西武鉄道、ダイヤ改正と萩山の平面交差
3月16日は西武鉄道でもダイヤ改正がありました。この目玉は地下鉄副都心線を経由して東急電鉄、横浜高速鉄道との相互乗り入れが開始されたことで、マスコミにも大きく取り上げられています。
しかし、その影に隠れ、ローカルだけどもかなりマニアックな変化も起きているのです。
それは、多摩湖線の国分寺~西武遊園地間直通運転と同線の完全ワンマン化の実施。延長9.3kmの多摩湖線は、今まで国分寺~萩山・萩山~小平という運転だったのですが、これを1本化して、朝と夕方以降は全区間で10分ごと、データイムは国分寺~萩山間10分ごと、萩山~西武遊園地間20分ごと、さらにほぼ12~14時台は国分寺口が15分毎になるので、この間は萩山でそれぞれが折り返しとなります。
これが具体的にどうなるかというと、萩山駅の前後で拝島線との平面交差が頻繁に行われるようになったのです
まずは萩山の構内配線を確認してみましょう。これは下り方で、斜め左の2本が拝島方面、上へ真っ直ぐなのが西武遊園地方面、左の拝島線上下と交差しているのが、国分寺方面から西武園方面への線路です。
こちらは上り方。西武遊園地方面から国分寺に向かう線路は上りホームの中ほどから分岐し、拝島線下りと交差します。角度はかなり大きく、その昔の京浜蒲田みたいです。
国分寺発西武遊園地行きの列車。連続する平面クロスを通過してゆきます。
拝島線下りを横断する西武遊園地発国分寺行きの列車。これらの平面交差は20分ごとに繰返えされます。下りホームに列車が停車していると、国分寺行きは発車できません。
西武遊園地発萩山止まりの列車は、下りホーム(2番線)に到着し、2分ほどで折り返してゆきます。この場合は拝島線の上りを横断します。
上りホーム発着にすれば、西武新宿方面への乗継ぎも便利だと思うのですが、信号関係が上りホームから西武遊園地方面へは折り返せないようになっているようです。
この日はたまたま人身事故でダイヤが乱れ、画面奥の萩山行きは拝島線上り(手前の6000系)が到着-発車するまで、5分くらい場外停車していました。
多摩湖線内は3月16日以降、列車本数は減っていないものの、八坂と西武遊園地の利用者にとっては、朝の西武新宿行き急行がなくなり、昼間の一部時間帯で上り方面への乗継ぎが不便になるなど、あまりありがたくないダイヤ改正といえそうです。
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