秩父鉄道 EL牽引の臨客
3月になると秩父鉄道では恒例のC58によるパレオエクスプレスが走り始めますが、それにさきがけ、2月の土休日にはEL牽引の臨時列車「ロウバイ号」が運転されました。こいつはエレキものに目がない私としては見逃せません。最終運転日の24日、寒風をついての撮影に出かけました。
ここで問題がひとつ。秩父鉄道の路線は概ね東西に走っていますから、午前中の長瀞行き、午後の熊谷行きはどちらも先頭の機関車に対して逆光になります。しかし、地図を見ると線路は荒川に沿って曲がっているので、午前は野上付近、午後は波久礼付近なら、列車の頭が順光になりそうです。
地図と航空写真からおおよその見当を付け、乗った電車の先頭からロケハンしたところ、ここならと思った所は線路がわずかに掘り割り状で足回りが隠れたり、線路脇に小藪があったりで、結局、午前の列車は野上駅に近い踏切から狙いました。
右側の四角い標識が邪魔ですが、光線状態はほぼベストといえます。ここで構えていたのは私を含めて3人だけでした。
野上では交換のため6分停車。その間に駅の長瀞寄りの踏切までダッシュ。上りは数少なくなった1000系(元国鉄101系)の標準色ですが、ちょうど雲が来て日陰になってしまいました。
発車時刻には雲も晴れました。少し露出を抑えないとヘッドマークがとんでしまいます。機関車、客車とも今シーズンからこの色に変更されたのですが、こうしてみると茶色もよく似合っています。
10分くらいあとに来た定期の急行。これもロウバイのヘッドマーク付きです。急行との間隔が短いせいか、客レは1両に10人以下という乗車率でした。
列車は長瀞駅でしばらく昼寝。パンタは降りているけど、じっくり正面を撮れます。午後の列車を撮るまで少し時間があきますが、北風が強くてメチャ寒いので、線路端での撮影は止め。1日乗車券を利用して未乗区間の羽生までを往復します。
長瀞駅ではこんな記念入場券を売っていました。ペーパークラフト付きで160円はお値打ちものです。
長瀞→羽生→波久礼とお世話になったのは1000系のトップナンバーでした。
先頭車は冷房化されているけど、ほぼ101系そのまま。アコーディオンカーテンは以前に荷物扱いをしていた時の名残です。
M'-Mユニットは昭和36年製です。
波久礼も見事な順光です。まずは貨物列車でリハーサル。ただし、これ以上引けないので編成全部は入りません。
待つこと30分弱。ロウバイ号は踏切を越えて停車しています。またまた午前の野上と同じ1010編成との顔合わせです。
もう少し引きたいけど、架線ビームの影がかかるので、これが限度です。
この日最後の撮影は、今年になって運転を開始した7500系の最新編成でした。元東急車は空気バネ台車の割には結構ゴツゴツした上下動を感じます。乗り心地は元都営車の5000系が一番ですね。
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