« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

2014年2月に作成された記事

2014年2月27日 (木)

スノープロウを作る(その1)

 今日は午後から久しぶりにEF65の工作。先日、紙で試作したスノープロウの本番に取りかかります。まず、板厚はどのくらいがよいか。0.3mmではちょっと弱そうだし、0.5mmではがっちりしすぎ、ならば中をとって0.4mmがよかろう。ところが手持ちの真鍮板に0.4mmがありません。
 新宿の東急ハンズでは真鍮、洋白、鉄、アルミとも、見事に0.4mmの在庫はなし。でも、板金の規格を調べたら、ちゃんと0.4mmも存在しています。そこでイモンのHPを見たら、しっかり在庫していることがわかり、一昨日、池袋店で買い求めました。

P2270674 365×100で税込み809円。そのままではペナペナなんでリュックに放り込むわけにいかず、しっかり手に持って帰りました。

P2270676 試作したとはいえ、先端部の角度なんかはカットアンドトライになるので、まず1個だけ加工してみます。下のV字型の板で角度(104度)を固定します。ナマしてから適当なパイプにあてて曲げますが、それでも結構固い。

P2270679 一応曲がり、先端の角度も調整して、なんとかいけそうになった状態。曲げで剛性が高くなったから、もう一度焼き入れする必要はなさそうです。
 それにしても、どうやったら角度と高さをぴったり決められるか。今晩、寝ながら考えてみます。

2014年2月24日 (月)

フォクトレンダーのカメラ

 先日、ちょっと話しを振ったフォクトレンダーというキーワードに僅かながらも反応があったので、今日はこれについて熱く語りたいと思います。
 現在、日本ではコシナがフォクトレンダーというブランド名の使用権を得て、往年の名前を冠したレンズ発売しています。その本家本元のフォクトレンダー社は1756年にオーストリアのウィーンで創業し、当初はオペラグラスで優秀な品質を誇っていました。
 1849年、オーストリアの政情不安からドイツに移り、1900年頃からカメラの製造が始まります。日本ではこの頃の乾板を使うカメラを小西六商店(コニカの前身)が扱っていて、名前はドイツ語読みに「ホクトレンデル」と表記されています。ちなみに、綴りは Voigtländer となります。
 フォクトレンダーのカメラの特徴は、外観やメカニズムが独創的なことで、機構的には最適と思われても、他社の製品にあるようなことは意地でも採用しないというような拘りがあります。これは少々臍曲がりなカメラマニアには賞賛されても、商売としては成り立ちにくく、1960年代には日本製カメラの進出に対抗できなくなり、1969年、世界的な光学メーカーであるツァイス・イコン社に合併されます。
 しかし、日本製カメラの躍進の前にツァイス・イコン社は1971年で一般用カメラ事業から撤退し、翌年にフォクトレンダーのブランドはローライ社に譲渡されてしまいます。そのローライ社も決して安泰ではなく、水面下での紆余曲折を経て、日本のコシナがフォクトレンダーのブランド名を冠したレンズを製造、販売するようになったのです。
 というわけで、私が今までに使ったことがあるフォクトレンダーのカメラを紹介しましょう。最後に出てくるVSL1以外は処分してしまって手元にないので、写真はCLASSIC CAMERAS PRICEGUIDE'92から転載しています。

P2230619 最初に手にしたのがこれ。35mm判では最もフォクトレンダーらしいカメラといえるビテッサで、単独露出計がついたビテッサLといいます。発売は1954年、1964年に中古を買いました。
 見てのとおり奇抜な外観ですが、実は蛇腹のついたスプリングカメラで、レンズを本体に押し込めば、前面の出っ張りは1cmくらいになります。右側の棒(プランジャー)でフィルムを巻き上げ、レンズをたためばこれもボディー内に押し込めます。
 ピント合わせは軍艦部の露出計とアクセサリーシューの間にあるノブを回すとレンズ全体が前後します。巻き戻しシバーは底辺にあり、ボティーカバーの下半分がぱかっと外れて、フィルムの装填を行います。
 レンズは50cm/F2のウルトロン、シャッターはライトバリュー式のシンクロコンパーで、最高速度は1/500秒です。このレンズはカリカリではないけど解像力はよく、ライカのズミクロンに匹敵するといわれています。
 大学に入ってからの2年間ほどはこのビテッサを持って通学していました。注目度は満点ですが、使ってみると時々フィルムの空送りが起こるのです。慣れて来ると巻き上げの時のプランジャーに手応えがなく、スコンと抜けるような感じの時が危ないとわかり、そんなときは念のためもう一度巻き上げるようにしていました。
 フィルムを送る方向が一般のカメラと逆なので、現像したフィルムをネガカバーに入れると、ネガ番号が画面の上に来ます。だから今でもネガを見ればビテッサで撮ったフィルムはすぐ区別できます。 

