百万人のハンドスプレー
このタイトルにビビッときた方は、模型工作にかなり年季が入っていると思われます。今から約半世紀前、カンスプレーなんて便利なものは存在していなくて、ラッカーの吹き付け塗装なんかは、よほどのベテランがやることだったのです。
ラッカーだってマッハの鉄道カラーもなく、たいていは「島田のマメラッカー」のお世話になっていました。 これがその島田塗料から発売されていた通称「百万人のハンドスプレー」です。箱の蓋は塗装台にしてしまったので、表の図柄はわかりませんが、オリジナルの元箱であることは本体に残っている青色でわかります。
私がこれを買ったのは大学に入って本格的に16番で電車を作り始めた昭和40年頃です。運転会に備えて6両まとめて色吹きをして、手のひらにマメを作ったこともありました。
塗料ビンを支える受けが本体から外れたので、半田付けしています。ブリキ製だから半田のノリは抜群でした。幸いピストンのパッキングはへたっていないので、その気になればまだ使用可能です。メーカーズプレートのアップです。左端にエスクマ印と入っています。エスは島田の(S)だろうけど、クマはどんな意味なのか。まさか社長の名前が熊五郎、なんてことはないでしょう。
まぁ、これは実質的に動態保存レベルの静態保存という状態を維持しそうですが、現役のスプレーガンは前回の日記に書いたクレオス製には見切りをつけ、本日、使い慣れたバジャーの350Ⅱを買ってきました。 今はタミヤの扱いになっているんですね。エアホースがスパイラルになったのと、ビンのパッキングが千切れやすかったコルクから合成樹脂に変わったくらいです。私の製作ペースから、これで一生使えるでしょう。
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いやー、懐かしいです。実は、私も今も所有しています。しかも箱もそのままの状態で、まさしく動態保存です。他にもT.M.Y.軽便吹き付け器(軽便鉄道しか塗装してはいけないという訳ではありません)も箱付きで持っております。テレビ東京の某有名番組に持ち込んだら 果たして幾らになるのやら。ま、ただ同然でしょうけど。現在は一著前にエアーブラシなぞを使っています。iwata塗装機の製品ですが、地方にいますと バジャーなどは部品の入手が難しく、iwataですと企業向けの塗装機器を扱っている工具屋さんもあり 瓶一本でも取り寄せてくれるので、重宝しています。
投稿: きぬやまスカンク | 2013年3月27日 (水) 08時49分
ま、まさか、昨日のコメントの影響ですか?
私のは「保存」ではなく「現役」ですから。
その内私も画像アップでもしましょうか?
投稿: OER3001 | 2013年3月27日 (水) 23時17分
まさかのアンサーネタです。
島田塗料はもう存在しないようですね。同名の会社が大阪にあるけど、マメラッカーとは別物です。
TMYの吹付け器は○田さんが使っていましたね。これを自転車用の空気入れで吹こうとすると、1人ではかなり大変な状況になります。
関東合運のアトラクションでハンドスブレーの実演でもやりましょうか。
投稿: モハメイドペーパー | 2013年3月27日 (水) 23時31分
懐かしいですねー 私は遠くの昔に廃棄処分してしまいました。
今でも覚えているのは可成疲れるけどきめ細かな塗装ができたことでしょうか。
1982年から Rich GP-1 を使っていますが意外に難しいです。
投稿: 阪S | 2013年3月28日 (木) 08時34分
大袈裟に保存するつもりではないけど、処分するタイミングを外した結果、ずっと残っているモノって、結構あるものです。
道具は単純なものほど、意外に応用が利きますね。
投稿: モハメイドペーパー | 2013年3月29日 (金) 00時27分
ハンドスプレー でググってみたらヒット!
これ、最後に使ったのは、珊瑚の加悦DB201を組んで塗装した時。
30年ぐらい前??
それ以来鉄道模型は休止状態……。
最近になって再稼働。
でも……目が……ヤバい。
投稿: 小高80系 復元中 | 2015年4月12日 (日) 03時21分
このほかにもアースの噴霧器に手を加えて使っていた人もいました。エアブラシなんて用語は、存在すら知らなかったですね。
投稿: モハメイドペーパー | 2015年4月12日 (日) 10時39分