あのシーンをもう一度
まずはこの画像をご覧下さい。
昭和45年1月の撮影で、多摩川を渡る南武線です。ハーフ判のネガからのスキャンなんで鮮明度はいまいちですが、機関車はEF15、いわゆる米タン列車かも知れません。
南武線の上流に武蔵野線の橋梁が建設中。左上に東京競馬場のスタンドが見えています。カメラアングルが微妙ですが、右端に是政橋はあったかどうかは覚えていません。
この時は南多摩駅から歩き、藪をかき分けて撮影場所を探していると、少し離れた所を野兎が跳ねて行きました。それから44年、武蔵野線が開業してからも41年が過ぎ、ふと、あの場所はどうなっているのだろう、もう一度あんなシーンが撮れるだろうかと気になり始めると矢も楯もたまらず(ちょっとオーバーですが)、1月29日に現地を訪れてみました。
相変わらずの道なき道を辿り、ほぼ44年前と同じ位置に到達。もう少し線路に近い位置かなとも思うけど、今はこれ以上寄れません。この場所も撮影地ガイドとして紹介するには少々難ありなので、道順などの説明は控えておきます。
それはさておき、列車についてはなんの予備知識もなく、1時間ほどカメラを構えて写せたものを時系列で並べてみます。時刻はカメラに記録されたものです。最初は12時45分、EF66が牽くタンカーが通過。武蔵野線ではこの向きが下りになるそうです。
12時47分、南武線の205系が通過。南武線は10分ごとに来るので、以下は省略します。
12時49分、EF210-170が牽くタンカー。EF210の100番代もずいぶん増えているんですね。
12時57分、電機にしては音が違うと思ったら、185系が視界に入ってきました。回送だけど定期なんだろうか。
12時58分、EF641045が牽くコンテナ。64のこの塗りは広島工場の更新車?
13時09分、EF210-2が牽くコンテナとタンカーの混成列車。このあともう1本、13時17分にEF210牽引の列車が通過しますが、画像は省略。
13時24分、遠目に少し色が違うなと思ったら、なんとEH200-11が牽くタンカー。中央線からの列車です。このカマ、2月16日に小淵沢駅構内で除雪作業中、雪に乗り上げて脱線しています。
13時29分、武蔵野線用205系M31編成。試運転になっていますが、どこまで行くのだろうか。
そろそろ1時間が過ぎ、EF65は来ないかなと諦めかけていたら、
13時51分、やってきました。しかも重連で。牽引機はEF652095、次位は無動で、塗色もだいぶ褪せているから廃車回送か。それなら大宮に持って行くはずだし…。この列車は配給列車のようで、真ん中にホキが入り、最後尾は今時珍しいトラが連結されています。
EF65が撮れたところでこの場所は撤収。多摩川を渡り、西武多摩川線経由で帰りました。それにしても1時間少々で下りは数本なのに上りは6本。しかも理想的な順光なのだから、ここは癖になりそうです。
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