P2230622 これはプロミネント。1952年製で、レンズシャッター式ですがレンズ交換が可能です。レンズは標準が50mm/F1.5のノクトン、広角が35mm/F3.5のスコパロン、望遠が100mm/F4.5のダイナロン。これに広角と望遠兼用のファインダーも付いています。
 レンズ交換時の光線漏れを防ぐため、シャッター羽根が二重になって、フィルムの巻き上げは向かって左側のノブ、ピント合わせは右側のノブで行います。シャッターが一回り大きいサイズのせいか、1/500秒の時は巻き上げノブがすごく重くなります。それと、撮影したフィルムを見ると、コマとコマの隙間が非常に狭いので、ビテッサと同様にネガを見て撮影したカメラが特定できます。
 この頃は父親の方がフォクトレンダーに熱を上げ、私は古いカメラ年鑑を仕入れては、こんなのもいいねと煽っていました。

P2230623 これはベッサマチック。1960年製で、買ったのは1965年でした。一眼レフですがレンズシヤッター式で、シャッターを切ってもミラーは戻らず、ファインダーはブラックアウトになります。露出計はファインダー内に表示が出る追針連動式で、右側ダイヤルの外側を回すとレンズの絞りが動きます。
 レンズはテッサータイプのカラースコパー。癖のない素直なレンズでした。交換レンズは揃わなかったのですが、別に36~82mm/F2.8のズームレンズ付きを父親が買い込み、一時は2台体制になっていました。ズームレンズは前玉が馬鹿でかく、レンズシャッター式で光学的に無理があったのか、写りは周辺部が流れてボケボケでした。

P2230618 これはビトマチックⅡa。1960年製で、買ったのは昭和の終わり頃だったかな。前の3台と違い、全額自己資金です。このカメラは等倍の明るいファインダーが特徴で、それに惹かれて手に入れました。さすがに経年でファインダーの二重像は少し掠れ気味でした。
 レンズは50mm/F2.8のカラースコパー。廉価版のカメラなのでシャッターはプロンター、最高速度は1/300秒です。レンズシャッターはドイツのコンパーが一流品で、プロンターはそれに次ぐとはいえ、機械としての信頼度はかなり劣ります。
 見かけは割と平凡のようですが、フィルム巻上げレバーは背面にあり、巻き戻しノブも通常は軍艦部に埋め込まれています。巻上げ用のスプロケットはレンズの真後ろの位置にあるし、綺麗なメッキはビテッサと一脈通じるものを感じます。

P2230627 これは今でも手元にあるVSL1。父親がいつの間にか買い込んでいたものです。1974年発売なのでローライの傘下に入ってからの製品であり、製造も同社のシンガポール工場ですから、もはやドイツのカメラとは認めないという頑ななマニアがいるのも頷けます。
 布幕式フォーカルプレーンシャッターで最高速度は1/1000秒、もちろんクイックリターンミラーで、露出計は追針連動式という、とりたてて特徴のない廉価版クラスで、その割には大きくて重い。巻上げレバーは角度が180度以上あるし、これに邪魔されてシャッターボタンが押しにくいなど、使い勝手はあまりよいとはいえません。
 レンズはネジ込み式のプラクチカマウントで、標準レンズは50mm/F1.8のカラーウルトロン。実際はローライのプラナーと同じといわれています。

P2230629_2 交換レンズは望遠が135mm/F4のカラーダイナレックス(左)、広角が35mm/F2.8のカラースコパレックスの2本。標準のカラーウルトロンとともにオレンジ系のコーティングが施されています。
 3本とも絞りやフォーカスリングの感触は絶妙。全体の作りもしっかりしていて、シンガポールで作ろうともドイツの面目が感じられます。描写もなかなか繊細だし、なんといってもドイツの流れを汲む純正のフォクトレンダーですから、この3本セットは永久保存にします。これでカメラ本体のフォクトレンダーの書体がオリジナルなら、いうことはないのですが。

