仕掛品
今年のJAMが終わって荷物をまとめている時、オーナーである枚方のブリキ屋さんから、「これなら適当にいじくってもかまへん」と、1両の自由形電車を渡されました。
写真はだいぶトリミングしているのでボケボケです。しかしこのスタイル、どう見ても西鉄のモ200形を意識して作ったと思われます。オークション仲間から何かの見返りに貰ったとかで、だいぶ埃だらけになっているし、レールに乗せても走ろうとする意思はないようでした。
我が家に持ち帰り、どのみち調整が必要なんで、ひとまず分解してみます。工作を見た限り、製作者はそこそこ経験のあるアマチュアではないかと推察されます。
台車と車輪はかなり汚いので、超音波洗浄機で洗います。
中性洗剤を少し加えたりしても、長年の汚れは完全に落ちません。結局シンナー浸けにして、真鍮のワイヤーブラシで磨くことになりました。
これでなんとか普通に触れます。床板は一部割れていたので、木工ボンドで固めました。
台車はアルミダイキャストのTR24。昭和20年代後半の製品にしては、なかなかよい仕上がりです。
車体もだいぶ半田付けを補修しなければならない箇所があるので、後日、シンナーに浸けて塗装を剥がしました。
現在は仕事が立て込んでいるので、この状態で放置中。いずれ、ちょん付けの箇所はしっかり半田を流していきます。塗装はグリーン系か、昔の西鉄色ツートーンあたりが無難ですが、赤白で名鉄モ510形もどきという手も考えられます。
どちらにしても、来年のJAMか、早ければトレインフェスタで新装お披露目といきたいところ。かといってEF65も放っておくわけにはいかないし…。
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コメント
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モハメイド様、いつも楽しく拝見しています。
本件の流線型電車ですが、 ツボミ堂発売の デハ42000 ではないでしょうか。
TMS誌2010年11月(No.815)号の "戦後日本 鉄道模型製品の歴史"第37回に掲載されており、 キハ42000を参考に、西鉄モ200 の雰囲気もある、との解説です。
そこで、自宅に戻ったこともあって、手持ちの TMS No 58 の製品の紹介 欄を確認してみましたが、そこにはキハ42000を14m級に短くした、、、と簡単に記載されていただけでした。
しかし、車体はブリキ、屋根と床が木製、台車がTR24とくれば、かなり純正なものではないか、と思いますがいかがでしょうか。 美しく再生されることを期待しております。
投稿: 豊川 三信 | 2013年12月 6日 (金) 21時52分
元の色は名鉄の緑を狙った物なのでしょうか?
キハ42000と西鉄200系はオデコの形状が同じなので雰囲気的には
ショーティでも良くにてますね。
いずれにしても完成が楽しみです。( ^ω^ )
投稿: ヘボ職人 | 2013年12月 6日 (金) 22時05分
この電車の窓枠と扉、JAMの記事で紹介した2軸のガソリンカーと同じ型で抜いたような気がします。
前面の5枚窓、扉間の窓数は西鉄モ200形とドンビシャだけど、商売物としては国鉄型のショーティーとした方が売れそうですね。
救助網にドアステップを付け、パンタはトロリーポールに替えてインターアーバンもどきという手も考えられます。
投稿: モハメイドペーパー | 2013年12月 6日 (金) 23時14分