらはナローのガソリンカー。上は誰が見たって九十九里鉄道の単端、下は尾小屋あたりかな。どちらもゲージを基準にして上回りを作ったので、縮尺は1/32くらいになっているそうです。
 私も挨拶代わりにEF65を持って行き、「まだ完成しないのか」「早く色を塗れ」などの叱咤激励をいただきました。 

2014年3月10日 (月)

予期せぬできごと

 JRのダイヤ改正が今週末の15日に迫り、なんとなくせわしい気分の今日この頃。木・金曜は天気が悪そう、明日は昼間出かける用事があるので、これはと思うものの撮影は、今日あたりが実質的に最後のチャンスといえそうです。
 今さら「あけぼの」を狙う気はないけれど、改正で出番が減る上野口の185系を一応押さえておこうと、お手軽撮影地の東十条に出向きました。ちょっとスタートが遅かったので、上野9:46着の「あかぎ4号」とは王子で擦違い。高崎寄りに157系もどきが連結されていました。
 東十条で降りて王子寄りの踏切で構えます。同業者は駅寄りの線路端に数人でした。

P3100784 まず、先ほど擦違った「あかぎ4号」の回送が通過。単独編成ならそこそこですが、2本併結ではこのくらいしか撮りようがありません。

P3100786 次は上野10:00発の「草津1号」が通過。

P3100787 一呼吸おいて上野10:13着の「あかぎ6号」が通過。こちらは元田町車です。この間に東武のスペーシアも通過しましたが、画像は省略。185系はこのあと昼過ぎまで来ないので、北王子貨物線に回ってみます。

P3100788 逆光ですが、今まで撮らなかったアングルで狙ってみました。帰りの列車は歩道橋の一番高い位置から狙います。

P3100792 最初は私のほかに1人しかいなかったのですが、通過の5分くらい前になったら、こんな状態になりました。まだ場所を決めかねて、うろうろしているのも数人います。私は手摺りの下の隙間から狙います。

P3100794 午後の列車は線路の左側から撮りましたが、午前だとカーブの内側に陽が当たります。もう1m進んでからシャッターを切れば、電線が機関車の屋根にかかるのを防げたのですが。これで大半の鉄は引き揚げました。私はここまで来たのだから最後のご対面と、倉庫まで歩きます。

 すると、そこには予期せぬ光景が…。

P3100796_2 なんと、日車のDLが動いている!

 これは定期的なローテーションなのか、北陸重機のDLが力尽きたのか、あるいは日車のDLに最後の花道を飾らせようという現場の粋な計らいなのか、まぁ、理由はともあれ、この貴重なシーンに巡り合わせたことを、八百万の神々に感謝しないといけません。
 そして、こうなったからには早めに帰って工作をしようという予定を変更し、コンテナ車を引き出し、5番線に入換えるまでを見届けることにします。

P3100812 ちょっと前に出たところでサイドビューを撮影。しかし、バランスよくまとまったスタイルです。さすがは日本車輌。

P3100810 足回りのアップ。ブレーキは片押しなんですね。車輪は水掻き付きのような感じ、軸箱に日車のマークが入っています。

P3100817 ホーム上の赤色灯が点滅し、入換え開始です。

P3100827 出てきました。エンジン音は北陸重機製より迫力があります。マフラーの効きが悪いだけなのか。

P3100828 第一北王子踏切の手前で停車。今日はここと倉庫の間に7・8人がカメラを構えていました。

P3100830 すぐにバックしていくのを駆け足で追いかけます。

P3100836 コンテナ車を押込んだら、 このポイントを越えた所まで戻ってきます。

P3100839 誘導員を乗せて残りのコンテナ車に連結し、午前の入換えは終わり。私の北王子通いもこれが最後になるでしょう。

2014年3月 7日 (金)

雨が降ると工作が捗る

 ちょっと思わせぶりなタイトルですが、中身はスノープロウを作る(その2)です。現在の私は仕事が入っていなければ、毎日が日曜状態なので、天気がよいとついついカメラを持って外に出てしまいます。行動範囲は概ね鉄道線路から直線距離で1km以内であり、電車に乗るのはライターとしての取材活動の一環ともいえます。
 しかし、毎日出かけると、夜も撮影した画像の整理などで模型に手を触れる機会が少なくなるのも事実。70歳までにはEF65を完成させると宣言してしまった以上、カメラだけではなく半田鏝ともお付き合いしないといけません。
 そういう意味では雨の日こそ絶好の工作日和であり、今週前半の雨のおかげで、スノープロウがほぼ形になりました。

P3050748 前回は本体の材料の切り出しだったので、まず、取付け用の支持金具を作ります。0.5tで幅と直角を出すため、曲げの位置に筋彫りを入れておきます。丸みは現物合わせですが、なかなかぴったりは合わず、ハンダで埋められる程度でよしとします。

P3060751 かなりいい加減な組立治具を作りました。床板に使った5t板の切れっ端に、方眼紙と角度を出したボール紙を両面テープで固定したものです。

P3060753 左手の指をフル活用してこの形を保ち、先端部の1点を仮付けします。本当はこれも両面テープかなにかで仮の位置決めをするのが本筋ですが、最初の1点を決めればなんとかなります。