P2230634 最後にオマケ。これもいつの間にか父親が買い込んでいたストロボです。ガイドナンバーは20くらい。ちょっといたずらしてオリンパス35RCと組合わせてみました。大きさのバランスは悪くないと思います。

 以上で、私が手にしたフォクトレンダーのカメラとレンズの紹介を終わります。ここまで眠くならずに読み通された方は、すでにフォクトレンダーマニアか、あるいはこれからマニアになる素質を備えています。ただし、これ以上深入りするかどうかの判断は自己責任でお願いします。

2014年2月21日 (金)

あのシーンをもう一度

 まずはこの画像をご覧下さい。

Photo 昭和45年1月の撮影で、多摩川を渡る南武線です。ハーフ判のネガからのスキャンなんで鮮明度はいまいちですが、機関車はEF15、いわゆる米タン列車かも知れません。
 南武線の上流に武蔵野線の橋梁が建設中。左上に東京競馬場のスタンドが見えています。カメラアングルが微妙ですが、右端に是政橋はあったかどうかは覚えていません。
 この時は南多摩駅から歩き、藪をかき分けて撮影場所を探していると、少し離れた所を野兎が跳ねて行きました。それから44年、武蔵野線が開業してからも41年が過ぎ、ふと、あの場所はどうなっているのだろう、もう一度あんなシーンが撮れるだろうかと気になり始めると矢も楯もたまらず(ちょっとオーバーですが)、1月29日に現地を訪れてみました。

P1299606 相変わらずの道なき道を辿り、ほぼ44年前と同じ位置に到達。もう少し線路に近い位置かなとも思うけど、今はこれ以上寄れません。この場所も撮影地ガイドとして紹介するには少々難ありなので、道順などの説明は控えておきます。

P1299585_2 それはさておき、列車についてはなんの予備知識もなく、1時間ほどカメラを構えて写せたものを時系列で並べてみます。時刻はカメラに記録されたものです。最初は12時45分、EF66が牽くタンカーが通過。武蔵野線ではこの向きが下りになるそうです。

P1299587 12時47分、南武線の205系が通過。南武線は10分ごとに来るので、以下は省略します。

P1299590 12時49分、EF210-170が牽くタンカー。EF210の100番代もずいぶん増えているんですね。

P1299592 12時57分、電機にしては音が違うと思ったら、185系が視界に入ってきました。回送だけど定期なんだろうか。

P1299593 12時58分、EF641045が牽くコンテナ。64のこの塗りは広島工場の更新車?

P1299595 13時09分、EF210-2が牽くコンテナとタンカーの混成列車。このあともう1本、13時17分にEF210牽引の列車が通過しますが、画像は省略。

P1299599 13時24分、遠目に少し色が違うなと思ったら、なんとEH200-11が牽くタンカー。中央線からの列車です。このカマ、2月16日に小淵沢駅構内で除雪作業中、雪に乗り上げて脱線しています。

P1299601 13時29分、武蔵野線用205系M31編成。試運転になっていますが、どこまで行くのだろうか。

P1299604 そろそろ1時間が過ぎ、EF65は来ないかなと諦めかけていたら、 13時51分、やってきました。しかも重連で。牽引機はEF652095、次位は無動で、塗色もだいぶ褪せているから廃車回送か。それなら大宮に持って行くはずだし…。この列車は配給列車のようで、真ん中にホキが入り、最後尾は今時珍しいトラが連結されています。
 EF65が撮れたところでこの場所は撤収。多摩川を渡り、西武多摩川線経由で帰りました。それにしても1時間少々で下りは数本なのに上りは6本。しかも理想的な順光なのだから、ここは癖になりそうです。

2014年2月19日 (水)

ヤスリの専門店

 金属工作にはなくてはならないヤスリ、最近はダイヤモンドヤスリも100均店で買えますが、半世紀前にはホームセンターなどもなく、模型工作に使えるものを探すのは、結構大変でした。私が初めてヤスリを買ったのは高校生の頃で、その参考にしたのがこの本です。

P2049837 TMSの特集シリーズで、昭和36年11月発行の第6版、定価150円です。

P2049840_4 この中の「工具はこれだけ欲しい」の項に、ヤスリの記述があります。

P2049839_2で、この記事を穴が開くほど読み、赤で囲んだ部分に書かれている「上市ヤスリ店」に行ってみました。須田町のカワイモデルの裏なら知らない場所ではないけれど、行ってびっくり、戦前からあるような、いわゆるしもた家風の構えで、おまけに看板は「お茶の上市園」になっていました。
 2・3度その前を行き来してから意を決して中に入ると、確かにヤスリも売っていました。老主人だったかは覚えていませんが、油目なんかの平ヤスリを数本買って帰りました。

