南海6000系
先週の22・23日と南海6000系の取材で大阪に行って来ました。22日の早朝、夜行バスで難波に着き、まずはウォーミングアップを兼ねての撮影です。南海難波といったらここが正面玄関。建物は高島屋だけど、風格があります。
そして入り口の上には南海のシンボルといえる羽車のレリーフが健在です。
ホームでウロウロしていたら、こんな編成が到着しました。右はクハ6901改造のサハ6610です。それにしても難波のホームは暑い!ここでカメラマンと待ち合わせ、8時39分発の橋本行き急行に乗って小原田検車区へ向かいます。
小原田検車区は御幸辻と橋本の中間なので、橋本からタクシーです。乗った急行は6000系8連で、2連は橋本で解放し、小原田まで回送します。これに乗せてくれれば楽ちんなんだけど…。私、ここに来るのは初めてです。斜面を切り崩し、本線とは少し高低差があるというロケーションは、西武の武蔵丘車両基地とよく似ています。お目当ては後ろに止まっている6000系ですが、天空が入換えで通過したので、すかさず1枚撮っておきます。
これが今日の本命、6000系のトップナンバーです。
ご覧のようにモハ6001は昭和37年製。一族72両が全車健在というのは凄い。
車内はこんな予備灯が残っています。
冷房化しても下窓は少し開きます。こんな止め金具ももう絶滅危惧種でしょう。
運転台も基本的に新製時のまま。昔の11000系(ヒゲ新)もこんなレイアウトでした。
6000系の心臓部、日立のVMC形制御器です。昇圧でモーター4個は直列のまま、抵抗48段、弱め界磁8段の超多段式で、加速は非常にスムーズです。
50年たってもローカル専用ではありません。日中も4+4の8連を組み、急行ですっ飛んでいます。
ローカルの4連は2+2で、クハは中間に閉じ込められます。4連固定は補助電源が1組なので、単独では走らせないそうです。
6連だと大抵橋本寄りにクハが出ます。
6200系と併結した8連も走っています。
これはオマケのカット。天王寺駅前の新しくなった歩道橋から撮りました。右の尖ったのは通天閣、左の蒲鉾屋根はスパワールド、左側の錆びた線路は南海天王寺支線の残骸です。
*今回の取材分は9月発売の某DJ誌に掲載されます。
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あの付近を通る度に気になりますが、天王寺線の痕はいつまでこのまま置いておくんでしょうかねえ。
昔なら国鉄が買い取って拡張用地にしたんでしょうけど。
投稿: よこやま | 2013年8月27日 (火) 19時25分
JR西は天王寺のホーム部分だけ買い取り、あとはいらんということなのでしょう。単線分の細長い土地だから、利用しにくいのでしょうね。
投稿: モハメイドペーパー | 2013年8月29日 (木) 15時05分