P3060754 なんとか平面上でガタ付かずに固定できました。試作品では寝かし過ぎだった掬い角を調整したら高さが高くなったので、下辺を1mm弱切ほど詰めています。

P3070766 先端部の下半分に切込みを入れ、三角の板を当てて整形します。上辺はスカートから出っ張る部分が僅かに下がっているのですが、うまく加工する自信がないので省略します。

P3070758_2 下側に補強を入れました。全部にハンダを回そうとすると、せっかく加工した先端部に熱が回ってぽろっといきそうなので、控えめにしています。強度的には問題ないはず。

P3070765 横から見た角度はこんなもんでしょう。さて、もうひとつ同じ物ができるだろうか。   

2014年3月 5日 (水)

横浜線の様子を覗いてみる

 ここ数日、ブログのレイアウトがおかしくなっています。よそさんを見ても同じなんで、サーバーのトラブルなのでしょう。
 それはさておき、横浜線でE233系が走り始めたらしいので、昨日、様子を見に行ってきました。小田急で町田まで行き、そこから八王子行きに乗って、適当な撮影ポイントがないかとロケハンしていきます。町田から橋本まではほぼ直線で、13時頃までは桜木町方面行きが順光になります。

P3040703 ここは相模原から少し橋本寄りに歩いた所の向陽踏切。自動車通行止めで障害検知装置もなく、遮断竿がかなり線路寄りという好条件が揃っています。しかし、最初の数コマは頭が飛び出したり、ケツが切れたりと、少し勘が狂っていました。

P3040704 小一時間ほどして場所替えしようと駅の方に歩いていたら列車接近。1枚くらいはこんなカットがあってもいいでしょう。E233系はここに来る途中で2本擦れ違いました。それがそろそろ戻ってきそうなんで、八王子方面に移動します。

P3040709 橋本のホームにはこんな幕も出ていました。もう半月以上前から動いていたのですね。

P3040731 橋本で6扉のサハを撮ろうと構えていたら、八王子行きのE233系が来たので、次の相原まで初乗りしました。新車の匂いがプンプンして、車号は京葉線の5000番代、埼京線の7000番代の間に割込み、6000番代になっています。南武線は6050番代になるのだろうか。
 相原は沿線で最も田舎っぽい雰囲気が残っています。ホーム端には先客が3人、さらにE233系が来る前に2人が加わりました。まだ平穏ですが、春休みになると、かなりの修羅場になることが予想されます。

P9297378 これは昨年9月の撮影。1時間くらいいて、ちょっと暗そうな高校生が1人来ただけでした。

P3040722 先ほど乗った編成が戻ってきました。トップナンバーのH001編成です。ヘッドマークは海とみなとみらいの高層ビルをあしらったもので、東神奈川電車区の特製です。横浜線に前歴のない車両が配属されるのは初めてのことなので、現場も張り切っているのでしょう。

P3040723 ヘッドマークは前後でデザインが違います。これは花と小鳥をあしらったもの。

P3040726 続いて2本目のH016編成。これもヘッドマークは別のデザインで、歴代の車両(上からC58と思われる蒸機、73系、103系、205系、E233系)が描かれています。

P3040728 その八王子寄り。一番ストレートな表現です。

P3040716 205系はまだ武蔵野線に残りますが、6扉のサハ204はついに形式消滅となります。横浜線用の100番代は台車がE231系と同じなんで、しっかり記録しておきます。

P9206978
P9207002 一足先に姿を消した埼京線用の205系も偲んでおきます。これで横浜線の撮影は切上げ、まだそのまま帰るには早いので、八王子まで行ってみます。

P3040742 お目当てはこれ。ハイブリッドDLのHD300形です。短いボンネットの方がディーゼルエンジンと発電ユニット、長い方にバッテリーと制御ユニットが入っているそうです。動力原は永久磁石同期電動機なので、メーカーが東芝というのも納得できます。入換え作業の合間らしく、走行音は聞けなかったのが残念。

P3040740 台車は川重製でした。換算6.0ということは60t、軸重15tになります。恐らく死重なしでこの目方なのでしょう。

2014年3月 2日 (日)

間もなく見納め、北王子貨物線(その2)

 DE10が返空のコンテナ車を牽いて戻ってしまうと、ほとんどの「鉄」は引き上げますが、そのあとも構内では入換え作業が行われます。

P2059898 まず、構内入換え用のL形DLが門扉の所まで出てきて、ポイントを1番線に開通させます。

P2059902 バックして到着したコンテナ車に連結します。

P2060215 荷物の取下ろしは手前のコンテナから行い、1時間くらいすると3両分くらい前に引き出します。この位置で30分くらい止まっているので、じっくりと機関車を観察できます。