P2049834 今でもそのヤスリはしっかり工作に使っています。よく見れば、ちゃんと「上市」という印が刻まれています。先日、須田町近辺を歩いたので、この店がまだあるのか、確かめてみました。

P1319629 ありました。両隣はビルになっているけど、上市園はほぼ昔のままの姿です。もっとも、扉は閉まってカーテンも降りているから、もう営業はしていなくて、看板だけが残っているのかも知れません。もちろん、老主人は他界され、代替わりしているはずです。

2014年2月17日 (月)

雪の週末

 東京は(というより日本全国)週末がまた雪でした。おかげで少し予定が狂ったけれど、雪ならではのハプニングもありました。まずは14日から。

P2140502この日は恒例のCP+2014に行くつもりだったのですが、雪で帰宅難民になっても困るので取りやめ、新宿のヨドバシまで買い物に行き、ついでに小田急の様子を覗いてきました。ロマンスカーは午後から運休になるとかで、この時間もまだ10時40分発の列車(VSE)は到着していません。「あさぎり」も御殿場線内が運転できないので、秦野止まりになると表示されています。

P2140503「はこね15号」「あさぎり3号」ともに10数分遅れで発車。どちらも満席でした。

P2140509これは自宅の2階から14時頃の撮影。雪は一定のペースを崩さずに降っています。

P214052821時頃、隣家の木の枝の一部が、雪の重さで折れました。

P215053115日の朝の様子。幹がざっくり裂けています。この日は雪も止んだのでCP+に行こうと思ったら、交通機関の運休が多いからという理由で中止になってしまいました。
 会場の最寄り駅であるみなとみらいに直結する東急東横線が、昨夜の事故で運転見合わせになっているので、致し方ないでしょう。

P216053816日はCP+の最終日なんで、混雑を覚悟で出かけます。行きがけに高円寺で雪景色を1枚。うまいこと、屋根に雪をいっぱい乗せた編成が来ました。

P2160539富士山も綺麗に見えますが、車両と絡めるとこのアングルが精一杯です。

P2160558東横線経由は止め、桜木町から歩きます。この光景もあと僅かで見納めですね。

P2160550パシフィコ横浜までの通路も雪がいっぱい残っていました。

P2160547会場の入り口。ネットで事前登録をしているので、無料で入れます。JAMも事前登録で無料にならないかな。

P2160546入ってすぐ左がオリンパスのブース。E-M1、E-M5、E-M10のタッチ&トライですが、モデルを撮る気はないし、すでに小川町のショールームで触っているから、ここで並ぶ必要はありません。
 それにしてもOM-Dの書体は何度見ても好きになれません。カメラにこれが付いていたら、絶対に買わないでしょう。

P2160580
P2160589毎年恒例の、オリンパスのカメラを見せると貰える記念品。今年はE-M1でした。

P2160543会場内で写真映像用品年鑑を貰ってしまえば、あとはそんなに焦って見たいものはありません。発売されてからヨドバシに行った方が、落ち着いてじっくりと触れますから。
 で、当面買う予定はないけど、私としては素通りできないのがコシナのブース。かつてフォクトレンダーのビテッサ、プロミネント、ベッサマチックなどを使ったことがあるので、今はブランド名のみが継承されているだけであっても、ウルトロンだとかノクトン、カラースコパーなんていう名前を見ると、思わず満月の夜に遠吠えしたくなってしまうのです。
 もし、これらの単語に過剰反応を示し、一緒に妖しい世界に浸りたいという方があれば、ぜひとも名乗りをあげていただきたいところです。
 仕事仲間の鉄道カメラマンの講演を聞いたりしているうちに14時を回り、腹も減ってきました。しかし、会場内で売っている食べ物は内容の割に高く、買う気がしません。ひととおり見たい所は見たし、まだ陽は高いので、京急で寄り道することにします。

P2160563まずは腹ごしらえ。以前、京急の駅蕎麦は「利休そば」という名前でしたが、今はこんな名前になっています。味はほぼ箱根そばと同レベルかな。汁は箱根そばより少し甘さが控えめです。
 天ぷら(かき揚げ)そばは400円で、箱根そばの370円より高め。この日に入った京急鶴見店は10円割引の390円になっていました。数日前に川崎で食べた時は400円でしたが。

P2160566スタミナ補給したので、しばし上りホームから撮影。いきなり2000形の4連が来たと思ったら、上りの快特に被られました。

P2160570災害時に備え、1人あたり9ℓの水を確保しておこうという神奈川県のキャンペーンステッカーが付いた2100形。

P21605711500形6連のエアポート急行。先頭の1585は1600代を1000形の増備に確保するため、1637を改番したものです。

P2160573エアポート急行でよく見られる1000形の4連2本を併結したオールM編成。4連の走行距離を稼ぐためなのでしょう。

P2160575これも1500形ですが、6連で唯1本になったオールM編成。パンタに注目です。2015年度にVVVF改造される見込み。

P2130493この日は50分ほど粘って2000形のエアポート急行が1本も来ません。これは13日に横浜に行く用事があったので、時間調整かたがた同じ場所で構えていたところ、運よくキャッチできたものです。赤白に塗り替えて1年ちょいですが、思ったより綺麗でした。

2014年2月14日 (金)

鉄道模型とあそぼう レポート(その2)

 この催しは2月11日の祝日と、その前後の土日を合わせた3日間が原則で、今年は途中に10日の休館日を挟む変則的なパターンになりました。なので10日は自由行動、どこに行こうかといろいろ考え、山陽電車を乗り潰すことにしました。しかし、その前に大阪環状線に乗って一仕事です。

P2100339福島で待つことしばし、ラッシュ時限定の関西本線から乗入れて来る、緑の103系です。これは区間快速で入ってきてからすでに環状線を2周目で、もう半周して京橋止まりで入庫となります。
 大阪に来るたび、いつかは撮っておかなくてはと思いつつ、なかなか撮影の機会がなかったので、今回はしっかりと時刻を調べておきました。写した電車に一駅乗り、阪神電車の梅田に向かいます。

P21304952000円で阪神と山陽が1日乗り放題のきっぷ。これを買っておけば、今日はこのあと、電車賃の心配をする必要がなくなります。

P2100345姫路行きの直通特急に乗って一気に飾磨まで行きます。5000系のクロスシートはなかなか快適でした。姫路までは一応乗車すみなんで、今日は網干線に初めて足を踏み入れます。

P2100347飾磨から本線は大きく右にカーブして、画面の右奥に小規模な車庫があります。左側にまっすぐ単線で伸びているのが網干線です。この駅も6連の直通特急を止めるため、かなり無理してホームを伸ばしています。
 車庫に入るポイントは京成の高砂みたいで、本線側がほとんど制限付きのカーブ分岐になるという、かなり苦しい配線です。

P2100363網干線は数駅くらいの盲腸線と勝手に勘違いしていたら、途中で2回、交換がありました。これは最初の夢前川。画面左の駅前に、製鉄記念広畑病院があります。

P2100365適当なイメージキャラクターを作ったら、女の子に注目されそうな駅名です。駅名標は少し色褪せたのばかりでした。

P2100364駅名の由来は、飾磨から来て駅に入る直前に渡る川が夢前川という名前だから。枚方の天の川と同じで、これといった特徴のある川ではありません。

P2100360終点のひとつ手前、平松でもう一度交換します。電車はワンマン対応の3000系と3200系、すべて3連です。この網干線、一部は複々線にできそうな用地が確保されています。

P2100352網干に到着。非常に風通しのいいホームです。

P21003573000系の運転台。パネルの一番上はワンマン用のドア開閉スイッチです。マスコンが国鉄タイプに似ているけど、デッカータイプのデッドマン付きになっているのが特徴です。

P2100355折り返し時間があったので、駅の外に出てみました。真っ昼間なんで閑散としています。

P2100389飾磨から姫路に出ます。JRとの連絡通路から見たところで、このビルの左が山陽姫路駅です。ビルの1回はバスターミナルで、群がるバスはすべて神姫バスというのが凄い。JRの姫路駅に怪しげな103系が見えたので、入場券を買って入ってみます。