P2060230 5両分の荷下ろしがすむと、これを5番線に入換えるため、一旦、構外に引き出します。

P2060231 二つ目の第一北王子踏切の手前で止まりますが、この踏切は開いたままです。

P2060235 5番線に押込んでいきます。

P2059976 その様子を北トピアの展望室から狙ってみました。350mm相当で、さらにトリミングしています。この一連の作業は午前の列車だと11時40分前後です。

P2060240 一番奥まで押込んだら、機関車は1番線に戻り、残った5両に連結されます。午前の入れ換えはこれで終わり。

P2019759 午後にもう一度同じ行程の入換えを行い、5番線で10両編成になったコンテナ車はDE10の到着を待ちます。この一連の入換えが、1日3回行われるわけです。
 構内の入換え機は使用1両、予備1両、休車2両で、計4両のDLがいます。

P2060213 これが通常使われているL形機。北陸重機製で車号はありません。台枠はかなり頑丈そうです。

P2060205
P2059954 予備の日車製2軸機。これも車号はありません。セミセンターキャブで、ラジエーター側には日車のマークが付いています。そのまま模型にしたくなるスタイルですね。

P2060206 以下の2両は休車というか、放置状態です。これは予備機と同形のDB252。前照灯はこちらが原型でしょう。キャブ側面の日通マークは外されいます。このオレンジがかった黄色は、かつての日通(日本通運)のシンボルカラーで、貨物扱いのある駅には、必ず黄色のトラックやオート三輪を見かけたものです。

P2059957
P2060207 もう1両は協三工業製のL形機。3軸・ロッド駆動という、少々マニアックな形態です。

P2059939 これら3両はこんな状態で留置されています。道路沿いから見えますが、手前の5番線にコンテナ車が入ると撮影できません。

 以上で、北王子貨物線のレポートを終わります。なお、この貨物線と日本製紙の製品輸送については、2月25日に発売された季刊「ジェイ・トレイン」53号(イカロス出版)で詳しく紹介されています。

P3020694 構内の配線図はもとより、石巻工場の出荷から到着まで、日本製紙への取材など、なかなか充実した内容です。

2014年3月 1日 (土)

間もなく見納め、北王子貨物線(その1)

 その昔、王子から分かれる須賀貨物線というのがあり、北本通で都電と平面交差することで有名でした。残念ながら私はそのシーンを見たことはなく、牽引機のEB10も田端操の片隅に止まっているのを、遠目にちらっと見たことがあるような…というくらいです。
 実はこの貨物線、途中から枝分かれしていて、そちらはまだ営業中なのですが、諸般の事情により3月のダイヤ改正で廃止されてしまうのです。

P2050004 その北王子貨物線というのは田端操~北王子間の4km、JR貨物が第1種鉄道事業者で、数少ない貨物会社の自前路線です。
 上の写真は北トピアの北側展望室から撮影したもので、赤い線が貨物線のルート、右端のグリーンっぽい建物が荷主である日本製紙物流の本社と倉庫です。2014年夏に本社は埼玉県草加市に移転、倉庫の機能も他の施設に分散するので、荷主がいなくなった貨物線は廃止の運命を辿ります。

P2019749 倉庫の入り口です。貨物列車は1日3往復設定されていて、運休となる土休日は門扉が閉じられています。左の赤丸の所にある朽ち果てた境界標には、日本製紙の前身である十條製紙の文字が読み取れます。
 矢印の部分の枕木は鉄枕木で、この路線は全体にわたって数本おきに鉄枕木が使われています。

P2050074 構内はこんな具合。右端の1番線が荷役ホーム、隣の2番線は入換え用DLが待機。以下、3番線は牽引してきたDE10の機回し、4番線は予備DLの置き場、5番線は荷役を終えコンテナ車が置かれています。

P2250657 列車は1日3往復で、北王子着は8:00、10:15、14:25。約10分後に折り返します。入換え運転なんで、多少時刻が前後することがあります。写真は王子駅の上野寄りから撮影。各列車ともコンテナ車10両で、なかなかの迫力です。

P2050079 新架線の高架下から右折して、北王子までには4箇所の踏切があります。レールがだいぶ波打っていますね。

P2060168_2 タイミングがよければ、バックに新幹線を写し込めます。

P2210602 最後の踏切を渡って日本製紙物流の敷地に入ります。

P2050098 DE10はすぐ切離され、3番線を通ってポイントの先まで戻ってきます。

P2060181 ポイントを転換して、5番線にいるコンテナ車に連結します。

P2050124 ブレーキテストがすんだら間もなく発車。空荷なんで楽々と牽き出します。

P2059881 ここから新幹線の高架下あたりまで、デッキに操車担当者が乗込みます。雨の日なんかは大変でしょうね。この日は数人の同業者がいました。

P2250660 途中は単線なんで、ほとんど真正面しか撮れません。これは新幹線高架に近い、複雑な形をした歩道橋からの撮影。フェンスの下の隙間から狙ったので、モニター可動のカメラでないと撮りにくいアングルです。

P2260668 これも王子駅のホームから。かなり京浜東北線の電車と被るリスクがあります。
*その2は構内の様子と入換え用DLをレポートします。

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