P2100376これは播但線の標準色。夕方まで昼寝なんでしょう。

P2100380こちらは営業車。灘のけんか祭りなどのイラストがラッピングされています。この程度ならまぁかわいらしいといえそう。

P2100372姫新線用のキハ127。転換クロスで、これはちょっと乗ってみたくなります。

P2100394JRはこのくらいで切り上げ、山陽の乗り場近くで昼飯にします。なにが京風なのかはわかりませんが、期待しないで入った割には、意外においしかった。

P2100401一駅目の手柄で降りて撮影。しかし、寒いので数本撮って駅に戻りました。この車両のパンタ、少し幅が広くて、富士電機製なのです。

P2100408手柄駅は道路と構内踏切が接近しているので、こんなバリアが設置されています。以前は京成や京急でもよく見かけました。

P2100410このパンタの銘板、だいぶ掠れていますが、「S」をデフォルメした富士電機のマークなのです。

P2100414帰りは東二見で下車し、車庫の周りを一周しました。OK台車付きのサハはもう廃車になっているようで、よく見ると社紋が外されています。このほかにも車籍のない箱がゴロゴロしています。

P2100419どちらも2000系のサハですね。右は救援車になっていました。

P2100422これはまだ現役ですが、昨年、事故を起こした編成の片割れで、以来ずっと休車状態です。

P2100424アルミカーの試作車は3両まるごと残っています。みんなで磨いて綺麗にしよう、なんてイベントやったら、私もデッキブラシ持って駆けつけるんだけど。

P2100428正面入り口の脇に見え隠れしているのは、270形のようです。

P2100432これは門の外からも見えます。手前のトラス橋の一部と共に、モニュメントとして展示しているようですが、だったら電車はもう少し手入れして欲しいところ。

P2100451山陽の各駅には、地元の名所なんかを紹介する看板があります。全駅集めたらおもしろそう。

P2110455これは11日に撮影したオマケ。阪神電車は今でも祝日には車内に国旗を掲揚しています。他社でもこの旗を挿す金具が残っている車両もありますが、実際に旗を出しているのは阪神だけのようです。ただし、近鉄に乗り入れる1000系は旗なしでした。なにか協定でもあるのでしょうか。

2014年2月12日 (水)

鉄道模型とあそぼう レポート(その1)

 2月7日の夜、予定どおりの三宮行きドリーム号で出発。ところが、関ヶ原からあたりから雪の影響で京都着が約50分遅れ。さらにその先も一部通行止めにより、遅れはさらに大きくなる見込みというので、予定を変更して京都で下車。電車でポートアイランドに向かいました。
 雪は高槻を過ぎたあたりから止んでいましたが、出足をくじかれたのとオリンピックの開幕もあり、8日の10時30分からのデモ運転は、観客よりスタッフの人数の方が多いのではないかというくらいでした。

P2090333JORCのブースはいつもどおり、会場の一番奥です。

P2090325今年はすべて日本型に統一しました。なぜか阪神がよく揃っています。

P2080257阪神ジェットカーの試作車。こんな色だったんですね。1両ごとに異なる台車も自作で、バネ可動です。

P2090326阪急は710系を除くと、異端車ばかりが集まりました。今回は参加しませんでしたが、200系はもう1本、別の作者の編成があります。

P2090336試運転を兼ねて数時間だけのお披露目になった阪急9300系。後ろに見えている近鉄名古屋線の6331系も、1日だけの参加でした。

P2080302ほかの参加クラブも紹介しておきます。こちらはHO(16番)のゼネラルトレインズクラブ(GTC)。主に国鉄、JRの長編成が見せ場です。

P2090331日本トロリーモデルクラブ。スペースは小さいけれども出し物は豊富です。

P2080287Nゲージも2クラブ参加しています。こちらはグループ9かんさい。さすがに年齢層が若い。

P2080307神港学園高校鉄道研究部。私鉄ものでこぢんまりとまとめています。
 以上が4階の会場で、それぞれ2時間ごとに解説付きのデモ運転を行います。

P2090329地下1階では工作教室の作品が展示されていました。

P2110462屋上のバッテリーカーはポートライナーを模したもの。ゴムタイヤだから実物どおりです。

P2110469野外では神鉄6000系が走ります。天候不順で8日は運休でした。

P2110470青少年科学館の一般展示はなかなかゆっくりと見る機会がないのですが、ご覧のように内外のカメラコレクションもかなりの機種が展示されています。

2014年2月 6日 (木)

北トピアからの眺め

 王子駅のすぐ北側にある「北(ほく)トピア」は、最上階(17階)の南、東、北面が展望室になっています。ここは平日だと訪れる人も疎らで、「鉄」にはなかなか楽しめる場所なのです。

P2059965南向きはこんな具合。中央にスカイツリーが見えますが、「鉄」の関心はもっと手前。左に尾久車両センター、やや右奥に新幹線の車両基地が拡がっています。
 東は鉄道がないので省略。北側に行ってみましょう。

P2050015地平が在来線の3複線、高架が新幹線です。実は新幹線の下に単線の貨物線が隠れています。ちょうど昼頃で、EH500が引くコンテナ列車が通過しています。

P20599742時間近くでかなりの収穫がありました。残り少なくなったEF65もしっかりキャッチ。

P20500093月改正で出番が減るという185系。

P2050031253系も来ました。もっと早い時間なら東武のスペーシアも撮れるはず。

P2059983実はこの時の狙いは新幹線。3月改正で引退するE3系「こまち」だったのです。これは「あさま」用のE2系。

P2059996東北用のE2'系、広窓の1000番代です。

P2050060E4系の2本併結はなかなか迫力があります。しかし、お世辞にも美しいとはいえません。

P1319726だいぶ勢力を拡大しているE5系。意外と単独運転は少ないようです。

P2050045運転本数がそんなに多くない割には、結構擦れ違いのシーンも撮れました。

P2050033こちらはE2系とE4系。短い同士です。

P1319731E5系とE6系の最速コンビ。こうしてみると、屋根も塗装してあるのが目立ちます。

P2050054E3系「こまち」はなかなか来なくて、1月31日、2月5日と通って撮れたのはこの1本だけでした。

P2059999予期せぬオマケ、E7系の試運転列車も撮れました。私自身はなかなか乗る機会のないJR東日本の新幹線ですが、見ている分には退屈しません。

 ということで、明日の夜から神戸に行って来ます。モバイル環境は一切ないので、このブログも12日の夜まで放置されます。

2014年2月 4日 (火)

EF65、スノープロウの試作

 スノープロウなのかスノープラウなのかという論争はさておき、キット発売元のこみやからはこのパーツが出なかったので、自作しないといけません。いきなり真鍮板から切り出すのはリスクが大きいので、まず全体の感じを掴むため、紙で試作してみます。

P2049847これが本物の図面。交通新聞社発行のEF65形メモリアルという本に掲載されていたので、0番の原寸になるよう、縮小コピーしました。しかし、これでわかるのは上から見たときの角度と支持アームの位置くらいです。

P2049844おおよその見当をけ、薄手の白ボールからそれらしく作ってみました。先端の三角部分はだいぶいい加減です。

P2049845両側で支持するアームも、それらしくでっち上げました。

P2049864車体に取付けてみました。両面テープの仮止めです。模型としてはL字型金具でカプラー台の後ろに取付け、本物の支持アームはダミーにした方が楽そうです。

P2049850
P2049859
P2049855いろいろな角度から見てみます。まぁ、そんなに見当は狂っていないようです。

P5054255本物はこんな感じです。支持アームの中ほどにあるポケットは何の役目なのだろうか。

P2049867レールとのクリアランスを確認。2mm強はあるようなので、よほど凸凹の線路でない限り、突っかけることなく走れるでしょう。

2014年2月 2日 (日)

今月の予定

 今年も残すところ333日、短い2月は有効に使いたいものです(あくまで願望)。で、今月の予定ですが、8・9・11日の3日間、神戸市立青少年科学館で「鉄道模型とあそぼう」という催しがあります。詳しくはこちらをご覧下さい。

http://www.kobe-kagakukan.jp/?p=8871

 これにはJORC関西も初回から参加していて、私もデモ運転の解説係として応援に行くのが恒例になっています。Oゲージはエンドレス3本、ヤードなんかも東京のレイアウトより遙かに充実しています。公の場所での公開はここだけなので、Oゲージャーならずとも、一度は見ておいて損はしないと思います。

P20920172013年のスナップです。地元の、それも現役車両が多数揃っているのは、東京でも見習いたいところです。
 JORC関係の公式行事はこんなところで、私のEF65はスノープロウの製作に取りかかります。

P5054257こんな格好で、いざ自作となるとまず材料の展開を考えないといけません。いきなり真鍮板ではなく、紙で試作してみるのがよさそうです。

P5054255
P5054343もっと大変そうなのが本体を支持しているアームで、「工」形断面が微妙にカーブするという、実に悩ましい形をしています。さらに、実際の取付部分はどうなっているのか。考えるだけで頭が痛くなります。

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト
無料ブログはココログ